「麦」句会報に以下の句を掲載させていただきます。
ご了承ください。
おん疲れいよいよ著し今朝の秋 瞳人
蜩の声の先端暮れやすし まきえっと
秋暑し石工の靴に石の粉 春生
百日紅壊れしままの街に咲く 道人
夏休み冒険と言うバスに乗る とっきー
古戦場跡を素通り夏の空 ちせい
豪雨などなかった様な夏の空 多実生
刺さりたる硝子の記憶原爆忌 ひなこ
体操の着地決まってビール飲む 泉
出張り来しこの荷鬼の子仕切場で 吾郎
明太子ピザの燃え色百日紅 藤三彩
降りることひとつおぼえて星月夜 ルカ
流星群しんと飲み込む日本海 あちゃこ
石階を二段飛ばしに降りて秋 幹夫
空つぽのバスを乗り継ぎ盆帰省 アネモネ
病葉のすうっと落ちる潔さ 仙翁
秋の蝉降参してもいいですか 瓦すずめ
白南風や親しき街の知らぬ家 珠子
「つぎとまります」バス停につく法師 敏
炎昼や頬かむりする招き猫 呆夢
雨降りに梨乗せてくる回覧板 アゼリア
白南風や門もお墓も石は石 餡子
下町のバスから溶けてゆく炎暑 宙虫
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