小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第439回小麦句会投句一覧(10月22日選句締切)

2020年10月16日 22時28分15秒 | 15日句会

こんばんは。
そろそろインフルエンザの予防接種をしておいた方がよさそうな天候ですね。

兼題:深
穴蔵を出て深秋の鬼子母神  
逆転やふところ深き相撲取  
秋日傘目深に赤いハイヒール  
秋深し一枝は偏固に渋と甘  
閣議添い深海監視磯菊か  
深秋やいつもの席のミニシアター 
深々と頭下げられ秋薔薇  
読み切りの「深夜食堂」秋の声
秋晴れの深川までちと用足しに
深淵に潜み白龍詩を吐きぬ    
朝霧や浮世を隠す深さまで    
秋没り日深井の縁に取り付きぬ  
深秋の海に顔出す潜水艦  
帽子目深に通ふ職安秋の行く
月の夜の暗号めきて深海魚    
秋澄めり深みに投げる白い石  
深む秋出てゆく船の銀の水脈 
根深汁夫の手洗うそれでよし 
秋の夜やないしょ話の深海魚  
深海に細波秋の虹の果て   
大仏の深き瞑想後の月 
深海にピアノは無くて良夜かな 
鰯雲谺の嵌る深き渓  

テーマ:短
この店も時短営業鳥渡る 
意表つくバント決って秋高し 
一行詩とは暮れのこる秋夕焼    
鋭く鳴いて声を短く鶉籠   
街無月細く短く汽笛啼く    
黒キノコパン食べ短波この記録  
秋冷のニュース速報流すまま  
酢のあれば時間短縮生牡蠣喰い 
手短に終わらす話十三夜  
西方の深紅の空や秋のこゑ 
赤い羽根残り三月と言ふそぞろ  
短折の画家の自画像桐一葉      
草の花長く短く住み分けて    
足早に秋町内にお弔(とむら)い  
短パンに廻しやんやの宮相撲  
ひと晩だけの友達櫨は色づいて  
短期間睡眠五分前の月  
長き夜を眠り短く夢多し  
短筒に帰心を秘めて龍馬の忌  
長針に追い越されたり神の旅  
鳥渡る村に短き大通り 
田仕舞や夜半の灯に切る黒き爪  
短編のおろかなをとこそぞろ寒  

雑詠
妣よりの既読メールや鶏頭花 
龍淵に潜むガラケー手放さず  
溜息を吸い取り留まる赤蜻蛉   
朴落葉踏み朴の木を探しをり 
渡り鳥郵便ポスト立ちつくす  
長き夜の安近短の旅プラン    
第二子の産声待てば金木犀   
逝く秋の告解室に小さき窓     
秋麗やピカソの描きし目の不思議  
声にして始まる孤独秋の滝    
星月夜通貨電車の銀の川  
身にしむやグラスに残る琥珀色  
神無月出雲の密は非公開   
消防団第二分団柿たわわ  
秋晴や天安門の護衛兵  
秋の水溢れて河馬は瞑想す    
手にふるせ煮るよと夜にセルフにて  
咲き出して金木犀と神の国       
手を振つてアシカ西日の舞台去る   
銀漢や私は眠る深海魚  
運動会かけつこ二着動画来る  
稲の香のどっと匂える稲架の道  
背景をぼかし柿の実赤々と  

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
10月22日(木)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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