小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第388回小麦句会投句一覧(8月22日選句締切)

2018年08月16日 21時43分11秒 | 15日句会

こんばんは。

台風はいつの間にか19号となっております。
日本列島を避けてほしいですね。
 
兼題:残
小麦句会残暑見舞いを申し上ぐ   
残念は捨てて練習炎天下  
流星の名残り一ト筋うらみ歌(藤圭子忌)  
淋しさを天にあづくる残者かな    
白シャツや冒険の旅夏の雲  
残る蚊を打つて血染めのたなごころ  
残塁の山を築いて夏終る  
残り香の涼しき風の未練かな    
残暑にはあらず横雲縦雲に  
台風一過大きな富士を残しけり 
残照や枯れ向日葵の立ちつくす 
終わらない残暑北方墓参団       
抱かる子のミルクか胡桃残る香だ 
御巣鷹の尾根さんざめく残暑かな 
残されし兵の足音秋風鈴  
五重塔狙う放水銃残暑  
大花火夜空残して人ら去る  
忘れゆく残留孤児や大夕焼   
アルコール適度に取りて残暑かな  
歌を残して八月町が消えていた      
靴底の夏の残骸持ち歩く  
 
テーマ:冒険
あの時のあの告白や曼珠沙華   
冒険で畑往復秋暑し  
てっぺんへ岩に取り付く秋の蟻       
一人ずつ消えて暮色の波に乗る  
雲の峰徒手空拳の吾に有り  
海月刺す海に入る子ら秋暑し  
銀漢や闇をつんざく波動砲 
続き読む「少年と海」西日濃し 
ベンチャーに躓き得しもの草の花  
携帯を捨てて旅行く夏の雲     
肩寄せて歩く夜店の外れまで   
荒海の海を渡れり大西瓜 
蝋燭を点けて真夏の鍾乳洞  
左手で書く君の顔秋うらら  
子らの冒険止めてはならぬ振る花火 
秋の滝裏側に足踏み入れる  
草の罠かけて晩夏の秘密基地   
短夜や未完のままの「冒険王」     
廃屋や今朝獲りと鮭焼く甥は 
冒険の物差しはない蝉骸  
蝙蝠に逃げる洞窟肝試し  
 
雑詠
立ち去りて残り香仄か秋袷  
友達S はともだち以上白カンナ       
黙祷の一分秋の蝉激し  
墓洗ういつもお願い事ばかり  
八月や父の残せし設計図 
爆心地の空晴れ渡る長崎忌
人生は似た者夫婦夏の萩  
霧の晴れ青色多き世界地図  
空蝉や遠きいのちの影を追う    
球児らの砂こぼれ落つ敗戦忌 
この家の主人は気鬱緋の金魚   
鎮魂やヒマワリ畑に日が沈む  
文月や小夜の屋台のアセチレン    
気が急きし家内は田舎式施餓鬼 
甘海老のツノの逆襲物言えず   
崖の上に一人匂ひぬ山のゆり(沢村貞子忌)  
花火消え銀河の流れ取り戻す  
旺盛な食欲亀の大暑かな  
遠花火廃業をする喫茶店 
一握の土灼け終る甲子園  
いくつもの平成最後終戦忌   
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
8月22日(水)24時
 
★当番(投句先メルアド)
makietto@nifty.com
 
↓選句前に再度確認しましょう。
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