『声に出して読みたい日本語』の斉藤孝サンがどこかで書いていたのだが、自分の知りたい分野を増やしたい場合、まず既に知っている分野を足がかりにしてそろそろと入ってゆけばいい・・というようなことだった。
斉藤センセはもともと人間の身体性についての分野が専門で、日本語に関しては門外漢だった。なので「身体性」という分野からの視点で日本語を観察した結果生まれたのが、『声に出して読みたい日本語』であったとか・・。
これはいろいろと応用の利く方法論ではないかと思うのですよ。
これまで自分が触れてこなかった世界にいきなり入り込んでも、興味ももてないし右も左もわからない。
だから、すでに自分の知っている世界でそれに関連した情報を見つけて、それをもとに新しい世界に入っていく。
けして難しいことではなくて、例えば『スターフォックス64』のカタリナはどう見ても『インディペンデンス・デイ』だし、『アサルト』のアパロイドは『ガメラ2』のレギオンに似ている。
スターフォックスの世界を堪能したら、次はそこを足場にして新たな世界に踏み出していけばいいと思う。
……ネットの掲示板では『64』と『アサルト』どちらが優れているかでまだ論争が続くけど、本当はそんなことをしている場合じゃないんだ。
世界はもっと広くて深い。
思うに10代の頃は呪縛がかかっている。自分の知っている世界だけが唯一の正解であるように思い込み、知らない世界を貶めねばならないという呪縛が。
10代のうちは時間も金もなかなか自分の自由にはならなくて、たとえ興味を持った世界でも触れられるとは限らないから、自分を守るためにそういう心理に入り込んでしまうのかもしれない。ぶどうを食べられなかったキツネが、「あのぶどうは酸っぱくて食えないに違いないさ」と言ったように、自分の手に入らない世界を貶めることで、自分の尊厳をまもっているわけだ。
しかし20歳を越えれば、そんなイイワケをするのもあほらしくなるはずだ……自分で自分の世界を狭くしていたことに気づくから。
好きになった世界を軸足に、もう片方の足をそろそろと新しい世界に伸ばす。踏み入った世界に慣れ親しめれば、そこを再び軸にしてまた別の世界へ踏み出せるかもしれない。
そうやって自分の世界を広げてゆけばよいのではないでしょうか。
斉藤センセはもともと人間の身体性についての分野が専門で、日本語に関しては門外漢だった。なので「身体性」という分野からの視点で日本語を観察した結果生まれたのが、『声に出して読みたい日本語』であったとか・・。
これはいろいろと応用の利く方法論ではないかと思うのですよ。
これまで自分が触れてこなかった世界にいきなり入り込んでも、興味ももてないし右も左もわからない。
だから、すでに自分の知っている世界でそれに関連した情報を見つけて、それをもとに新しい世界に入っていく。
けして難しいことではなくて、例えば『スターフォックス64』のカタリナはどう見ても『インディペンデンス・デイ』だし、『アサルト』のアパロイドは『ガメラ2』のレギオンに似ている。
スターフォックスの世界を堪能したら、次はそこを足場にして新たな世界に踏み出していけばいいと思う。
……ネットの掲示板では『64』と『アサルト』どちらが優れているかでまだ論争が続くけど、本当はそんなことをしている場合じゃないんだ。
世界はもっと広くて深い。
思うに10代の頃は呪縛がかかっている。自分の知っている世界だけが唯一の正解であるように思い込み、知らない世界を貶めねばならないという呪縛が。
10代のうちは時間も金もなかなか自分の自由にはならなくて、たとえ興味を持った世界でも触れられるとは限らないから、自分を守るためにそういう心理に入り込んでしまうのかもしれない。ぶどうを食べられなかったキツネが、「あのぶどうは酸っぱくて食えないに違いないさ」と言ったように、自分の手に入らない世界を貶めることで、自分の尊厳をまもっているわけだ。
しかし20歳を越えれば、そんなイイワケをするのもあほらしくなるはずだ……自分で自分の世界を狭くしていたことに気づくから。
好きになった世界を軸足に、もう片方の足をそろそろと新しい世界に伸ばす。踏み入った世界に慣れ親しめれば、そこを再び軸にしてまた別の世界へ踏み出せるかもしれない。
そうやって自分の世界を広げてゆけばよいのではないでしょうか。