小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第411回小麦句会投句一覧(8月22日選句締切)

2019年08月16日 20時00分29秒 | 15日句会
こんばんは。
台風の影響は大丈夫でしたでしょうか?
 
兼題:残
残暑解くキツネ嫁入ルゆふの雨 
別れても心残りや鱗雲  
残塁の数積み上げて夏果てぬ  
残されしものを数えて曼珠沙華       
残照へ傾くヨットの白き影  
残月の山への道を墓参り  
音消えて稲田に残る風の痕  
残塁の果ての土詰め秋はじめ  
『残念な生き物』にヒト科原爆忌  
居残りは帰省排斥張り子の威  
殘炎やシャッター街を徘徊す  
晩鐘や祭りの匂い残る町  
氷菓舐めポーズ一枚名残り惜し 
麦藁帽被り塁審負け残り  
残酷な村の明日を見る秋野     
戦争は知らず残暑の交差点  
残るのは精霊飛蝗と螳螂か   
骨董市に勲章売られ蚊の名残  
残暑なお未完のままのプラモデル  
椅子取りゲームの残りはひとつみんみんみん  
 
テーマ:休息
八月尽疲れし者よと基督像 
アイスコーヒー若い社員も馴染み客  
サンダルの似合うせんせい夏休み 
じゃんけんに負けて居残る海の家  
一服の甘き煙草や夜業の灯  
雨上がり野良の昼寝の木の間影  
遠花火傾ぐ御髪華美な羽音  
夏の果て近づく永いご休憩  
木製の椅子に休息盆踊  
回転焼き割ればとんぼの郷に風      
缶コーヒー飲み切るまでを法師蝉  
休日のひとりの卓やザクロジャム 
着ぐるみの頭外して三尺寝   
柱に背あづけ離宮の夏座敷   
超のつく大型台風サウスポー  
八月のとある桟橋夕日濃し  
盆帰省休まる間なき旅鞄  
木製のベンチにひたと秋茜  
揺り椅子のリズム晩夏に浮かぶ月  
蜩の鳴き声と寝る山の宿   
 
雑詠
画用紙の造り出す街涼新た  
カレー屋に上る八月十五日       
プロの技真似て蘊蓄鱧を盛る  
逸材は投げない夏の予選かな   
炎天を支え矩形の歩道橋   
急く性を盆前ディープインパクト 
胡瓜揉みメスを操る女医の指   
行く夏のミストシャワーにしばしゐる  
自画像の佇む処夏木立  
傷なんか無いよ強いなカンナ好き 
信仰に遠き合掌白木槿  
人影を抜けて秋蝶翅展ばす  
台風圏少し進める腕時計   
坪庭に誰を待つのや黒揚羽  
底切られサイコロとなる西瓜かな 
肌ざわり良くて花よし百日紅  
閉じかけの自動ドアから秋の風  
暴風雨呉を直撃終戦日  
優駿や墜ちて銀漢天辺に 
落蝉や熱ある道になき道に  
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
8月22日(木)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


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