第423回小麦句会投句一覧（2月22日選句締切）追加あります

おはようございます。
「ワンチームで」とニュースで言っております。
兼題：大
うららかや大腸検査は異常なく　　
大航海時代白蝶チョココロネ　　
遠大な花見へ皆は内談会  
駒台に金将一つ大石忌　　　　　　　　　
大石を持ち上げ笑う春や来ぬ　　　　　
大き日を真っ向に受け黄水仙
大阿蘇の山懐の野焼かな
佐保姫の大胸筋はやわらかく
大いなる春の雲ゆく伯耆富士
大きめのショール探して春の風邪
春雷や大公会堂震撼す
大方はいつも寒がり八十路坂
大漁旗掲ぐる鮨屋初鰆
大富士の夕日の中を鳥雲に
大宰府の飛梅客船戻れない
涅槃西風大きいことはいい事だ
倒木の声聴く大地冴返る
大海へ紙の舟折る春の月
大口を叩き草餅放り込む
立春大吉割つて焼きたてくるみパン

テーマ：色
春めくや妻は白髪を染めにゆき
薔薇が色なくして夜になじむ靴
根太色のミモザ膝揉み呪いだね  
吾が夢のみな蜃気楼セ・ラ・ヴイらめ
春浅し駿馬の四肢の黒光り
紅白の梅を脇侍に村地蔵　
軍手から消えぬ土色蕗の薹
赤牛の乳搾る音や野火走る
白魚を啜るつかの間哲学者
青鮫を偲べる白梅八重枝垂れ
まだ恋の色にはならず蕗の薹
梅ふふむ白よりしろき匂いかな
涅槃図の極彩色や朝桜
感涙は富士のバックの冬夕焼
カラーテレビ来てうから揃いし春炬燵
春の蝶畑に黄色を撒き散らし
黄の破片散らばる道路春隣
春の虹追うてこの目が溶けている
風船のハートの容春立つ日
笑み零れ終わる小説梅真白
 
雑詠
漕ぎ切ってボートレースの青い空
春目白鳴いて悲恋がやわらかい
討論し汲める春めく心労と
残り鴨仲間外れの心地よげ
涅槃西風がらり風景変わる街
蹲に野良とことこと水温む
鳥雲にクルーズ船は横付けに
春寒や山越えてゆく曲射砲
もしもしと春の音する糸電話
白梅と黙の時間を分かちあう
相席と同じ定食春隣
観客はペンギン歩き雪祭り
帰りゆく鳥のV字や下校の児ら
春の川えくぼのごとき渦巻いて
老人初心春暁の明烏
ひらかなのかたちにてふてふのまひる
余寒なほ靴下を履く風呂の後
牛の子が産まれ末黒の薄原
風光る時刻みゆく星の砂
満室のタロット講座春立つ日

★選句要領
 
★選句数
６句選（うち特選１）
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
2月22日（土）２４時
 
★当番はまきえっとです（投句先メールアドレス）
makietto@nifty.com