Slow Life Mye's

マイシステムズな日々

菊の花

2009年11月30日 18時11分40秒 | 日記
我が家に咲く菊の花、毎年挿し木もせず放置した状態、しかし毎年花をつける。
挿し木をしきちんと手入れをしてやれば、もっと綺麗に咲くだろうが。

中原中也の詩を思い出した。

 つみびとの歌
     阿部六郎に

わが生は、下手な植木師らに
あまりに夙(はや)く、手を入れられた悲しさよ!
由来わが血の大方は
頭にのぼり、煮え返り、滾(たぎ)り泡だつ。

おちつきがなく、あせり心地に、
つねに外界に索(もと)めんとする。
その行ひは愚かで、
その考へは分ち難い。

かくてこのあはれなる木は、
粗硬な樹皮を、空と風とに、
心はたえず、追惜のおもひに沈み、

懶懦(らんだ)にして、とぎれとぎれの仕草をもち、
人にむかつては心弱く、諂(へつら)ひがちに、かくて
われにもない、愚事のかぎりを仕出来(しでか)してしまふ。