こんばんは。
お待たせいたしました。
お正月からのご参加ありがとうございます。
サンタへの願いの届く赤ポスト 藤三彩
○(アネモネ)ほんとそんなポストあるといいですね。
◎(瞳人)そういうポストがあるんだ、きっと、知らなかったなあ
○(幹夫)無邪気な子供の願い。
観覧車まわり続けて去年今年 泉
○(敏)観覧車と季語を的確なかたちで繋げた中七。上手な斡旋だと思います。
◎(ちせい)季語は「去年今年」。観覧車が年を象徴している様でいいと思いました。
○(幹夫)写真の景から、高く回り続ける観覧車と、1年の結節であるが永久に続く去年今年との対比が良い。
「アケオメ」とメール港に陽が昇る 餡子
○(アネモネ)まさにそうでした。
◯ (アゼリア) アケオメーこの短縮形初めて知りました。港の日の出も良いですね。
煤逃の港の茶房遠汽笛 アゼリア
〇(藤三彩)お父さんは年の瀬の忙しい時にどこかへ行ってしまった。ぼおーっとしているんじゃないよ。
〇(道人)海が好きな方なのでしょう。煤逃げの気持ちはよく分かります。
○(敏)主人公が港の茶房から煤逃げしたのか、どこからか煤逃げしてきて茶房にいるのかはわかりませんが、遠汽笛がイメージを膨らませてくれます。
出発も到着もここ江戸師走 まきえっと
○(餡子)師走になると、必ず「帰省ラッシュ」そして「Uターンラッシュ」いずれも東京駅、羽田空港・・・。
ポストにもポストの矜持事始 敏
◯ (ルカ)年賀状を最初に引き受ける顔。
〇(道人)ポストがないなんて、考えたこともないです。大切にしましょう。
〇(珠子)東京駅のポストの矜持を支えているのはたくさんの「人智」ですね。
〇(まきえっと)駅の構内にあってとても便利です。ありがとうございます。
(選外)(藤三彩)十二月十三日の「事始」を詠む。年賀状の低減が巷では言われるが、私は赤い姿でしっかり立ち、年納めをするのだと。
ゆく年を寝台特急出雲行 道人
○(泉)寝台特急の中で新年を迎える。発想が見事です。
◎(藤三彩)単なる帰省というより「縁結びの旅」へが正解か。妻との山陰の旅は退職離婚の話が出るのではないかと冷や冷やしたものだ。
〇(瞳人)浜田行きとか、そういうのに、東京駅から、やみくもに乗った、ことたびたびあったなあ、思い出させてもらいました
〇(珠子)いい年になりますとも!
〇(春生)ふるさとへ心急きます。
◎ (アゼリア) 帰省でしょうか?旅行でしょうか?うらやましいです。
駅前の郵便ポスト恵方とす 春生
◯ (ルカ)身近なささやかな確かな希望。
○(餡子)きっとお年玉年賀葉書、一等かもしれません。こいつは春から縁起がいいわい。
王冠に見とれて黙る淑気かな ちせい
○(泉)確かに王冠には、迫力があります。
晦日の夜を明るく観覧車 アネモネ
○(幹夫)無季語乍らリズムが佳い。
観覧車見上げる傍に初雀 ちせい
〇(春生)大と小、対照的です。
去りし人の手書きの年賀文返す 仙翁
〇(瞳人)去りし人、それは、こちらの方ではないのかと、ふと
皇国に翳る雲なし初御空 幹夫
○(泉)「皇国」という言葉は、未だに使うのが難しい。
○(ちせい)季語は「初御空」。澄み渡る青空に日本を思う。
告白の寒い三分観覧車 藤三彩
○(アネモネ)目に見えるようです。
○(餡子)観覧車は大体15分くらいですから、早くしないと地上に着いてしまいますよ。上手くいきましたか?「告白」!嗚呼、青春だなあ。
◎(道人)手も唇も凍えながらの三分は一時間にも感じたことでしょう。
〇(仙翁)寒い告白、どうなったのでしょうか。
○(敏)観覧車の中での寒い告白って、別れの理由なのでしょうか、「第三の男」がいるとでもいった。とまれゾクゾクとした一句でした。
〇(まきえっと)なんで三分なんだろう。もし失敗しても一周するまでは一緒ですよ。
凍星の一番近い観覧車 まきえっと
○(泉)言われてみれば、観覧車からは星がよく見えますね。
〇(瞳人)一人乗って、一番近いところにいるよ、といっているのは
〇(珠子)あれだけ巨大な観覧車ですから星を捕まえに行く気分にもなります。
◎(仙翁)一番星に、観覧車の光が近づいてい感じがいいですね。
〇(春生)観覧車が夜空を回っている、凍星に近づいています。
○(ちせい)季語は「凍星」。空の星が輝けば観覧車の輝きもより鮮明に。
○(幹夫)天上ほどの大観覧車が端的に詠まれている。
終わりなき旅よ環状線の冬 ルカ
○(アネモネ)「終わりなき旅よ」なるほどです。
○(餡子)山の手線一周は面白いです。昔、痴楽の「上野を後に池袋・・・」を覚えて、やってみました。でも、終わりは何にでもあります。断捨離を急がねば。
◎(敏)いつまでたっても終点駅に着かない無限軌道の旅、人生にはいつか終わりは来るというのに……考えるほど不安感が増してきそうです。
冬青空大観覧車眼を晒す 敏
○ (ルカ)一瞬確かにそう感じました。
淑気満つみなとみらいの夜景かな 春生
○(アネモネ)ほんと厳粛でしょうね。
乗り換えるだけの雑踏年明ける 珠子
◎ (ルカ)さりげなく深く詠んでいます。
〇(仙翁)何となく、寂しそうな、孤独なような。
○(ちせい)季語は「年明ける」。乗り換えるだけの雑踏にも淑気が。
〇(まきえっと)「乗り換えるだけ」が深いです。
観覧車光冷たく浮き上がる 仙翁
〇(春生)「光冷たく」と捉えた感性がすばらしい。
孫待ちぬ駅の北口水つ洟 瞳人
〇(藤三彩)孫がどんなに育っているのかただ想像する。
◯ (アゼリア) 孫は来てよし帰って良しとよく言いますが、お疲れ様です。
着ぶくれてカウントダウンの時を待つ アネモネ
〇(藤三彩)渋谷109の交差点はハロウィンに続き年明けも話題。
○(餡子)あの、渋谷の騒ぎは何でしょうね。年越しそばを食べながら、除夜の鐘を聴くのが我が家のカウントダウン。
〇(まきえっと)懐かしいです。一度したことがあります。帰りの電車は眠気と寒気で二度としないと心に誓いました。
○(幹夫)景がよくわかる。
中央に東京ありて絵双六 泉
◎(アネモネ)路線図からのこの発想に脱帽です。
〇(藤三彩)見よ!あれが東京の灯だとYS11は伊豆大島を回って着陸するのでした。
◯ (ルカ)見立てがいいですね。
◎(珠子)確かにあの路線図は絵双六です。着眼点に敬服しました。
○(敏)東京を中心とした路線図を双六図に見立てての一句。上がりは東京として、振り出しはいったい何処?
◎(まきえっと)ほぼ毎日見ているのに全然気が付きませんでした。
◎(幹夫)「歩きたいのよ高輪、灯りがゆれてるタワー♪」は2番歌詞、高輪ゲートウェイ追加の山手線ですね。絵双六と言えば平成版人生ゲーム、来年は何て呼ばれているのでしょう?
冬青空かきまぜてゆく観覧車 ルカ
〇(珠子)「さっきまでの自分」に「今」をまぜてゆくのか、「今の自分」に「さっきまで」をまぜてゆくのか。青空は悠然としていて、ホントはかき回されはしないのだ。
〇(仙翁)かき混ぜていく、そんな感じもあるかも知れません。
◎(春生)「かきまぜてゆく」がうまいです。
○(ちせい)季語は「冬青空」。かき混ぜられた青空にはまぎれもなく冬の気が漂う。
〇(まきえっと)「かきまぜてゆく」がいいですね。
乗初やハズキルーペで時刻表 幹夫
◎(泉)「ハズキルーペ」には、思わず笑ってしまいました。
〇(道人)ハズキルーペに共感。
◯ (アゼリア) ハズキルーペあまり調子が良くないと言っている方もいますが良く見えますか?
百八つ吝(しわ)ひ音色の去年今年 瞳人
○(仙翁)しわい音色と言われれば、そんな気もします。
返信で綴る平成年の夜 道人
路線図も賀状も過去になる予感 餡子
○(泉)言われてみれば、年賀状は変わりませんね・・・?
○ (ルカ)予感ではなく、未来の事実。
◯ (アゼリア) 過去になる速さに驚いています。共感の句です。
○(ちせい)季語は「賀状」。過去になる予感、それでもやる賀状書きに意義を感じる。
逡巡の手紙投函年暮るる アゼリア
〇(瞳人)手紙の中身は、きっと、さようなら、かと
◎(餡子)どんな手紙でしょうか?私が迷うのは、・・・・・・・。いろいろとあった一年でした。
〇(道人)歳晩の手紙とは、どんな手紙でしょうか?
○(敏)出そうか出すまいか、迷った末での投函。歳晩のポストを前にしての不安定な心内を表現したのでしょう。
〇(春生)どんな手紙でしょうか、物語性があります。
驕慢な灯を吐く大都年つまる 珠子
〇(道人)大都会に灯が消えることはない。さもこの地を支配しているかの如く。
○(仙翁)確かに、人々の驕慢さが溢れていますね。
◯ (アゼリア) 災害の多さにこのままでいいのかと思いながら何もできないでいます。
*スムーズな作業のご協力をお願いいたします。
・投句の際は句の後に俳号。
・選句の際には〇の後に(俳号)。
お手数をお掛け致しますが宜しくお願い致します。
広島はなかなか寒くなりません。これからが、冬本番なのかも知れません。いよいよ初場所です。稀勢の里には、何とか踏ん張って欲しいものです。
昨日はアジア杯サッカーで、日本が辛くも勝ちました。一勝は重いですね。