小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第493回小麦句会投句一覧(1月22日選句締切)-再-

2023年01月16日 21時21分06秒 | 15日句会

寒かったり、暖かかったりと落ち着かないですね。
水仙や梅が咲き始めました。ついマスクを外して近寄ってしまいます。

兼題:小
小悪魔は涙で育つ藪柑子  
初刷りや小さな訂正しをらしく    
子規に似た小峠英二春近し 
小説は佳境に入り年賀客 
寒鴉護美出す朝の小賢しい  
COVID-19ついに我が家へ小正月    
抜小路のあたりに昭和におう店  
小火のこと科で袖無し床の野暮  
小気味よき糸の震へを凧   
モノクロの妣の写真や小豆粥  
一瞬の小川の揺らぎ冬の月     
成人式小町通りに早や春が    
初場所や番付表の小さき文字 
小魚に頭と尻尾祝箸 
大寒む小寒子鬼が消えたビルの角  
わたしにも小さな野望初茜   
小説の帯剥ぎもぐる炬燵かな  
小説は短編嗜好長き夜 
氏神に祈る停戦小豆粥   
画数の少ない漢字小正月  
寒鯉や亀の小さな手が見えて     
小犬のワルツ流る古民家藪柑子     
たわゐなき話ふくらむ小正月   

テーマ:数字
皺延ばし五日厳つい芝の和紙  
椀こ百積み置く蕎麦屋雪明かり  
不二山を見たし始発の初電車    
おしるこに塩ひとつまみ寒昴   
日向ぼこ円周率の続きかな   
冬の汁母の音する千六本   
地も空も1本となる氷柱かな  
第八波怖れを知らぬ新成人   
霜柱立つ十程の土竜塚       
数字には暗号の雰囲気冬ぬくし    
人日のひと振りにある塩加減 
七草の夜のひとりのハーブティー  
持ち上げて牡蠣の重さの一斗缶   
指揮棒の終の一振り冬銀河    
三寒のゆつくりしやがむスクワット 
感染者九桁冬日拾う蝶  
寒明けの財布福翁お一人が   
嫁が君教えて少子化対策を 
円高に対峙した頃凍てる朝  
タワマンの賃料一覧寒気しむ   
数えるの面倒臭い冬の鳥  
おおいぬ座警部が謎を解く十分  
「きょうは何人?」四年目になる冬の暮 

雑詠
落葉焚浮世話をくべている  
木枯しの磨き上げたる太白星    
きれいごとの演技疲れる冬の人  
北風の湾へ夜勤の灯が落ちる  
崩れつつ雪に転がるとんどの火   
福寿草猫に幸せ給湯器    
風花や更地になった老舗ビル 
冬銀河傷痍軍人だった父   
屠蘇に酔ふ地球は嘗て青かりし 
新刊の匂ひ手触り女正月   
振袖は親の喜び成人式 
そっと置く戻り賀状や薪爆ぜる  
小豆粥だんだん縮みゆく身体 
初芝居雪より白き紙の雪  
市街戦裸眼で直視せよ真冬    
雑炊で卵の力を実感し        
厚き葉を風除けにして寒椿  
喫茶にて汁粉残るし手に殺気  
玩具付予約弁当女正月     
過去となりゆく夜の闇の氷る音  
演奏会火照りし頬に寒の雨    
まかせろと六日夕べの小鍋立て  
燈台の模型を並べ春を待つ  

★選句要領

★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。

★締切
1月22日(月)24時

★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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