小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第348回小麦句会投句一覧(12月22日選句締切)

2016年12月16日 22時16分33秒 | 15日句会

こんばんは。

何と寒い夜なんでしょう。

電車は忘年会場に向かう団体で混んでいます。

 

兼題:冬

デンキブラン蛍雪灯す幸之助 

冬帽子脱いで仏の前に立つ  

まうすこし夢の続きを冬の朝 

下校の子冬田に影を遊ばせて 

家事疎し仲持つも悲し冬至か 

起重機の鋭角冬の虹架ける  

鬼平の皺も見納め冬の月

メイドイン刑務所の椀冬日影         

車窓にはあくびせし吾冬ざるる  

手水場の褪せた手ぬぐい冬ざるる    

切り売りに出され冬菜の影薄し  

大学の厩舎に冬を越すつばめ   

冬かもめ青春へゆく時刻表    

やまびこの名所に立てば冬木の芽  

冬の日に信心起こりお経聞く  

ゆっくりと色を失う冬の虹      

冬木の芽ふくらみ温し銀の靄   

冬夕焼どこまでもゆく三輪車  

難民や故郷捨てて冬の海  

閉店セールのすかすかの棚冬日淡し   

目当てなき自由探索冬日没る 

 

テーマ:何か忘れたような

寒風や恥を忘れたカジノ法  

極月の再告どこかにマイナンバー 

トリスぐい飲み鍋並の胃薬と 

遠き日の小さき恋や薮柑子  

「切り札」を名乗る奴めと忘年会   

初氷以下空白の備忘録  

電線に枯れ蔦ここが祖父の郷  

寒月の湖にぽっかり竹生島 

置き去りにしたかされたか枯野道  

生湯葉のかろきのど越し年つまる   

落葉踏みて恥ずかしきこと思い出す 

冬越や栗鼠の忘れし野菜屑 

忘年の句会リックの軽さかな  

七曜を問うて問わるる年忘れ 

鐘の音やたちまち消ゆる冬夕焼 

第三の矢落ち葉に埋もれ焚かれけり  

生家なき故郷鵙の贄乾く  

月末は忘却多し冬林檎  

ダンススクールの少女が抱いている冬灯   

鴨鍋に何か足りないけれど何   

冬北斗差出人を書き忘れ  

 

雑詠

おでん串ぽつぽつ星をつっついて     

寒卵懐に抱く闘争心  

ゆったりと生きて此岸の師走かな 

闇汁やピンチをチャンスにすることも   

引き返す時を過つ大枯野   

陰日向ないと装う年の暮  

凍て空の聖地を巡る案内図

海の香の荷物の届く師走かな 

楽しきこと先ずは書き込む新暦  

寒げいこ龍が来るなら打ち殺す  

含羞を秘めて散りゆく落葉かな     

極月や会ふ人毎のそんな顔  

枯木星三つ数へて帰りけり 

考えのまとまらぬ日のおでんかな  

師走やも定款書いて燃やす和紙 

朝粥や窓に校歌の山眠る 

通夜葬儀欠席続く師走かな  

日記買う文具屋消えし海馬地図 

煩悩も老いてゆくなり除夜の鐘 

弁当の保温確かに深雪晴   

裸木やネオンに絡まれあかくなる  


★★★

 

選句数(6句選です。)

特選◎1句

並選〇5句

 

コメントをお忘れなく。

もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。

 

まきえっとあてメールで投句してください。

makietto@nifty.com

 

締切:12月22日(木)24

 

↓選句前に再度確認しましょう。

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