むすんで ひらいて

YouTubeの童話朗読と、旅。悲しみの養生。
ひっそり..はかなく..無意識に..あるものを掬っていたい。

インドネシアに近い夏

2012年07月31日 | 日記
田んぼの向こうに、友人の家がありました。



バリのお隣、ロンボク島出身の友人は、沖縄の大学を経て、今は日本に住む叔父さんのそばに暮らしています。
そこは、この頃足を運ぶ機会の多くなった、三重県伊勢の、山間のまち。


「まるで(バリ島の)ウブドねぇ
ウブドは、田んぼや南国の緑が広がり、絵描きさんや彫刻家の多く住む、落ち着いた村です
外れの渓谷では、ゴムボートに乗って迫力満点の渓流下りをしたり、静かな森に囲まれてヨガのレッスンをしましたが、豊かな自然にからだが溶け込んでいくようでした。

これまで、ロンボクの実家や、バリのお家には滞在させてもらいましたが、日本で遊びに行くのは、はじめて。

朝は、小鳥がさえずり、鮮やかな緑の中を、ゆっくり人と柴犬がお散歩していて、
日中は蝉、夕方からはカエルの声、日が暮れると真っ暗闇を星が包みました

でも、なぜか、祖母の田舎で見たようなこの素朴な光景も、やっぱりインドネシア風の新しいものに見えました。



着いた日に、友人と叔父さん、叔父さんの5才の男の子とわたし。の4人で、伊勢志摩スカイラインを走っていると、朝熊山(あさまやま)の頂上に近づくにつれ、1メートル先も見えないほどの濃厚な霧に、すっぽりと包まれました。

せっかくだから、足元に目を凝らして見晴台の階段を上りきると、叔父さんが、
「あー、あんなところに富士山がぁ!」(晴れても見えません
と、かすみを指差しました。
即、子どもに「あらへんわぁ」と突っ込まれ、愉快に方向転換。
水溜りをよけ、すぐ近くの、朝熊岳金剛證寺を参拝しました。

別世界に来たような境内の蓮池と、杉の大木。
水滴でしっとり重たくなってゆくTシャツ。 
長袖を羽織って、ちょうどいいくらいの涼しさ。



 







ドライブウェイを下りてくると、季節が変わったかのようなまぶしい日差し。
さあ、夏のビーチ目指して、志摩半島を南下します。
半島先端の、遠浅で波のおだやかな、御座白浜海水浴場へ

車を止めると、海の家の軒先にぶら下がる、色とりどりの浮き輪たちが、風にゆらゆらお出迎え
ビーチを散歩して、とうもろこしの焼ける匂いをくぐり、海の家でコーヒーをいただいたら、泳がなくてもその雰囲気だけで細胞が生き生きしてきました。

波の描いた縞模様と、午後4時の海の家。

   


帰り道に立ち寄った、市後ビーチでは、たくさんのサーファーたちが、気持ちよさそうに波に乗ったり、揺られたり
(遠くの波の上、黒い点々に見える人影。 浜辺はすきすき)




後日、家族と鳥羽の港の花火大会に出かけました
夕方に友人から電話があり、彼らも来ていることがわかったので、だいたいの見物場所を聞き、探しながら歩きました。
ところが、約11 万人の人出にぎわう夏の宵、思ったほどカンタンには見つけられません。

そこは、わたしたちの用意した場所からそんなに離れていないようだったので、ひとまず、宿から下げてきたチェアと飲み物を置いて、また連絡することに。
そして、着いてみると。。
ぴったり後ろにシートを広げ、友人が座っていました。

広い会場の中で、「なぜまた同じ場所に!」と笑い合い、麦茶片手に見上げると、大輪の花火に続く音が、お腹の底まで響いてきました。


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酵素 の 夏

2012年07月25日 | 日記
暑くなりましたね~。

久しぶりに、東京から三重の友人を訪ねて、また名古屋に戻ってきました。

さっそく食材のお買い物に行くと、子供の頃、母や祖母が夏になると漬けてくれた、尾張地方の伝統野菜「かりもり」を見つけたので、塩麹漬けを作ってみました。



25cmくらいで、堅瓜(かたうり)とも呼ばれます。
カリカリカリ♪と、みずみずしく軽快な歯ごたえが、とってもさわやか。


庭のすいかは、ラグビーボールのようなカタチに、ずっしり重く実っていました。
包丁を入れ、パキパキ。。と割って味見 うん、甘い。
小さな苗が、お庭に注がれた水を吸い、こんなおいしさを生み出すなんて、自然のちからはすごいなぁ


トマトも、毎日ざる一杯ずつ採れるので、畑も冷蔵庫の野菜室も、つるつる、にぎやかな赤。



売ってるものより甘くて果物みたい。
苗のすき間をあけて、太陽をいっぱい浴びられたからかな


それにしても、夏は、生で食べた方がおいしい野菜が豊富ねぇ。

中でも意外だったのは、友人からおしえてもらった、とうもろこし。 
今まで、お醤油をつけて焼いていたけれど、そのまま試してみたらびっくり

これなら、加熱に弱い「食物酵素」も生きている。
食物酵素は、新鮮な生の食べ物や発酵食品に含まれていて、消化を助けてくれる。

そもそも『酵素』とは、動物・植物あらゆる生物の、生命活動を可能にしてくれるもの。

わたしたちの身体は、その、一生に作ることのできる量が決まっている『酵素』のうち、食べ物を消化・吸収するための「消化酵素」の使用量を、外から取り入れた『酵素』で助けもらえると、その分を「代謝酵素」に回すことができる。

代謝酵素は、汗や尿の中に有害物質を排出したり、新陳代謝や自然治癒力、免疫力を高める働きを受け持っている。

だから、健康長寿のためには、この一定量の『酵素』を浪費しないよう、消化に負担のかかる食べ物を減らし、食物酵素のたっぷり入った食事を採ることが鍵になる。


さらに、こうして食物から取り入れることに加え、「病気にならない生き方」新谷弘実 著 によると、体内でも『酵素』を作り出してくれている腸内細菌が、活発に働くような腸環境を整える必要があり、かつ、お酒やタバコ、大食、食品添加物、ストレス、医薬品、紫外線、電磁波などによって、『酵素』を消耗する生活習慣を改めることも大切。と、説かれています。

わたしは、去年からそれに沿う食生活に見直してみて、にきびができにくくなったり、身体が軽く感じられるようになりました


昨晩、母の本棚にあった 「粗食のすすめ」幕内 秀夫著 から、新しいレシピに挑戦してみましたが、改めてページをめくってみると、どの本も大元で語られている「理」はひとつだなぁ。と、みょ~に納得してしまうのでした。

汗をかく夏。みなさんも、水分と酵素のたくさん含まれた夏の恵みを、上手にいただいてくださいね


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コロ太の伊勢案内

2012年07月11日 | 旅行
こんにちは!



ぼくは、伊勢神宮の参道を、ひとつ路地に入ったところに住んでるコロ太だよ。
五時をまわってお店も終わったから、佃煮屋さんをやってるぼくんちの若旦那
と夕方の散歩中なんだ。
それにしても、暑いなぁ。

石畳はひんやりして気持ちいいから、一休みして伊勢の夏景色をちょっと紹介
するね。

懐かしい雰囲気のおかげ横丁は、郷土料理や和のお土産屋さんが並んでて、風鈴の音が心地いいよ。
向こうの軒にぶら下がってる てるてるぼうず のおかげで、七夕の星空もきれいに澄んだんだ。




ここは、神宮の端を流れる五十鈴川のほとり、おとうふ定食屋さんの窓辺。
大木の幹に生えてる草がしゃらしゃら風にそよいだり、小さなお魚がいっぱい泳いでる川を眺めながら、お座敷で作りたてを食べられるよ。
おとうふを囲むひとたちって、なぜかみんな、おとうふみたいにやさしいんだね。



大きな木の下、昔ながらの造りが、この場所にしっくり馴染んでるんだ。




ちょっと先の海には、夏空に入道雲も浮かんでたよ。
ぼくは思うんだ。
海と、波と、ふねって、空と、風と、ひこうきに似てるな。って。




海水浴場の裏山は、もう、蝉もおおはしゃぎ。




夏の一日は、山の峰が夕陽に淡く染まる八時頃まで、おもいっきり楽しめるよ


おっと、ひとが集まってきて、若旦那、照れくさそうにしてる。
またちょっと、お散歩につきあってくるね。



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時の贈り物

2012年07月03日 | 日記

先日作った杏のハチミツ漬けは、ミツ控えめでちょっぴりすっぱかったので、黒砂糖を加えて、お鍋でコトコト、コンポートを作りました。
20年ほど前に、両親が祖母にプレゼントした杏の木。
今年はじめて、おやつのパンケーキに添えられ、食卓に登場しました

はじめてが、もうひとつ。
昨日、友人に習って作った塩麹で、豆腐とメロと、鶏肉を漬けてみました。
数日したら、どんな風味になっているでしょう

漬けたもの、もうひとつ。
庭の梅が3キロあったので、黒砂糖と氷砂糖で梅ジュースを作り、母が10代前のご先祖梅を漬けた梅酒瓶の隣に並べました。
ひと夏快適に過ごしてね


そして、葉っぱの波の中、スイカの実ができました!!
5日前、まだ卵くらいのちっちゃさで、白い産毛に包まれて、細かな縞模様もちゃんとつけ、コロンと土の上に転がっていました。
虫がこないよう、下に薄い石を敷いたのですが、おどろきの早さで成長
今日は、もうそこからはみ出して、ごろんとりっぱなスイカになっています。

朝と夜では、見た目がまるでちがってて、すくすく育つ姿に感心するばかり。

今、後に続く5人の兄弟を確認!



3日前。 あの頃は、まだちびっこだった。




雨シャワー、気持ちよかった



夕方、玄関を出たところで、パリパリパリと、ちいさな香ばしい音が聞こえてきたので、雨が降り出したかな?と、手を差し出してみましたが、そんな気配はありません。

おや? 音のするほうをたどってみると、頭の高さの柚子の葉っぱに、はらぺこ青虫くんが一匹。
よおく見ると、柔らかい若葉の先っぽを、後ずさりしながらバリバリ一生懸命かじっています。

外出から帰って探したら、彼は、ふくふくになったからだを移動先の葉
ぴったりくっつけ、お休み中
もうすぐ飛べるね
明日の朝ごはんは、このベッド?



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