10月23日に北海道市場で開催されたジェイエス繁殖馬セールにて、上場№126エイシンキルデア号を落札しました。
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本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。
セリ名簿を見ながら下調べに時間をかけて、血統面から数頭ほど候補を絞り込んでいましたが、本馬はそのうちの一頭でした。
当日の馬見を終えた後で購買候補の一頭に挙がっていたのが彼女であり、結果的に落札できたのは幸運でした。
落札額は当セールの平均価格の倍近くになったものの、彼女にはそれだけの価値があると考えています。
セリ名簿上では本馬の甥にあたるスワーヴアラミスが3勝になっていましたが、セール当日を迎える時にはすでに4勝目を挙げていて、その時点でOPクラスになっていることはチェック済でした。
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その4勝目が2着馬に6馬身差をつけての圧勝でしたし、セールを終えた現在は次走の予定がG3みやこSということで、今後は重賞路線での活躍も見込める馬です。
また、スワーヴアラミスの全弟デッドアヘッドも勝ち上がった後の3歳1勝クラスで2着していて、この馬もすぐにまた勝てると予想していました。
実際、セールを終えた後の10月27日の3歳1勝クラス(ダ1800)では、2着馬にこちらも6馬身差をつけて圧勝しています。
このように近親が活躍傾向ですが、一方でこれまでの近親の活躍を見てみると、ヘニーヒューズやHarlan's Holiday、さらにはヘネシーやヨハネスブルグといったStorm Cat系種牡馬を父に持つ近親馬が海外で勝っています。
これらの傾向を見る限り、来年以降の配合においては、エイシンキルデアにヘニーヒューズやアジアエクスプレスのようなStorm Cat系種牡馬との配合も選択肢に入りそうです。
この牝系がStorm Catの血を持つ種牡馬と相性が良いのは、この牝系がNijinskyの血を持っているからでしょう。
Storm Catの父であるStorm Birdと、エイシンキルデアの母方に存在するNijinskyの血は血統的に相似関係にあります。
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どちらも父がNorthern Dancerで、母の父がBull Page系という点で共通しています。
エイシンキルデアの牝系という観点からすると、彼女の母Balaが持つBuckpasser3×4は非常に良い位置でクロスしていると考えています。
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Buckpasserの血はMr.ProspectorやHalo、Nijinskyといった血脈と相性が良いので、それらの血を持つ種牡馬とは相性が良いと推測できます。
また、このBuckpasserという血は、エイシンキルデアの持つBelthazar(Kitten's Joyの母父であるLear Fanの2代母)と相似関係にあるので、Kitten's Joy×Balaから生まれたエイシンキルデアの血統パターン自体が優れていると購買前から感じていました。
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この2つの血脈はWar AdmiralとPharamondを持つ点で共通しているほか、上記の5代表ではわかりづらいですがBaba Kenny≒Blue Larkspurによる相似クロスの関係もあります。
Balaの孫であり、Halo系種牡馬のハーツクライを父に持つスワーヴアラミスが活躍傾向にあるのは既述のとおりですが、これはHaloと相性の良いBuckpasserの血がクロスとして母方に存在している点と無関係ではないでしょう。
その意味では、エイシンキルデアもHaloの血を持つサンデー系種牡馬と相性が良い可能性があります。
特にエイシンキルデアの場合、彼女と同じKitten's Joyを父に持つ繁殖牝馬からJRAで2頭の勝ち馬が出ているのですが、それら2頭がいずれもHaloの血を引くディープインパクト産駒である点には注目しておきたいです。
これは、単にエイシンキルデアの牝系がHaloと相性の良いBuckpasserの血を強く持つからというだけでなく、Kintten's Joy自身の血統がディープの血と相性が良い可能性が考えられます。
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いずれもHail to Reasonの血を持っているほか、Alzao≒El Pradoという相似関係の血も存在します。
さらには、5代表だけではわかりづらいですが、Cosmah≒Attica≒Cap and Bellsの相似クロスもできる関係にあります。
Kitten's Joyの産駒は、日本においては芝のマイル前後を得意とする産駒が多いですが、この血とディープの血を合わせることで芝向きの産駒が生まれそうなイメージもあります。
エイシンキルデアは現在ディープ系種牡馬のエイシンヒカリの仔を受胎していて、そのエイシンヒカリはStorm Catの血も持っているので、既述の考察からエイシンキルデアとは相性の良い配合だと購買前から感じていました。
骨格がしっかりしていて、馬格も標準体型にあるので、種牡馬次第で様々なタイプの産駒を出しそうな印象です。
すでに当場に到着済みなので、まずは来年の出産に向けて血統はもちろん体質的にも優れた産駒が生まれるように、しっかりと飼育管理していきます。
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本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。
セリ名簿を見ながら下調べに時間をかけて、血統面から数頭ほど候補を絞り込んでいましたが、本馬はそのうちの一頭でした。
当日の馬見を終えた後で購買候補の一頭に挙がっていたのが彼女であり、結果的に落札できたのは幸運でした。
落札額は当セールの平均価格の倍近くになったものの、彼女にはそれだけの価値があると考えています。
セリ名簿上では本馬の甥にあたるスワーヴアラミスが3勝になっていましたが、セール当日を迎える時にはすでに4勝目を挙げていて、その時点でOPクラスになっていることはチェック済でした。
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その4勝目が2着馬に6馬身差をつけての圧勝でしたし、セールを終えた現在は次走の予定がG3みやこSということで、今後は重賞路線での活躍も見込める馬です。
また、スワーヴアラミスの全弟デッドアヘッドも勝ち上がった後の3歳1勝クラスで2着していて、この馬もすぐにまた勝てると予想していました。
実際、セールを終えた後の10月27日の3歳1勝クラス(ダ1800)では、2着馬にこちらも6馬身差をつけて圧勝しています。
このように近親が活躍傾向ですが、一方でこれまでの近親の活躍を見てみると、ヘニーヒューズやHarlan's Holiday、さらにはヘネシーやヨハネスブルグといったStorm Cat系種牡馬を父に持つ近親馬が海外で勝っています。
これらの傾向を見る限り、来年以降の配合においては、エイシンキルデアにヘニーヒューズやアジアエクスプレスのようなStorm Cat系種牡馬との配合も選択肢に入りそうです。
この牝系がStorm Catの血を持つ種牡馬と相性が良いのは、この牝系がNijinskyの血を持っているからでしょう。
Storm Catの父であるStorm Birdと、エイシンキルデアの母方に存在するNijinskyの血は血統的に相似関係にあります。
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どちらも父がNorthern Dancerで、母の父がBull Page系という点で共通しています。
エイシンキルデアの牝系という観点からすると、彼女の母Balaが持つBuckpasser3×4は非常に良い位置でクロスしていると考えています。
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Buckpasserの血はMr.ProspectorやHalo、Nijinskyといった血脈と相性が良いので、それらの血を持つ種牡馬とは相性が良いと推測できます。
また、このBuckpasserという血は、エイシンキルデアの持つBelthazar(Kitten's Joyの母父であるLear Fanの2代母)と相似関係にあるので、Kitten's Joy×Balaから生まれたエイシンキルデアの血統パターン自体が優れていると購買前から感じていました。
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この2つの血脈はWar AdmiralとPharamondを持つ点で共通しているほか、上記の5代表ではわかりづらいですがBaba Kenny≒Blue Larkspurによる相似クロスの関係もあります。
Balaの孫であり、Halo系種牡馬のハーツクライを父に持つスワーヴアラミスが活躍傾向にあるのは既述のとおりですが、これはHaloと相性の良いBuckpasserの血がクロスとして母方に存在している点と無関係ではないでしょう。
その意味では、エイシンキルデアもHaloの血を持つサンデー系種牡馬と相性が良い可能性があります。
特にエイシンキルデアの場合、彼女と同じKitten's Joyを父に持つ繁殖牝馬からJRAで2頭の勝ち馬が出ているのですが、それら2頭がいずれもHaloの血を引くディープインパクト産駒である点には注目しておきたいです。
これは、単にエイシンキルデアの牝系がHaloと相性の良いBuckpasserの血を強く持つからというだけでなく、Kintten's Joy自身の血統がディープの血と相性が良い可能性が考えられます。
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いずれもHail to Reasonの血を持っているほか、Alzao≒El Pradoという相似関係の血も存在します。
さらには、5代表だけではわかりづらいですが、Cosmah≒Attica≒Cap and Bellsの相似クロスもできる関係にあります。
Kitten's Joyの産駒は、日本においては芝のマイル前後を得意とする産駒が多いですが、この血とディープの血を合わせることで芝向きの産駒が生まれそうなイメージもあります。
エイシンキルデアは現在ディープ系種牡馬のエイシンヒカリの仔を受胎していて、そのエイシンヒカリはStorm Catの血も持っているので、既述の考察からエイシンキルデアとは相性の良い配合だと購買前から感じていました。
骨格がしっかりしていて、馬格も標準体型にあるので、種牡馬次第で様々なタイプの産駒を出しそうな印象です。
すでに当場に到着済みなので、まずは来年の出産に向けて血統はもちろん体質的にも優れた産駒が生まれるように、しっかりと飼育管理していきます。