小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2021年8月分)

2021年09月02日 22時18分04秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(八月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
地球儀の程よき傾ぎ今朝の秋     めたもん
葛の雨運転席から恋のうた      メイ
木下闇くらりと過去を呼び起こす   楊子
晩夏光石の武人の石の笛       珠子
ひぐらしや風の立ち寄る慰霊の碑   あちゃこ
風立てば風の世界の夏木立      道人
カンナから離れて少しもの思う    敏
未だ若き皇子の古墳苔の花      アゼリア
彼の那覇の陸に死に栗の花の香    吾郎
遠青嶺過去と未来を断つ国道     餡子
秋桜母校へ昔のままの道       春生
石像や緑蔭に指揮棒落ちて居る    ちせい
八月やオーケストラは「運命」を   泉
石人が街へ蝙蝠送り出す       宙虫
「世界平和」七夕竹の天辺に     幹夫
仰向けに死んだふりして御器かぶり  瞳人
棚経の僧は教へ子南無南無南無    アネモネ
処刑待つ如くに座る夏木立      卯平
鉄扉這いてっぺんを取る蝸牛     仙翁
緑濃し向かうは蒼穹神の国      アダー女
まほろばの青垣幾世の蝉時雨     藤三彩
緑蔭の石像達は背を向けて      ルカ
緑蔭を抜け笛の音に辿り着く     まきえっと



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