小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

(5/21選句締切) 334回小麦句会投句一覧

2016年05月16日 21時39分30秒 | 15日句会

こんばんは。

ご投句ありがとうございます。

沖縄は梅雨入りしましたね。

 

兼題:切

麦秋や切腹役の太鼓腹  

信じ切ることの幸せアマリリス    

葭切の声に明けゆく白みゆく   

月涼し御馬が通る切通し 

蛙鳴く菩薩の並ぶ石切り屋   

指切りの淡い約束蛍の夜  

胡蝶来る縁切り寺の門くぐり 

夏の夜爪切る音の響きけり  

口数に合わせ初物西瓜切る  

切々と連ねし言葉紙魚笑う  

夕若葉切手に残る炭鉱夫      

新茶汲む祖母遠州弁歯切れよし      

青梅を落とし踏ん切りつける家   

コピーなる紙が切符よ初夏の旅  

切り貼りの多き青春聖五月   

葭切やダンプカー来て砂を採る  

遠ければ薫風濾過され来るごとし  

葛切やDNA濃き耳ふたつ  

釈明は紋切り型や破れ傘  

適切な管理不倫か夏急きて 

鎌倉の立夏をひらく切通し  

切り売りの西瓜小さな家に住む  

 

テーマ:彩り

霊園のつつじ広げる折弁当   

墨色の街の駄菓子屋薄暑光  

風まとふ余花に逢はむと峠越ゆ  

麦秋の輝きのない地震の村   

添え物の青紫蘇生きる小鉢かな  

天使舞うステンド・グラス聖五月  

ナイターの声が彩る外野席 

赤い靴捨てて道あり夏の月   

写生会若葉の色をいろいろに  

雑草の花を住処と蝶の舞う  

菜花また化してうす紫の蝶   

彩りを添えて食欲夏料理  

限られた行動範囲熱帯魚  

薫風や紅一点のマネージャー  

汗流し仮設湯たてる迷彩服  

回り行く記憶の不思議夏に入る  

やりかけの大人のぬり絵風薫る  

彩ふかき紫陽花日々は雨がちに   

また来たよ遥か光るは夜焚玉 

フェンスに這はす蔓薔薇の色いろいろ  

ビー玉のひかり転げて麦の秋  

いなりずし曽婆様のほほに艶  

 

自由

夏蝶のおほきな影の横切れり  

からくりの茅の輪永久の地乗鞍か 

サングラス掛けて変身血の騒ぐ  

ドローンの影がすり寄る紅薔薇   

夏蜂に逃げれば笑ふ道祖神  

柿若葉こわれた家を診て歩く   

桐の花遠くに母の下駄の音  

夏きざす帽子ゆらゆら影ゆらら  

空落ちる軽い錯覚桐の花  

五人目が来るか来ないか百物語  

更衣して男ぶり女ぶり 

指切って心の鍵を掛ける夏  

昭和歌謡そが沁み来るも羽抜鳥  

川小さく跳んで草矢の射程外   

草笛やひとりひとりに故郷あり  

大汗の苛めたる身に風ぬける  

筑波嶺を袈裟切りにして夏燕    

土に居る蟻の挨拶聞こへさう  

二百六十二字の呪文や余花の寺  

富士山の「農鳥」吉に田水張る 

母の日を子供ら祝い黙す父  

余花白し首輪の鈴を鳴らす猫  

 

★★★

選句数(今回も6句選です。)

特選◎1句

並選〇5句

 

コメントをお忘れなく。

もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。

 

まきえっとあてメールで投句してください。

makietto@nifty.com

 

締切:5月21日(土)24時



最新の画像もっと見る

コメントを投稿