今日(3/21)京都・南座で「獨道中五十三驛」を観に行きました。
もともと観に行く気がなかったんです。というのも、19年前に猿之助さんの巡業で観てましたし。
(本当はちょっとお財布事情がカツカツで…)
しかしながら、前の「水戸黄門」で市川右近さんが出演されていたのを見て、ものすごく行きたくなってしまいました。
そしたら、市川門之助さんが出演されていたり、市川猿三郎さんが重要な役をされているのを
知って、もう居てもたっても居られなくなりました。
いや~、行って良かったです。
今回生まれて初めて歌舞伎で元気をもらった気がします。
多分、一生この感激は忘れないと思います。
三幕三十場もありますので、場ごとに感想が書けません。
もう思いつくまま記したいと思います。
序幕(11:25~12:25)
序幕第一場は京都四條南座芝居前の場
主要メンバーが揃ってご挨拶。
右近さんは右近さん役で花道から登場。
関西弁がうれしかったです。
ゆるキャラのまゆまろくん(?)も登場。
見得を切ったり、飛び六方で引っ込んでいきました。
鶴屋南北が原作のこの作品、師匠市川猿之助が復活させて
何度も再演を重ねる人気狂言。関西では23年振りだとか。
初舞台は南座だから頑張りますみたいな右近さんの口上でした。
三條大橋の下で猿三郎さんが人殺し。
初めてきちんと台詞を聞いたかも。
かっこよかったです。
大津の石山寺には十二単の笑也さん。
似合いすぎ、かわいすぎ。
父の仇を追いますと言った右近さんに「待ってたもいんのお」(って聞こえた)の
声がまあ、かわいくてかわいくて。
20年前なんとも思わなかったのに、今になってむちゃくちゃお気に入りになってしまいました。
春猿さんや笑三郎さん、右近さん、寿猿さん、猿三郎さんたちのだんまりや追いかけっこ(?)
面白かった。背景がぐるぐる変わってすごかったです。
海の中に浸かってしまった右近さんと猿四郎さんと猿三郎さん。
なんと後ろには人間大のタコ、伊勢えび、ヒトデさんがいるじゃないですか。
それを相手に立ち回りですよ。たのしいったらありゃしない。
しかも青い黒子さん(なんか変な表現)たちが棒がついた魚を持ってひらひらさせながら
舞台を右往左往。歌舞伎とゆうよりおゆうぎ会みたい。
効果音がぽこぽこぽこぽこ…って。のどかな気分になりました。
ここら辺だったと思いますが、幕が引いて幕間かなっとおもったら、
幕外で春猿さんと笑三郎さんが登場。
「みなさん、幕間じゃないですよ、席を立たないでくださいね。」
「猿之助歌舞伎は長いんですよねえ。」とか笑いをさそいながら
なんと客席最前列を通って上手の通路を掛け合い漫才のように歩いていかれました。
笑三郎さんが春猿さんに「あなたテレビで顔を売って、本も書いて儲かってるわね。」みたいなことを
言われて大笑い。
あとは、客席から飴ちゃんをもらったりされてました。
桟敷席には花街のおねえさん方がいらっしゃいましたので笑三郎さんが話題にされてました。
さすが息がピッタリやなあと感心しました。
それから、人を「しと」と言ってみたり、他に「ひ」を「し」になってる単語があって、江戸弁だなあって思いました。
さて、序幕のお楽しみ、化け猫の場。
門之助さん久しぶり。かっこいい。やっぱり鼻が高いよ~。
化け猫の右近さんの唄にノッて踊る二匹のネコちゃん。
猫好きにはたまりません。ここらあたりで19年前に見たことを思い出しました。
それを見た猿琉さん。化け猫に殺されて、まるでキョンシーのように化け猫に操られるのですが
これがすごい。
死体なのでふらふらした体勢からトンボきったり、梁に鉄棒のように登ったり。
役者さんより体操選手になられたら?なんて思ってしまうほどでした。
門之助さんの妻も食べてしまった化け猫右近さん。
門之助さんにもばれてしまい、猫になって大暴れ。
そして十二単を羽織って宙に逃げてしまいます。
その時の音楽にお琴が入っていてなんとも幻想的でした。
スーパー歌舞伎みたい。楽しかったです。
二幕(12:55~13:55)
なぜか右近さんが日本駄右衛門になっていて、花道から登場。
その時の衣装がかっこよかったんですよ。カニだったかな藤色に刺繍がしてあって。
銃で腰をやられるのですが、それを撃ったのも右近さんという。
腰を撃たれて破傷風になった右近さんと笑也さんの世話をしているのが
雲助の猿三郎さん。
さっきの悪役と違って、雰囲気がかわってますね。
番付見るまでわかりませんでした。すみません。
今度は女形の門之助さん登場。
とっても得した気分になりました。
いつも不思議なんですが、なんで主人や許婚の金の工面のために
廓に身を売ったら偉いんでしょうか。
それから、廓に売られる最中に悪者の右近さんに笑也さん斬られるんですが
これまたなかなか死なない。
こんなに丈夫だったら死ななくてもって思います。
しかも滝に身を投げるといって2人に止められるのも吹っ切るんですよ。
いっつも不思議です。(こんなこと思ってるから万年初心者なんですね)
大詰(14:20~15:10)
舞台は所作板が敷かれていました。
幕が開いたら、春猿さんと笑三郎さん。
右近さんが12役早替りの紹介とか、5月の猿之助歌舞伎の催しの宣伝とかされてました。
上手の消し幕が引かれると、2段に並ぶ常磐津さんたち。
唄が始まると右近さんの12役早替り、舞踊会が始まりました。
ときたま笑三郎さんと春猿さんとで3人で踊られたりして楽しかったです。
特にすごかったのが、お半と長吉の早替わり。
あと、それに加えて喜兵衛(だったかなあ)の3人の早替わり。
身替りさん(?)を何人用意されてたんでしょうねえ。
もう何がなんだかわからなくなりました。
そして、雷から船頭澤七も早かった。
雷の下に澤七のお着物を着てらしたんでしょうね。背中の部分がびしょびしょでした。
しかし、雷ってなんでいるんだろう?まあ、いいや。
おしまいの「おもだかや」の傘を持って大立ち回りのお六もかっこよかったです。
さてさて、大江戸日本橋。
右近さん門之助さん、春猿さん、笑三郎さん、猿三郎さんに弘太郎さん。
嬉しかったのが、立役の笑也さん。
だれも拍手がなかったので、私はしました。
客席の多くの方が、さっきの笑也さんとはわからなかった風でした。
笑也さん、立役も男前なんですよねえ。
もう一回弁天小僧やってはくださらないでしょうかねえ。
そして立ち回りのあと、切り口上で幕が引かれました。
ものすごい拍手でした。
頭の上で手をたたく方もいらっしゃったりして。
私もなんだかものすごいテンションでした。
「ありがとう、歌舞伎組!!」って叫びたかったです。
■□■
今回はなぜか1階席にお子様がたくさん見受けられました。
しかし騒がず、静かに見ていて感心しました。
多分楽しくて一生懸命だったのかなあ。
歌舞伎を見始めて10年ほど、ずっと歌舞伎組を中心に見てましたので
10年ほど経って、ちょっと飽きがきて、遠ざかっていたのですが
こうして久しぶりに猿之助四十八撰を観ると、やっぱり最高、歌舞伎組。
昔新歌舞伎座の2月が猿之助さんだったみたいに、年に1回歌舞伎組公演が関西であればいいなと思います。
ほんと今日は観に行けてよかったです。
もともと観に行く気がなかったんです。というのも、19年前に猿之助さんの巡業で観てましたし。
(本当はちょっとお財布事情がカツカツで…)
しかしながら、前の「水戸黄門」で市川右近さんが出演されていたのを見て、ものすごく行きたくなってしまいました。
そしたら、市川門之助さんが出演されていたり、市川猿三郎さんが重要な役をされているのを
知って、もう居てもたっても居られなくなりました。
いや~、行って良かったです。
今回生まれて初めて歌舞伎で元気をもらった気がします。
多分、一生この感激は忘れないと思います。
三幕三十場もありますので、場ごとに感想が書けません。
もう思いつくまま記したいと思います。
序幕(11:25~12:25)
序幕第一場は京都四條南座芝居前の場
主要メンバーが揃ってご挨拶。
右近さんは右近さん役で花道から登場。
関西弁がうれしかったです。
ゆるキャラのまゆまろくん(?)も登場。
見得を切ったり、飛び六方で引っ込んでいきました。
鶴屋南北が原作のこの作品、師匠市川猿之助が復活させて
何度も再演を重ねる人気狂言。関西では23年振りだとか。
初舞台は南座だから頑張りますみたいな右近さんの口上でした。
三條大橋の下で猿三郎さんが人殺し。
初めてきちんと台詞を聞いたかも。
かっこよかったです。
大津の石山寺には十二単の笑也さん。
似合いすぎ、かわいすぎ。
父の仇を追いますと言った右近さんに「待ってたもいんのお」(って聞こえた)の
声がまあ、かわいくてかわいくて。
20年前なんとも思わなかったのに、今になってむちゃくちゃお気に入りになってしまいました。
春猿さんや笑三郎さん、右近さん、寿猿さん、猿三郎さんたちのだんまりや追いかけっこ(?)
面白かった。背景がぐるぐる変わってすごかったです。
海の中に浸かってしまった右近さんと猿四郎さんと猿三郎さん。
なんと後ろには人間大のタコ、伊勢えび、ヒトデさんがいるじゃないですか。
それを相手に立ち回りですよ。たのしいったらありゃしない。
しかも青い黒子さん(なんか変な表現)たちが棒がついた魚を持ってひらひらさせながら
舞台を右往左往。歌舞伎とゆうよりおゆうぎ会みたい。
効果音がぽこぽこぽこぽこ…って。のどかな気分になりました。
ここら辺だったと思いますが、幕が引いて幕間かなっとおもったら、
幕外で春猿さんと笑三郎さんが登場。
「みなさん、幕間じゃないですよ、席を立たないでくださいね。」
「猿之助歌舞伎は長いんですよねえ。」とか笑いをさそいながら
なんと客席最前列を通って上手の通路を掛け合い漫才のように歩いていかれました。
笑三郎さんが春猿さんに「あなたテレビで顔を売って、本も書いて儲かってるわね。」みたいなことを
言われて大笑い。
あとは、客席から飴ちゃんをもらったりされてました。
桟敷席には花街のおねえさん方がいらっしゃいましたので笑三郎さんが話題にされてました。
さすが息がピッタリやなあと感心しました。
それから、人を「しと」と言ってみたり、他に「ひ」を「し」になってる単語があって、江戸弁だなあって思いました。
さて、序幕のお楽しみ、化け猫の場。
門之助さん久しぶり。かっこいい。やっぱり鼻が高いよ~。
化け猫の右近さんの唄にノッて踊る二匹のネコちゃん。
猫好きにはたまりません。ここらあたりで19年前に見たことを思い出しました。
それを見た猿琉さん。化け猫に殺されて、まるでキョンシーのように化け猫に操られるのですが
これがすごい。
死体なのでふらふらした体勢からトンボきったり、梁に鉄棒のように登ったり。
役者さんより体操選手になられたら?なんて思ってしまうほどでした。
門之助さんの妻も食べてしまった化け猫右近さん。
門之助さんにもばれてしまい、猫になって大暴れ。
そして十二単を羽織って宙に逃げてしまいます。
その時の音楽にお琴が入っていてなんとも幻想的でした。
スーパー歌舞伎みたい。楽しかったです。
二幕(12:55~13:55)
なぜか右近さんが日本駄右衛門になっていて、花道から登場。
その時の衣装がかっこよかったんですよ。カニだったかな藤色に刺繍がしてあって。
銃で腰をやられるのですが、それを撃ったのも右近さんという。
腰を撃たれて破傷風になった右近さんと笑也さんの世話をしているのが
雲助の猿三郎さん。
さっきの悪役と違って、雰囲気がかわってますね。
番付見るまでわかりませんでした。すみません。
今度は女形の門之助さん登場。
とっても得した気分になりました。
いつも不思議なんですが、なんで主人や許婚の金の工面のために
廓に身を売ったら偉いんでしょうか。
それから、廓に売られる最中に悪者の右近さんに笑也さん斬られるんですが
これまたなかなか死なない。
こんなに丈夫だったら死ななくてもって思います。
しかも滝に身を投げるといって2人に止められるのも吹っ切るんですよ。
いっつも不思議です。(こんなこと思ってるから万年初心者なんですね)
大詰(14:20~15:10)
舞台は所作板が敷かれていました。
幕が開いたら、春猿さんと笑三郎さん。
右近さんが12役早替りの紹介とか、5月の猿之助歌舞伎の催しの宣伝とかされてました。
上手の消し幕が引かれると、2段に並ぶ常磐津さんたち。
唄が始まると右近さんの12役早替り、舞踊会が始まりました。
ときたま笑三郎さんと春猿さんとで3人で踊られたりして楽しかったです。
特にすごかったのが、お半と長吉の早替わり。
あと、それに加えて喜兵衛(だったかなあ)の3人の早替わり。
身替りさん(?)を何人用意されてたんでしょうねえ。
もう何がなんだかわからなくなりました。
そして、雷から船頭澤七も早かった。
雷の下に澤七のお着物を着てらしたんでしょうね。背中の部分がびしょびしょでした。
しかし、雷ってなんでいるんだろう?まあ、いいや。
おしまいの「おもだかや」の傘を持って大立ち回りのお六もかっこよかったです。
さてさて、大江戸日本橋。
右近さん門之助さん、春猿さん、笑三郎さん、猿三郎さんに弘太郎さん。
嬉しかったのが、立役の笑也さん。
だれも拍手がなかったので、私はしました。
客席の多くの方が、さっきの笑也さんとはわからなかった風でした。
笑也さん、立役も男前なんですよねえ。
もう一回弁天小僧やってはくださらないでしょうかねえ。
そして立ち回りのあと、切り口上で幕が引かれました。
ものすごい拍手でした。
頭の上で手をたたく方もいらっしゃったりして。
私もなんだかものすごいテンションでした。
「ありがとう、歌舞伎組!!」って叫びたかったです。
■□■
今回はなぜか1階席にお子様がたくさん見受けられました。
しかし騒がず、静かに見ていて感心しました。
多分楽しくて一生懸命だったのかなあ。
歌舞伎を見始めて10年ほど、ずっと歌舞伎組を中心に見てましたので
10年ほど経って、ちょっと飽きがきて、遠ざかっていたのですが
こうして久しぶりに猿之助四十八撰を観ると、やっぱり最高、歌舞伎組。
昔新歌舞伎座の2月が猿之助さんだったみたいに、年に1回歌舞伎組公演が関西であればいいなと思います。
ほんと今日は観に行けてよかったです。
なれたら明日への活力になりますよね♪
読んでるこちらも楽しい気持ちになりました(^_-)
いつも駄文をお読みいただきありがとうございました。