庭の梅の枝に、ひなあられのような紅白のつぼみが、プチプチふくらんでいる。
その下を、黒ねこが、のんのん歩いてく。
でっぷりたくましい、ネコのおじさんといった風ぼう。
背中もお腹も、太陽をツヤツヤ照り返して、温かそう。
温かそうといったら、この間、雪道で見かけた電飾のスタンド看板「ラーメン」。
黄色いランプに縁どられ、同じ黄色の下地に、赤く「ラーメン」の文字が灯っている。
いつも目に入って、なんともなく通り過ぎてたのに、その日、白い夜道にぼわぁ~と浮き上がっていたら、思わず「どきん!」とした。
そこだけ、ほかほかして見えた。
立ち止まって、「あぁ、わたし今、看板に恋したわ。」と思った。
まだ暗くなりきる前、夕暮れに点き始めたばかりの街灯もハッとして好き。
なぜか、闇の中より明るく見える。
インドネシアの夕陽は、紅く熟れた柿のようで、海の向こうに見送るのも、ただただ見惚れてしまう素晴らしさだけれど、それを真っ向から浴びて帰宅する人びとの、大通りのバイクの列も、まるで日常が喝采されてるみたいで目に焼きついた。
同じ頃、陽ざしの和らいだ浜辺には、地元の人たちが集まってきて、ボールを蹴ったり、ビーチバレーをしたり、大人も子どもも水浴びして、焼きトウモロコシをかじったりした。
それも、日暮れにふさわしい光景だった。
ほのぼのにも、ハッとにも、しみじみにも、移ろう明りには、密かで安らかな、おわりのふわぁ~。が含まれている。
バリ島、ジンバランビーチを歩いて帰っていたら、後ろに立ち並ぶレストランから、魚を焼くけむりが上がり始めた。
かうんせりんぐ かふぇ さやん http://さやん.com/
その下を、黒ねこが、のんのん歩いてく。
でっぷりたくましい、ネコのおじさんといった風ぼう。
背中もお腹も、太陽をツヤツヤ照り返して、温かそう。
温かそうといったら、この間、雪道で見かけた電飾のスタンド看板「ラーメン」。
黄色いランプに縁どられ、同じ黄色の下地に、赤く「ラーメン」の文字が灯っている。
いつも目に入って、なんともなく通り過ぎてたのに、その日、白い夜道にぼわぁ~と浮き上がっていたら、思わず「どきん!」とした。
そこだけ、ほかほかして見えた。
立ち止まって、「あぁ、わたし今、看板に恋したわ。」と思った。
まだ暗くなりきる前、夕暮れに点き始めたばかりの街灯もハッとして好き。
なぜか、闇の中より明るく見える。
インドネシアの夕陽は、紅く熟れた柿のようで、海の向こうに見送るのも、ただただ見惚れてしまう素晴らしさだけれど、それを真っ向から浴びて帰宅する人びとの、大通りのバイクの列も、まるで日常が喝采されてるみたいで目に焼きついた。
同じ頃、陽ざしの和らいだ浜辺には、地元の人たちが集まってきて、ボールを蹴ったり、ビーチバレーをしたり、大人も子どもも水浴びして、焼きトウモロコシをかじったりした。
それも、日暮れにふさわしい光景だった。
ほのぼのにも、ハッとにも、しみじみにも、移ろう明りには、密かで安らかな、おわりのふわぁ~。が含まれている。
バリ島、ジンバランビーチを歩いて帰っていたら、後ろに立ち並ぶレストランから、魚を焼くけむりが上がり始めた。
かうんせりんぐ かふぇ さやん http://さやん.com/