小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載 2022年10月

2022年10月27日 20時26分09秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(十月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
余白なのか本文なのか芒原      楊子
茱萸食めばふるさと三百六十度    珠子
笛の子のひとり眠たげ秋まつり    アネモネ
葉鶏頭別子銅山までの地図      宙虫
子の運ぶ稲束父の組む稲木      道人
気まぐれで熱しやすくて猫じゃらし  めたもん
生けるものみな過客なり鳥渡る    アゼリア
秋草に触れ少女へと戻りゆく     餡子
燗空きし徳利クッと子規庵か     吾郎
山風の肌に馴染みて秋の茱萸     あちゃこ
秋の山自分以外は誰も居ない     ちせい
秋草にまみれて恋を見失う      敏
藁塚に凭れて明日を語り合ふ     幹夫
草の花こどもの靴の赤き紐      ルカ
草陰におんぶばったの恋かしら    アダー女
冠雪を告げる一筆モンブラン     藤三彩
秋深し桔梗手向けてむねん言上    瞳人
末枯れやつらつら雲の横たはり    あき子
星月夜羊と眠る遊牧民        泉
草の実の一つ一つに朝の色      仙翁
燃え尽きた瓦礫の街や秋の蝶     カンナ
産土の南の國の林檎かな       卯平
ホチキスの針の整列鳥渡る      まきえっと



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