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九月になりました。
秋の気配も感じるこの頃。
熊本は今日久しぶりの雨。
あの長雨から考えられないくらい、晴れて暑い日が続いていました。
関東方面からは早目の秋の気配というようなニュースが聞こえてきます。
パラリンピックの有明のテニスコートの屋根に雨の音が、ネット配信の動画で聞こえていました。
★投句一覧★
顎マスクして猪垣を繕へる
銀杏を拾ふ朝日のウォーキング
父を見る少年の目や秋高し
左足から走り出す朝青ぎんなん
秋の日を追う少年のブーメラン
答など無いよたぶんね鰯雲
高原に君もひとりか赤蜻蛉
木の実降る光る道筋ジョギングす
ランナーに道をゆづるや緋連雀
人混みを避け銀杏のたわわなり
秋空の隙間を覗くベンチかな
秋風や父から子への変化球
白秋のひかり僕から俺になる
天高しラガーの喚声風となり
秋の山歩けば足の裏踊り
青春は銀杏黄葉の日吉並木
銀杏の実たわわに風の終末論
行雲流水誰もいぬ秋ちかし
野球〈のぼーる〉と名乗りし子規の忌日かな
秋天や燃ゆる地球に木のベンチ
新涼や孤独の座る境界線
庭のもの鳩が啄む秋の昼
逢える日は来ず銀杏のべらぼうめ
昼寝覚め父の写真は青緑
球音の空突き抜くる秋日和
高原の嘘つきカラス秋の雲
万緑の中ジョギングの白いシャツ
約束はあの秋天に近き椅子
初風の空より戻るフリスビー
木の実落つ塗り替へ計画表を知り
これ以上近寄れぬ距離風は秋
色鳥や兄追へど兄遠かりき
たましひを探す男や秋出水
ひこばえも色づき初めて大銀杏
フリスビーを放れば父祖のいる秋野
読み了えてひたすら走る秋の暮
頑なな梢擽ぐる秋の雲
新涼にベンチで憩う二人かな
銀杏の鈴生り今日も元気なり
漂着の異人に子孫野分波
ジョギングは美術館まで秋の声
「ドンマイ」と掛け合う親子天高し
子の視線集めて父のあごマスク
出来秋の昼をたははに銀杏の実
選句数6句(うち特選1句)
締切 9月7日(火)24時
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★当番は宙虫です(選句送付先メルアド)
★★
俳句「麦の会」ブログ更新中。
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