小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第431回小麦句会投句一覧(6月22日選句締切)

2020年06月16日 20時04分54秒 | 15日句会

こんばんは。
家に籠る生活に馴染んでしまい、人間ドックが恐怖です。

兼題:水
そんな味慶応元年水ようかん       
水面にて夏日浴び綱手にも波
コレラ禍や水道のないスラム街
朝顔に水やりする子守備ライト
水を得て蛙鳴くなり夜もすがら
コへレト空し行雲流水雲の峰
願ひまで半歩とどかぬ水すまし
水打ってあなたの影を消しました
田水張る迷い込んだる魚泳ぐ
水槽の水の断面目高散る
びっくり水差して素麺黙らせる
梅雨寒の鞄に探す今治水
水分を補給しながら月涼し
誰だって嘘つき窓の水中花
漂うための水母の系譜ヘッセ読む
水鉄砲打つ透明な檻の中
徒花と知りつつ咲きぬ水中花
青葉寺水子地蔵に人の影
初めての水着のフリル女の童 
水無月の硝子の靴にイヤリング

テーマ:植物
柿の花体温計の電子音
こだまに耳ふさぎ赤紫蘇揉んでいる
バイエルに挫折したころ青胡桃
炎天や光合成は最盛期
刈草の腰に燻らす蚊遣の火  
含羞草男は道を説くばかり   
孤高とは孤独なること濃紫陽花  
山水に沸かす珈琲水芭蕉      
生け垣の丈ととのえり梅雨晴れ間  
青葡萄ゆれる無口のまま三日 
蝉時雨葉に力ある我も行く    
仙人掌に名前つけたる女の子    
想い出をはるか辿れば桑苺  
泰山木下から笹やのお熊哉  
地にありて揺れて光りぬ夏野こそ
中止か延期さぎ草の品評会  
朝視るトマト未だし鳶の声 
奴は偉大だな花橙は艶 
白薔薇やナチスドイツを生き延びて 
薔薇ならば黄色オトナという定義  

雑詠
くちびるよ夏鬱々な夜備蓄 
雲の峰酸素溢れる水族館  
遠山の夕立に煙るはぐれ道      
夏燕過疎地の歯科医に三代目   
青梅雨続く溺れそうなる自重かな
花菖蒲光源氏の愛し方  
古傷といふは脛にも簾にも   
水なすと残りカレーの朝餉かな 
清張を閉じる樹陰の蟻地獄   
青葉潮国境線は地図の上  
短夜を過去探すかに徘徊す 
男梅雨日々書き替える農事暦   
豆ごはん母の小言も炊き込めり
青葉闇タイムマシンの中にいる  
白靴は遊び仕事は黒い靴 
薄暑光貼り紙多き商店街 
病葉が半分程を占めにけり   
父の日のそらは茜かゴジラ岩 
風が撞く音が鳴りそう釣鐘草 
夕茜蜘蛛逆さまに時を待つ  

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
6月22日(月)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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