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微笑むお友だち
今回は「月子のティーハウス・第2話」に登場する
まつざわたかしくんをご紹介させてください
彼は幼稚園・うめ組の同級生でした
思い返しますと、まつざわくんは自*症であったかと思います
また身体的な特徴もありました
彼のお話しを私は聞いたことがなく、先生方は気遣っておりました
しかしお弁当の時間は、まつざわくんと一緒です
いつもニコニコしてお弁当を食べておりました
幼稚園でお友達と会い、優しい先生と接することが
何より楽しかったのだと思います
そして祈るような気持ちで
ご両親は、彼を送り出したことでしょう…
やがて成人し社会人となり、私はお釈迦さまのエピソードに出会いました
拈華微笑(ねんげみしょう)
拈華微笑とは、華を拈/ひねり微笑むということです
言葉を使わずに、心から心へ伝える以心伝心の意味です
霊鷲山/りょうじゅせんにて、お釈迦さまは大切な教えを伝える時
言葉の代わりに蓮華/れんげをひねったそうです
(にっこり微笑んだ、とも聞いております)
すると弟子の1人、迦葉/かしょうが
この意味を理解し、微笑みを返したというエピソードです
この時、私は気がつきました
まつざわたかしくんの微笑みは、言葉では伝えることのできない
心からの想いだったのです
無邪気な子供を見るとき、人は微笑みます
大好きなペットを見るとき、人は微笑みます
幼稚園のお弁当の時間
この「微笑み」をみんなで共有したのだと思います
まつざわくんに大切な事を、私は教えてもらいました
こちらこそありがとう、まつざわたかしくん
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