親が東電に努めているという小学校6年生の少年が、「悪いのは東電ですか、政府ですか、それとも国民ですか」という投書をしたという。
わたしの小さいときには考えられなかったことで、さぞやこの少年は立派な大人になるだろうと感心するばかりである。
それはそれとして、この少年に分かりやすく教えてくれる大人はいるのだろうか?
未曾有の原発事故を起こしたのだから、東電も国も国民も悪いところがあったことは確かである。
ただ、その大きな原因が大地震であり、それに伴う大津波だったことを考えると、どこがどのくらい悪かったかが見えてくるような気がする。
東電について言えば、十分な対策も採らないで、安全だといっていたことである。
津波対策などは不十分で、停電したときの冷却が出来なかったために、爆発が起こり、放射能を拡散させ、事故後の収束を遅らせている。
さらに、安全対策は十分で、事故など起こらないということで、ロボットを開発しても、採用しなかったとか、汚染されたときに、どのようにして、汚染水を処理するかというようなことも十分検討されてこなかった。
そのため、事故後の対策が後手後手になってきていることは誰が見ても明白である。
過去の地震を過小に見積もり、安全対策を十分してこなかったことや、天下りの官僚を大勢入れて、国の政策をゆがめてきたことである。
安全でないと分かれば、浜岡原発のように、防潮堤を築くことも出来る。
長くなるので、国と国民については割愛する。