【台北・佐伯浩之】台湾の李登輝元総統が、東日本大震災の被害者に哀悼の意を示し、日本を励ます手紙を西日本新聞社にメールで寄せた。
李元総統は親日家として知られ、これまでたびたび訪日している。2007年6月には、俳人・松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」をたどり、東北地方の宮城、岩手、秋田、山形の各県を訪問。09年9月は、九州の熊本市などを訪ねた。
手紙は、地震に伴う津波で家屋や車が流される様子をテレビで見て、「日本の皆様の不安や焦り、悲しみなどを思い、私は刃物で切り裂かれるような心の痛みを感じている」と心情を吐露。
さらに、総統時代の1999年9月、死傷者約1万3千人を出した「921大地震」で復興を指揮した経験を踏まえ、「自然の猛威を前に決して運命だとあきらめず、元気と自信、勇気を奮い起こしてほしい」と励まし、「台湾元総統 李登輝」と結んでいる。
=2011/03/15付 西日本新聞朝刊=
日本人よりも日本人らしい考え方をする
台湾の李登輝元総統
日本への思い入れが分かる一言だと思う
李元総統は親日家として知られ、これまでたびたび訪日している。2007年6月には、俳人・松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」をたどり、東北地方の宮城、岩手、秋田、山形の各県を訪問。09年9月は、九州の熊本市などを訪ねた。
手紙は、地震に伴う津波で家屋や車が流される様子をテレビで見て、「日本の皆様の不安や焦り、悲しみなどを思い、私は刃物で切り裂かれるような心の痛みを感じている」と心情を吐露。
さらに、総統時代の1999年9月、死傷者約1万3千人を出した「921大地震」で復興を指揮した経験を踏まえ、「自然の猛威を前に決して運命だとあきらめず、元気と自信、勇気を奮い起こしてほしい」と励まし、「台湾元総統 李登輝」と結んでいる。
=2011/03/15付 西日本新聞朝刊=
日本人よりも日本人らしい考え方をする
台湾の李登輝元総統
日本への思い入れが分かる一言だと思う