平均台を用心しながら歩いてるうちに
わたしにあった信じるちからがやせ細っていって
そのことばすら信じがたくなっていた
でも静けさの中でわかったことがある
時がくれば
時間はかかるだけかかって想いをかなえる
焦りとか不安とか 煙りが晴れるまで待って
とっきんときんの冷たさを耐えて
何度折れても ほんとうに望むものをたどり
からだのずっと奥から信じ続けていれば
冬のある朝 赤いリボンのついた贈り物が届くように
それと巡りあう
あの時耳をかすめただけのことば
ようやくわかったことがある
いつもじぶんの器にあるものしか受け取れないけど
ひっかかったことは いつか降りてくる
手間をかけたものは本物になる
変わる時は思いがけなく
どう転んでもだいじょうぶと知っていて
あくせくしないで まるごと観ていると
遠回りに見えても 本来あるほうへ変わってく
準備ができた時 水に石の沈んでいく静けさで
流れに小舟をのせるように
両手でそっと わたしたちを送ろう