皆さん、こんにちは。
密かに韓国に出張していた、にぎやかし”F”でございます。
今日は仕事はなんとかお休みだったので、地理的特徴を生かし
社会見学に行って参りました。
板門店近くの街、グムチョンという街におりますので
当然のようにDMZへ行って参りました。
グムチョン駅からイムジンガン駅まで電車で移動します。
イムジンガン駅で出迎えてくれたのは、ピョンヤンまで209kmという看板
ここはDMZの入り口で、ここからツアーバスに乗ってDMZ内に行けるという
寸法です。案内は弊社Nさんです。
ちなみに料金は11700ウォン(日本円では1100円程度です)でした。
まずはイムジンガン(イムジン川)のツアー出発地点で時間調整。
公園や遊園地があり観光地化しております。
有刺鉄線が張られていて、準国境とも言えるものを肉眼でみるのは
生まれて初めてです。正直なところ国境を肉眼で確認したことはないので
非常に違和感を覚えます。
韓国民が南北の統一を願って絵馬のようなリボンを壁に掛けています。
そしてツアー出発。まずイムジンガン駅の次の駅、ドラサン駅に到着。
ツアー客は大半が中国人でした。飛び交う北京語の中、我々3名だけが
日本語で会話しつつ見学をしました。
ここから先は非武装地帯なので通常列車は通行していません。
韓国と北朝鮮の端境というところで、駅舎内にイミグレーションが設けられて
いましたが、当然のように人はおらず、閑散とした雰囲気でした。
次に、展望台へと向かいました。
展望台には
こんな線が引かれていて、ここから先での写真撮影は禁止です。
なので、ぎりぎりに寄って手を高く上げて撮影した写真が
これなんですが、写りが悪いですよね?
なので、同行者に「ね、○○さん、僕が肩車するからそこから写真撮ってくれない?」
と相談していたら、MPのお兄さんに日本語で「それは良い考えですが、ダメです」と
注意されてしまいました(^^;
やってはいけないそうです。なのであきらめました。
そして最後に北朝鮮が韓国に向かって掘った地下トンネル4本のうち、
一番有名な第三トンネルの見学です。
ここは、一切が撮影禁止なので写真はありませんが、当然のように
一番撮影したかったです。
まぁ、よくもここまでの執念が燃やせるものだと感心するやらあきれるやら。
凝り固まったイデオロギーというものの怖さを感じさせてくれる場所でした。
かなり地下深いので、少し息苦しいのと、閉所が苦手な方は行かない方が
いいでしょう。
そんなこんなで2時間程のツアーは終了し、最後にお土産屋に連れて行かれます。
僕が購入したのは
上の写真のうち、本です。
お酒はビールとワイン(共に北朝鮮製)です。
お酒はイムジンガン駅にある土産屋で最後に購入しました。
当然、味見のためです。
今、冷蔵庫で冷却中なのであとで飲んでみたいと思います。
しかし、かなり緊張した国情のはずなのですが
街中に軍人の数は増えたものの、今のところのんびりとした雰囲気です。
流石に道の所々にある防衛用土嚢のところに兵士が銃を携えて歩哨を行うように
なってはいますが、日常生活に変化があるわけではありません。
日本ではかなり大げさに報道されているようですが
現地ではそんな感じです。
とりあえず一週間延長になったので、来週の火曜に帰国の予定です。
と、いうわけで私の現地レポートは終了です。
実際に武器を付き合わせて国を分けているという現実を目の当たりにすると
日頃考えたこともない自分自身のアイデンティティについてとか
平和の有り難さなどについて自分なりに思うことがあり
非常に有意義な時間を過ごせたと思います。
韓国においでの際には、お勧めの観光地なのではないかと思いました。
私が一番感じたのは、「平和と観光と結びつけるのはどうなんだろ?」という
疑問だったのです。