こんばんは。
大変お待たせいたしました。
急に暑くなってしまいました。
柿の葉の成長もぐんぐんといった感じです。
兼題:葉
腹圧して馬は疾駆の草若葉
葉桜や嫁ぐ娘は三十路過ぎ
草若葉ふいにそつぽを向く鴉
葉桜や年下の義姉ひとりいて
乾パンのやうな棒菓子花は葉に
山葵葉の青さ辛さを初一念
光受け露葉は母に復活祭
踏み行けば微かに匂う草若葉
半ば罪四月貢がし三ツ葉かな
初恋の頁四つ葉のクローバー
言の葉の足らざるを吹き春疾風
朧夜や司葉子のビデオ借る
万葉の語り部逝きし花は葉に
地球儀の右に傾ぎて青葉冷え
春落葉しきりポストの腹が開く
春風の流るる方へ葉を広げ
花は葉に激しき雨の後の菓子
葉桜の中の残花に目白来る
春落葉に頬を打たれる街日暮れ
花は葉に背中で結ぶ蝶結び
テーマ:ホッとする
のどけさや上天丼にタレの染む
花菜風金曜日指すカレンダー
遠近(おちこち)にダイアル失物囀りぬ
花冷や五臓六腑に生姜湯
海の春信時潔奏でけり
うららかやこずるい鳩に囲まれる
黒糖に和えて穀雨の胡桃の実
昏き戸を開ければ春の月の影
桜揉み昼寝兼ねる日身も楽さ
春の星独り占めする露天風呂
しんがりは年嵩の子や葱坊主
春宵一刻紫煙安堵の旅寝かな
吹雪いては安堵の声や花の山
数日の遅れはあれど花開く
清明やバターのゆるむパンの皿
大変化見えぬおぼろの三面鏡
定年の亭主出かけて春の風
逃げ場ないままで目覚めし春の夢
来客は再婚同士水温む
珈琲に牛乳沢山春の雨
雑詠
花菜道沿いの天上銀河の譜
かたかごや午後の日かげりやすくして
湧き水の向かう大海山笑う
一行の住所消しかね花の雨
花見ごろ大和の忌日はつとして
「ちょお待って、春やからってキスしすぎ」
花吹雪き親とはぐれて泣く子かな
うらうらと蝶なぞり来る野の起伏
花筏何かが沼の底にゐる
帰り来て桜吹雪に立ち止まる
三鬼の忌女ばかりの立ち飲み屋
持寄りで句会も兼ねる花の下
芝櫻室内運動止められず
若草や性格違う三姉妹
西へ東へ蛇穴を出てひかる
花濡らし無地にて滲む知らぬ名は
想い出に鴉が降りてくる春野
鶴瓶の眠そうな目や葱坊主
唐揚げの手羽先ほいじゃけ黄砂降る
薔薇の芽の短く太くたくましき
★★★
選句数(6句選です。)
特選◎1句
並選〇5句
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makietto@nifty.com
締切:4月23日(日)24時
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