この1ヶ月は一気に雪解けが進み、寒いなかでの昼夜放牧でも1歳馬たちに対する身体的・精神的負担はある程度軽くなった感があります。
一方で1歳馬全体で見ると、例えば体高が3cmほど伸びた馬もいれば、1ヶ月前の測尺とほぼ変わらずといった馬もいるなど、春を迎えつつあるなかで個体差が出た1ヶ月でもありました。
もう冬を乗り越えたと言っていい季節ですが、一時的に放牧地で掴ませづらくなるなど幼い面を見せる時期などもあったものの、全体でみればこの世代の冬期の昼夜放牧も大きなケガなく乗り越えることができました。
それでは、ローレルクラブ提供のアメージングムーンの2021から近況を報告いたします。
【3月末日現在の測尺】体高151cm 胸囲167cm 管囲18.5cm 馬体重365kg
青草が生える時期を考慮しながら、この2~3か月は飼養管理に努めていますが、実際に体高以外はそれほど大きな変化はありません。
2月頃に集牧時に捕まえづらい面を見せていた時期がありましたが、3月になってからは飼養管理の微調整や寒さが和らいだこともあったのでしょう、いま現在は特に問題ありません。
実際に気性面でも大人びてきていますし、以前は写真撮影する際には少しソワソワする面を見せていたのですが、今回などはどっしりと立っていました。
力強い馬体の張りがある一方で、スナップの効いた走りをするなど重さは感じさせません。
次に、同じくローレルクラブに提供させていただいているオーシャンフリートの2021の近況です。
【3月末日現在の測尺】体高151cm 胸囲165cm 管囲19.0cm 馬体重352kg
本馬も体高以外は前回の測尺とそれほど変わりありません。
最近は少しスリムに見せていたので飼い葉量を増やすなどしていますが、それでもスラッとした馬体に見せるので、現在はそういう成長をしたい時期なのでしょう。。
もともと癖のない成長する牝系というわけではなく、母ベルキューズや祖母オーシャンフリートもその時期によって雰囲気が異なることがありました。
これから青草が生えてくると、以前のように丸みを帯びた馬体に映る時期を迎えるかもしれません。
ここからは、ターファイトクラブ提供の1歳馬の近況を報告いたします。
まずはハーランズルビーの2021からです。
【3月末日現在の測尺】体高151cm 胸囲167cm 管囲19.0cm 馬体重366kg
本馬も上記2頭同様に、体高は若干伸びましたがそれ以外の数字は前回の測尺から大差ありません。
一時期はディープブリランテ産駒らしく、全体に肉付きの良い少し厚みのある馬体に映っていましたが、ここ最近は伸びがあって素軽さを感じさせる馬体になってきています。
青草が生えて馬体重が増してくることを想定しているので、そのなかでもう少し厚みが増してくる可能性はあると感じています。
ここ最近見せている気性的な前向きさも変わらずで、雪が解けて放牧地で走り回れる季節になったので、放牧地での運動量はどんどん増えていくでしょう。
最後に、同じくターファイトクラブに提供しているメリオールの2021の近況を報告いたします。
【3月末日現在の測尺】体高149cm 胸囲162cm 管囲18.5cm 馬体重329kg
本馬はシルバーステート産駒らしい気の強さを残しながらも、以前に比べて随分と気性がどっしりとしてきました。
一方で、1歳牝馬数頭に見られるように、本馬もこの1ヶ月のなかでフケ(発情)を見せる時期がありました。
牝馬によってその仕草は異なるのですが、本馬の場合は比較的大人しくなるタイプのようです。
この4頭のなかでは本馬だけ前回の測尺と同じ体高なのですが、以前よりもさらにしっかりとした馬体に見せてきていますし、青草が生えて放牧地でも運動量が増えるとグンと成長しそうな雰囲気があります。
先ほど、前回のクラブ募集馬の近況を参考にしながら記事を書いていたら、誤って前回の記事を削除してしまいました。
この場を借りてお詫び申し上げます。
馬のほうは4頭とも順調ですし、青草が生える時期を見据えながらの飼養管理もうまく行っている印象です。
これから先はどんどん運動量が増えていく時期なので、脚元を含めてより一層注意しながら強い馬に成長できるようにサポートしていきます。