この1ヶ月で1歳馬たちの冬毛もかなり抜けてきて、以前よりも馬体を垢抜けて見せる季節になってきました。
雨が少ないのですが、それでも青草が本格的に生えてくる時期を迎えたので、ここ最近は1歳馬たちの急激な馬体重増がないように心掛けています。
そういうなかで、ここまで全馬とも順調に成長している印象です。
それでは、ローレルクラブ提供のアメージングムーンの2021から近況を報告いたします。
【4月末日現在の測尺】体高153cm 胸囲169cm 管囲19.0cm 馬体重366kg
お蔭様を持ちまして、先日ローレルクラブより本馬が満口扱いになったとの連絡をもらいました。
出資会員の皆さまには御礼申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。
本馬はその後も順調に成長して体高が伸びたこともあり、先月までの丸味を帯びた馬体というよりは素軽く見せるようになってきました。
気性的にピリッとした面は持ち続けているものの、暖かく青草が生える時期を迎えて、以前よりも気性的に余裕を感じさせます。
馬体重に変化がありませんが、青草が生える時期を迎えたことにより、意図的に飼い葉量を減らして成長疾患の予防に努めた結果です。
青草を食べながらどんどん馬体重が増えていく馬もいますが、本馬の場合はムダ肉があまりつかないタイプなので、こちらが想定したほど太ってはいません。
今後も脚元など含めて問題がないようであれば、逆にまた飼い葉を増やしてボリュームアップに努める可能性はあります。
次に、同じくローレルクラブに提供させていただいているオーシャンフリートの2021の近況です。
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【4月末日現在の測尺】体高152cm 胸囲165cm 管囲19.3cm 馬体重359kg
飼い食いも良好で、放牧地で青草をよく食べている様子ですが、先月と比べると馬体重は微増程度でした。
先月の段階でも指摘しましたが、この馬の場合、おそらく現段階では体高のほうは伸び続けても、幅が出てくるのはもう少し先になりそうな気配です。
母オーシャンフリートや半姉ベルキューズと成長過程が似ているので、夏を迎える頃からグンと身が入ってくるのでしょう。
成長過程でもっとパイロ産駒らしい気性の激しさを感じさせるかと思っていましたが、他の1歳馬たちと比較しても現時点では扱いやすい馬の一頭です。
逆に、以前よりも気性的に大人びてきた印象を受けます。
ここからは、ターファイトクラブ提供の1歳馬の近況を報告いたします。
まずはハーランズルビーの2021からです。
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【4月末日現在の測尺】体高153cm 胸囲168cm 管囲19.6cm 馬体重385kg
本馬は体高、馬体重などすべてで先月より上回っていて、文字通り一回り大きくなった印象です。
ディープブリランテ産駒らしい馬体の厚みは残しているものの、体高が上がってくるなかで以前よりも素軽く見せていて、最近は半姉エレガントルビーの雰囲気にも少し似てきました。
気性的な前向きさは常に持っていて、ときにはそれが人間に向くこともありますが、手のかかるタイプではなく良い雰囲気を持ち続けています。
ディープブリランテ産駒は、ディープ系のなかではダート適性が高い印象がありますが、本馬に関して言えば全兄モズベッロ同様に芝に適性があるように感じます。
少しマイペースな放牧地での行動を見ていると、ピリっとした面を持っていながら、どこか神経が図太そうなタイプにも映ります。
最後に、同じくターファイトクラブに提供しているメリオールの2021の近況を報告いたします。
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【4月末日現在の測尺】体高151cm 胸囲164cm 管囲18.8cm 馬体重340kg
数字から見てわかるように、他の3頭から比べると現時点では一回り小さい馬だと言えます。
ただ、本馬自身に関して言えば、先月から2cm体高が伸びて馬体重も10kg以上増えています。
馬体重が増えたとはいえ体高が伸びた分、見た目にスラッとした馬体に映るため、以前のように馬体に丸みを帯びてくるとさらに馬体重が増えるでしょう。
春を迎えて暖かい季節になってきたためか、以前までは気性的に繊細な面を見せていた本馬も、集牧時には1番初めに人間に寄って来るなど素直さが増してきた印象です。
他の3頭より一回り小さいとはいえ、現時点で体高151cmというのは、決して小柄ではありません。
これからさらに運動量が増える時期なので、それとともに馬体・気性のさらなる成長が見込めるでしょう。
クラブ募集馬とは関係ありませんが、5月1日のG1天皇賞(春)には当場生産馬のディープボンド号が出走しました。
1番人気ということで、なんとか時間を作って現地まで応援に行ってきました。
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結果は昨年につづき2着でしたが、ディープボンドも彼なりにタフな長距離戦を頑張って走り抜いてくれたと思っています。
さらに、5月5日には交流G1かしわ記念がありましたが、こちらにも当場生産馬のソリストサンダー号が出走しました。
こちらは牧場からの応援になってしまいました。
レースでは、最終コーナーを回ったあたりでは先頭を捉えるだけと見ていましたが、その先頭のショウナンナデシコが最後まで良く伸びて、結局捉え切れずでこちらも昨年に続く2着。
昨年はモズベッロがG1大阪杯2着、ディープボンドがG1天皇賞(春)とG1有馬記念で2着、そしてソリストサンダーが交流G1かしわ記念で2着。
そして、今年もディープボンドがG1天皇賞(春)で2着し、ソリストサンダーも交流G1かしわ記念で2着と、生産馬が昨年と今年で計6回もG1で2着と健闘してくれています。
生産牧場としては、ここまできたらなんとかG1を!との思いもあるのですが、オーナーサイドをはじめとした陣営の努力があってこその結果であり本当にありがたく感じています。
とにかく無事にゴールを、と毎回祈ってレースを見ています。
そして、いつの日か当場生産のクラブ募集馬にもそういう舞台に駒を進めてほしいと願っています。