天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

4/17 四国こんぴら歌舞伎 夜の部

2010年04月24日 | 歌舞伎
なんやかんやと考えているうちに1週間経ってしまいました(^_^;)
ほんとまとめられないので、そのままアップしてしまいます。
幕間や旅館、電車の中で書いたメモです。
むちゃくちゃですが、お許し下さい<(_ _)>

■□■

4/17(土)こんぴら歌舞伎夜の部に行ってきました。

開場の2時半のちょっと前、こんぴらさんの石段の22段目を上がって左に曲がると
ちょっと急な坂があり、するともうすでに開場を待つ人の長蛇の列。
階段を上りながら、靴袋をもらったり、パックツアーのおみやげ(うどんとかお菓子とか)を受け取ったり、
写真を撮ったり。



お茶席のにじり口みたいな、腰ぐらいまでかがまないと入れない入り口から入りました。

すると、かつてテレビで見たとおりの赤い布が敷かれた縁側みたいなところを通って東桟敷席へ。

ひと区画に6人座り。なんとか前に座ることができました。

昨年、永楽館に「見学」に行ったことがあるので、雰囲気はわかってるつもりでしたが
定式幕や提灯、舞台や花道の明かり、何と言っても実際お客さんがワイワイしていると
全く違うものですね。
「江戸時代ってこんなんやったんかも…。」とロマンを馳せながら開演時間を待ちました。


3時2分前(←細かい)開演。


通し狂言 敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがぢゃやむら)三幕六場

■序幕 四天王寺の場

花道から吉弥さんの染の井と、壱太郎くんの葉末登場。
うわぁ~、むっちゃ近いやん。どないすんねんなぁ。
うわ~、キレイやんかいさあ。
後ろ姿も色っぽいなあ、ひざ内股にしてまげてはる。
しんどくないのかなあ。
帯がむちゃくちゃきれいやなあ。
結び目なんていつも見られへんからなあ。

尾上右近くんか、初めてだぞ。
なんか若い頃の笑三郎さんみたいなきれいな顔してはるなあ。

仮花道から登場の編み笠の浪人はラブリン?亀ちゃん?
歩き方が映画「花のあと」勘解由と同じやから亀ちゃんかなあ。

おっ!この編み笠はラブリンだ♪
こっち(花道)からは顔ちょっと見えるからわかるもん。

おっ、亀ちゃん。
今度は中間姿の元右衛門だ!
七三でかがまないで。
きゃ~お尻がかわいい、いやキレイ(←無視してください)。

茶屋の椅子に置いてある猫、かわいい。
家で蚊取り線香置きに使いたい。

腕助にお酒をすすめられて、必死に耐える元右衛門(亀治郎)。面白い。

東間(愛之助)に当て身をくらってお酒を飲まされる元右衛門。
最初は嫌がってるのに、もっともっとって、笑ったなあ。

おっ!やっとラブリン、笠脱いでくれた。
ラブリンと亀ちゃんのひっぱりの見得。
きゃ~、かっこよすぎ(*^_^*)

この幕はラブリン、一言も台詞がありません(聞こえません)でした。

90分くらいあったのですが、「金丸座に来た、すごいすごい!」という感情が強すぎて
ちょっとお芝居に集中できませんでした。

ほんと、あっという間、30分くらいにしか感じられませんでした。



■二幕目 東寺貸座敷の場

心労で眼病を患った源次郎(右近)を看病している弥助(翫雀)。
そこへ按摩になった元右衛門(亀治郎)が物乞いにやってくる。

いつもなら戸口の真横、もしくは後ろをみるわけですが
今回は内から向かえる人の演技を見ることができました。
だから、元右衛門の目線ってことですね。
ちゃんと演技してはるねんなあ(アタリマエ)。

すっかり元右衛門は改心してると思ってしまいました。
「金を近頃見ていない」としきりに言ってたので、複線だったのかしら。

色紙のありかがわかっが、道具屋にあるという。
その値は二百両。
工面のために染の井(吉弥)が祇園に身売りするという。

なんで歌舞伎(でも限らない?)の奥方ってすぐ身売りするんだろう。
しかも源次郎も「丈夫でいてくれよ」だなんて。

戸棚に隠れていた元右衛門、自分の力不足に嘆く。
弥助に袷と小金を渡され、仕官できるように言っておくから
また来いといわれた元右衛門。

まだまだ私、騙されてました。

したら、七三で立ち止まって、杖をカラカランと落とし
(客席に落ちて、お客さんが花道に置いてました)
頭巾をとって目をカッと見開き、
(その顔がものまねのコロッケに似てたんですよ。←スミマセン(^_^;))
裾をたくし上げ(うわぁ、脚きれいだ)、
弥助の袷を舞台のほうに後ろ向きのまま、ぽいっ、お金もぽいっ、
また弥助の家へむかって行く。

うわっ、改心どころか悪なってるやん。

着物の袖をとって頭にかぶって、藤棚の上に登る元右衛門。

ぱちん、ぱちんっと脚やお尻をたたいて蚊(?)を払うお芝居は細かくてコミカル。
しかも、棚からズブっと脚が抜けたりするし。

弥助がお神酒を飲んでるのを羨ましそうに見ているのも面白かった。

部屋に忍びこんだ元右衛門、お神酒をのんで、さあ、二人を殺そうとするが…

どちらにしようかな、っていう仕草とか、
ひしゃくを刀と間違えて斬りつけようとしたり、
振り上げた刀が鴨居に当たったりして、
残酷な場面なのにコントにになってました。

家に戻ってきた伊織(亀鶴)の脚を斬って、元右衛門は逃げていく。


■大詰
・第一場 福島天神の森の場

あれ、源次郎は目が治ったのか。伊織は歩けなくなったのね。
木の車輪は回ってなくて、別にコマがついているようでした。

敵に似た人物が居るとの噂を確かめに行った源次郎、
一人残った伊織の元に元右衛門と腕助。
なんで腕助が子分なん?

くやしいなら尋常に勝負しろ、だなんて東間なんて残酷なんだ。
元右衛門は煙草ふかしてるし。
伊織かわいそう、「早く源次郎戻って来い」と命乞いみたいな台詞、切なかった。

さらに最後の力を振り絞って、伊織が東間の腕を切りつけると
元右衛門に「昔のよしみで俺を殺そうとしたか」どこまでひどいヤツなんだ。

引っ込みの東間、尺八の演奏がまたかっこよかった。
藤色のお衣装で色気があった。
この時は正面で見たかったなあ…。

戻ってきた源次郎。
むしろに伊織を敷いて、小屋にひきずり入れる源次郎。
床がガタガタっぽくて、亀鶴さん頭痛くないかななんて。


・第二場 同川下の場

お兄ちゃんが殺されて、悲しみに泣き崩れてるのに
川にぼっちゃーん。
悲惨な兄弟(T_T)

コケコッコーと笛の音
ゲラゲラっと場内笑い声。

切腹しようとした源次郎。
そこへ調子よく、人形屋幸右衛門(嵐橘三郎)が通りかかって止める。
しかも彼は、許婚の葉末(壱太郎)を助け、染の井を身請けしていた。

源次郎と葉末の再会。
若いなあ、ぴちぴち。
「好きなの、好きなの」って演技、壱太郎くんうまいなあ。

若いって正義。
ほんと、かわいらしかったなあ(*^_^*)


・第三場 住吉の宮境内の場

敵討ち装束(っていうの?)の3人。
花道で「捕らえた腕助は改心して、調べに行っている」と。
なんてヤツなんだ腕助は。

元右衛門が花道から登場。
さらに悪さグレードアップ!
東間が名を変えて出世しているのを悔しがる。
なんか顔がコロッケだ。

腕助にみつかった元右衛門、うどんやに化けたり、
「カト吉のうどんやじゃねえか」
「ばあさん、脱げ」
「いや、こんな恥ずかしい…」
「いきやがれっ!」ばしっ。
「今日はこれで終わり?!今出てきたところなのに」
場内大爆笑。

次は欄間(?)の上に上って絵馬の後ろに隠れる元右衛門。
絵馬が落ちたら、馬の真似。

さらには太鼓橋に登って、追っ手の2人と滑り台。

そして、花道から客席内へ3人乱入!
お客のピンクのコートで隠れる亀ちゃん。
前のお客さんが新聞紙で前を隠したり。

追っ手の2人は客席に聞きまわる。
「今日のお客は亀治郎びいきが多いぞお」

みつかった亀ちゃんは、お客さんのお菓子を食べながら後方へ
そして西の二階(仮花道側)へ梯子を伝って上っていく。
上から追っ手2人を眺める亀ちゃん。

そこから、舞台へ飛び降りて
ツケを奪い取って、自ら「カタンっ!カタンっ」
それにあわせて客席で見得を切る、腕助さんでないほうの追っ手さん。

もう、客席は興奮最高潮でした。
スゴイ熱気でした~。
私も息あがってました。

そして、また舞台で3人で揃って踊りのような追いかけっこ。
音楽に乗せて、場内から手拍子が。

花道のところで、「あ~しんど」と終わると、また大爆笑。

そうしていると、源次郎たちに出くわす。

源次郎「父と兄の仇、覚悟~っ!」と決めると

元右衛門、素の顔で「あ~、ご立派」と馬鹿にする。
源次郎の顔を覗き込んで、「あれ、尾上右近にそっくりだなあ、よぉっ、音羽屋!」
その時の右近くんの顔は見れませんでしたが、壱太郎くんはうっすら笑っているようにみえました。

でもあっけなく殺されてしまいました。
ねっころがったまま、舞台は回っていきました。

が、反転したとたん、後ろからドタドタドタドタッと走る音が。
亀ちゃんだったと思われます。
後の敵討ち一行は花道から引っ込んだので。


・第四場 天下茶屋村敵討本懐の場

とうとう、ラブリン東間登場。
「殺してみるなら、殺してみろ、今はおれは偉いんじゃ」みたいなことを言ってると
裃姿の亀ちゃん造酒頭、花道から登場。
さっきのコロッケから、打って変わってかっこいいぞぉ♪

とうとう本懐を遂げる一行。
めでたしめでたし。

と、あっという間に、お礼の時間。
会場割れんばかりの大拍手の渦。
私も手がちぎれそうなほど拍手、拍手、拍手~!

幕が引かれても止まらない拍手。
カーテンコールはないよなあと思っていると、
ありました、カーテンコール。
今回はいいかなあって思いました。


外に出ると、こんぴーくんが居ました。



ちゃっかり、2ショットを撮ってもらいました(^_^)v

ラブリンの出番が少なかったせいか、
すっかり亀ちゃんで頭いっぱいになってホテルへ向かいました。

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