こんばんは。
お待たせいたしました。
明日は秋らしい一日になりそうです。
兼題:降
棗ぽとりと石段下駄が降りてくる
木の実降る皿に五色の金平糖
枯葉降るカラスのツィターそら耳に
降格と言われ発奮秋高し
月天心星降る村に還りたし
木の実降る天秤傾く過半数
紅葉降る額老いた昼富士見も
高き天蹴って降下のパラシュート
縄文のロマンを載せて木の実降る
何処ゆけど九月の遮断機降りたまま
降格も見え初む秋のリーグ戦
何見たり鳶急降下秋の田に
降参は大泣きした子村相撲
十五夜の兎地球に舞ひ降りて
隆盛の芒畑の如く生き
並べ替え降順秋の雨なぬか
冷さまじや降りては栗鼠の食みこぼし
対岸の船造る街木の実降る
テーマ:揺れる
ストロボが風をとらえる夜の鶏頭
のけぞつて議事堂仰ぐかゞし哉
汚染土の廃棄寒々芒原
機関車の揺るがす刈田白き風
休耕田揺れるセイタカアワダチソウ
あいまいな風の秋桜生きめやも
秋の水揺らしタガメはカメムシ科
赤蜻蛉とっくにゴルフ止めたはず
中身無視地震監視時沁む身かな
年上と言えず聞かれず猫じゃらし
からからと音を立てをり鵙の贄
廃校の思ひ出揺るるコスモス揺るる
蓑虫の風にまかせている齢
島内で過ごす一生蔓茘枝
名月の中揺れてゐる池の鯉
揺れて居るお笑い番組夜長し
揺れるのが宿命なるか秋桜
芒また芒土産のみすゞ飴
雑詠
拉麺の汁はあご出汁雁渡る
落ち銀杏ぎんなんにする鄙の暇
芒原水を飲み干すブルドック
木守柿触れたる空の青さかな
木の橋の木の音蜻蛉水を打つ
よく軋む二階階下に虫聞くよ
母親が迎えに来る夜学かな
歩きつくした村は鶏頭から暮れる
かなかなの軒に束の間誰がたよたり
百年の苔生す大樹霧時雨
弔銃の千の小菊に鳴り渡る
草の香や公道に居る厳父かな
藷掘りの最初の作業蔓を刈る
秋霖や袖振る君は傘の中
秋麗の敬語ゆきかう洋品店
山神に一礼きのこ狩に入る
ざわめける夜寒の狭きラーメン屋
コンパスで探す南北鳥渡る
★★★
選句数(6句選です。)
特選◎1句
並選〇5句
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makietto@nifty.com
締切:10月22日(日)24時
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