天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

9/5神戸『近松座公演』

2009年09月05日 | 歌舞伎
神戸文化大ホール『近松座公演』を見に行きました。
演目は「封印切」と「連獅子」。
主な出演は、坂田藤十郎さん、片岡秀太郎さん、中村翫雀さん、片岡愛之助さん、中村壱太郎さん。

どちらもこれまでに何度も見ている演目で、いつもだったらスルーするところですが、
映画『浪花の恋の物語』と『beauty』を見て、歌舞伎の「封印切」を見たいなあと思っていたときに、
このチケットの発売日が来たので、つい取ってしまいました。
それに、初めて見た梅忠が鴈治郎さん&秀太郎さんでしたので、これはもう見ないといけないと思いました。

1.御挨拶(8分)
 藤十郎さんによるご挨拶。
 「50歳の時に近松座を始めて今年で28年」とおっしゃられた時に客席から
「ぅわぁ~。」という感嘆の声があがりました。

2.封印切(約80分)
忠兵衛に藤十郎さん、梅川に壱太郎くん、井筒屋おえんに秀太郎さん、そして八右衛門にラブリン。

まずは時の流れを感じてしまいました。
私が初めて観たときは梅川に秀太郎さん、八右衛門が我當さんだったんですから。

こんな私が言うのもおこがましいですが、藤十郎さんの忠兵衛は最高です。
八右衛門がうじゃうじゃ悪口を言ってると、二階の障子をばんっとあけて、
だだだだだーっと階段を下りてくるところ、お金の封を次々に切っていくところ
そして最後の花道のひっこみ。すばらしい。
お年を感じさせないお芝居でした。

秀パパのおえんも良かったです。藤十郎さんとの掛け合いはさすがです。
八右衛門の悪口をずけずけと言ってのける台詞まわしもスカッとしました。
それに、やっぱり色っぽいです。

壱太郎くんの梅川、予想以上に可愛らしかったです。
細くて、けなげで、ダメです。もうです。
おじいちゃんと孫という風には見えなかったです。すごいですね、さすがだと思いました。

私は、八右衛門が嫌いです。「そこまで、言わんでもええやんか、堪忍しといたりや。」っていつも思ってしまいます。
いくら、大好きなラブリンでもやっぱり許せません。憎たらしさ爆発でしたね。

3.連獅子(約50分)
親子の獅子の踊りを親子じゃない、翫雀さんとラブリンという組み合わせ。
間狂言に亀鶴さんの修験者と壱太郎くんの村娘。

ラブリンの前髪、かわいかったです。さっきまで憎たらしかったのに、えらいもんです。
ラブリンの踊りは初めて見たような気がします。ふーんっていう印象でした。

特に、間狂言の壱太郎くんの踊りが可愛らしくて、可愛らしくて。
いつもでも見ていたいと思いました。カンペキ、やられてしまいました。
お気に入り役者さん決定

翫雀さんの毛の振りはものすごく力強くて、早くてかっこよかったです。

いつもの通り、長唄の踊りは大興奮してしまいました。

今回の公演は、歌舞伎を見始めた頃を思い出させていただいた気がしました。
できれば、また藤十郎さんと壱太郎くんの上方和事を見たいです。
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