小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第427回小麦句会投句一覧(4月22日選句締切)

2020年04月16日 20時19分04秒 | 15日句会

2月にいざとなったら、マスクを作ろうと思っていたら、結構流行っていますね。
近所のスーパーの店員さんは、みんなで手作りマスクをしています。

兼題:平
渦潮に返す焼きあご平戸島
花冷や黙して喰ぶる雲平糖
関東平野の果ての駅なり初燕
平行を維持する時に蠅生る
業平忌夜な夜な通ふ峠道
金平糖ちらし吉野の山桜
見る地球水平線は薄霞
若鮎のごとき着地や平行棒
手の平を透かす血脈春憂い
平和島蜂の命はまじわいへ
初虹にまたがれている地平線
雪の果て寂れし町の平面図
泰平の世の疫癘や花は葉に
平べったい顔の男が来て春愁
平熱の街を漂う春の蠅
母の日や外階段の平和壮
目溢しは冥途のみやげ鬼平春風
容なき虚仮の平面外は春
平ったく言ってしまえば春の風邪

テーマ:かさかさ
子役喰ふ心算なかろう紙風船
葉桜や一口チーズ干からびて
かさかさとすれ違う道花の道
手持ち歌五つ六つ言い田打ちも手
竹の子にかさかさ音の近づけり
春の雨透明傘々回収日
春塵やアトピーの手を消毒し
乳液を逆さに立てて花の冷
テーブルに置かれたままの蓬餅
かさかさの手をまた洗う花は散る
鳥帰る日ごと乾いて行く街を
風の子の葉叢に遊ぶ沈丁花
量り売る手焼き煎餅花の昼
柏古葉落ちて若葉と入れ替わる
笹藪に影が分け入る春驟雨
霾天に渇く唇傘の骨
社会的距離のかさかさ葱坊主
転げ出るリップクリーム蝶の昼
かさかさな皮膚にクリームあたたかし

雑詠
春風や嘘つくときの子の仕種
コロナ禍の死者数花の種を蒔く
さわさわと手足ちぢんでゆく四月
じっと見る生命線や啄木忌
春の夜の夢と知りてや明け烏
てふてふの浮きつ沈みつ高みつつ
六畳の真ん中に置く春炬燵
悪玉はし太く生きる花の冷え
花は葉に繰り返される再放送
春昼の椎間板がジェル化する
花冷えや君との間の二メートル
山笑うほどにさみしい街の影
仕立屋の窓のトルソー軒燕
歯痛虚偽平ら開いた御忌写し
春愁や家計簿つける妻の顔
店員の深きお辞儀や復活祭
宝塚ホテル消すゴム四月馬鹿
無観客変らぬ雄姿春競馬
躑躅咲く積み上げたものが落ちて来る

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
4月22日(水)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



最新の画像もっと見る

コメントを投稿