友人に誘ってもらったおかげで気合を入れて早起きし、バリはサヌールの朝日を12年ぶりに見に行きました。
はじまりの時間、リセットの時。
昨日と今日は違う、新しい一日。
子供の頃のそんな気持ちに出会えました
時間を追って載せてみます
日の出前、空が明るくなってきました。
漁師さんが時々、水面に網を広げたり手繰り寄せたりしながら、陸に近づいてきます。
太陽が、顔を覗かせました!
海と雲を射す、ちょうどこの陽ざしは、子どもの頃に毎年3泊4日で行った、和歌山県串本の海水浴場の朝の記憶を蘇えらせました。
・・・ 朝食をとっているホテルのレストランの窓にはひまわりの模様が施してあり、それを透かして広がる青空、もっと先にはわたしたちを待っているはずの磯の匂いのするあの浜!
イソギンチャクやウニや蟹がいて、海の家のラーメン屋さん ― 濡れた水着で座ると、クッション入り折り畳みイスの暖まったビニールがベタッとくっついて妙に気持ちわるく、何度もお尻をずらしイスのくぼみに溜まる海水をはらった。 それだからか、赤い丼の醤油ラーメンは、潮水と潮風に混じって、体が味わった感覚を覚えている ― が、もうすぐ開店準備を始める。
これから海へ行くんだ!という、わくわくしてはち切れそうなあの気持ち。 ・・・
全体が明るくなってきました。
これから海に入る釣り人が浜辺にあぐらをかき、準備をしながら釣竿を伸ばしたので、それまでわたしの周りでじゃれ合っていた3匹の子犬のうち一番大きな黒い子が、静寂を破って吠えました。
笠をかぶった釣り人が沖まで歩き、海と空の真ん中で釣り糸を垂れました。
闇の忘れ物のようなコウモリが舞い、夜の漁を終えた漁師さんが、水面を揺らしながら戻ってきました。
朝のジョギングをする人、海辺のレストランで朝食を始めるお客さんたち、みんな起きだして元気な一日が動きだしました
かうんせりんぐ かふぇ さやん http://さやん.com/