小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第537回小麦句会投句一覧(11月22日選句締切)

2024年11月17日 08時57分10秒 | 小麦句会への参加方法
「紅葉・黄葉」って色の違いだけだと思っていましたが、それだけではないことを知りました。
なかなか染まらないけれど、そのまま散ってしまわないか心配です。


兼題:眠
眠る子は起こさぬやうに浮寝鳥 
裾野にはファミマとセブン山眠る  
三分の一は睡眠蒲団干す 
呑み鉄の窓は小春日眠り猫   
冬陽浴びきりんの眠る政令市  
Windows10サポート終了山眠る 
十時間眠りに徹し碇星  
眠剤が程よく効いて雪女郎     
眠たいな微熱狐火泣いた胸  
銀漢や店長眠るデスクチェア     
小春日の窓辺に眠る一炊の夢     
露座仏の鳩尾顕わ山眠る   
天狼や仮面をつけたまま眠る 
三つ星の岩波文庫山眠る
冬うらら私を映す麒麟の眼     
山眠る言っちゃいけない事溜めて  
冬の虹眠れる森の美女かとも
定位置に猫と仮眠の勤労感謝の日    
冬眠の蜥蜴は知らず庭の鉢    
冬眠に入る子午線の通る村      
眠剤の効き目とろとろ冬ぬくし  
横笛の消えゆく音色山眠る  


テーマ:色
アトリエの三角屋根や黄落期
色の無き神立風を食べてみる   
かりんの実有色人種というくくり 
冬雲の昏い重力高梯子     
しぐるるや大地に還る草の色  
谷底に木霊を置いて黄落期  
色香ほめ啜つて新蕎麦音でほめ   
隠しおる山吹色の歳逝ける 
看護士や聖樹の灯り華やげり  
口の端に乾くバリユーム火恋し  
山間の朝焼け重ね秋の色 
漆黒の埴輪のまなこ冬青空 
色葉散る裏返りつつ捩れつつ  
青空や富士の初冠雪を見て 
着下ろしの袖に口紅小六月   
冬うらら地図の日本はみんな赤  
薄紅の袱紗に寸志菊日和       
色鳥や外国人が増えた街  
晩秋や姉の泣き言真っ赤な嘘 
葡萄色の汁物洩るし呪い冷え 
翻り風に色づく柿落葉 
鳴き交わす異国の夜明け白鳥来  


雑詠
「切り札」があつさり秋の大戦(いくさ) 
カトレアの睡たり胸の荒れとか  
膨らます折り紙の鶴小六月  
ほんわりとあくびの赤子「ぐりとぐら」   
握る手をしばし違えて一の酉
落葉、落葉、みんなみんな死んじゃった 
影するり抜けてゆく指冬日向  
寒晴や大工斜めに釘を打つ 
休園の象舎のゾウに鴨が鳴く 
見つからぬ言葉を探す冬の蝶 
午後の日に赤く輝く草珊瑚  
告知待つ屋根に干したる蒲団かな    
秋深し仕事は老いを吹き飛ばし 
新宿や宙ぶらりんの冬に合う  
早退の子や秋空がずれている 
地球儀の右に傾ぎて冬に入る 
昼下がり障子に影の柿すだれ  
冬うららときをり羽音聞ゆるも
封筒に銀杏レンジで銃撃戦  
味噌煮込み饂飩の袋冬日差し   
落し物届いた知らせ冬林檎 
立冬の猫一瞬に消えて路地  


★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 11月22日(金)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。



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