むすんで ひらいて

YouTubeの童話朗読と、旅。悲しみの養生。
ひっそり..はかなく..無意識に..あるものを掬っていたい。

時の流れ

2012年11月07日 | 日記
すっかり寒くなりましたね。 げんきに過ごしてみえますか?

11月に入って、ショッピングセンターにクリスマスの飾り付け、ホテルのロビーにシックなツリーが輝いてるのを見かけ、しっとりと今年の春夏秋、残された時間を抱きとめたい気持ちになりました。

暮らしの中でも、いつの間にか日向が恋しくなり、温泉に出かけるのが楽しみになり、先日まで外気に漂っていた、夢のよぉ~な金木犀の甘い香りは、つんと澄んだあの、冬の匂いに代わりました。

今年は特に、庭に出ることが多かったので、マンション暮らしの長かった今までより、季節の流れをちょっと近くに感じます。


今、これを打っている視線の先には、縦長のガラス瓶があり、中に、丸くて素朴な、昔ながらのビスケットが詰まっています。
わたしたちの生きている「時間」という透明な枠の中にも、いろんな人生の状況があって、そのひとつひとつは、心の状態から表れた結果で作られているように思えます。

そんな思いで瓶を眺めていると、食べていた時は気づかなかった「CHANCE」という文字が、一枚一枚に刻まれているのを見つけました

生なましい感情から離れたセピア色の出来事たちも、見渡したら、思わぬところで香ばしいチャンスに変わってるのかもしれないですね。
これから作るぶんは、できるだけリラックスした純粋な素材で、風味豊かに焼き上がるよう、いつもオーブンを磨いていよう。



↑ チャンスは、なかなか見えずらい。。


サクサクのビスケットに続いては、この秋、心にふれた、お水たっぷりの移りゆく情景をご紹介したいと思います。

友達と、鳥羽のやわらかい海辺で過ごし、翌日は、彼女にとって初めてのお伊勢さんへと向かいました。

午後三時、ホテルに到着。  テラスに出ると、海は両手を広げて、の~んのん。
東京駅と名古屋駅のにぎわいをくぐり抜け、「よ~く来たね。」と言ってるみたい。




今は、まだまだ水平線の白い点。 
これから真っすぐこっちにやってくるのは、伊良子岬をつなぐフェリー。 




月がくっきりしてきて、潮も満ち、波の音が近くなった。




翌朝。  目覚めると、窓の向こうに、思わず手を合わせた朝焼け。




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