小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2020.01月分)

2020年02月06日 22時14分07秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(一月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
九人に満たぬ野球部冬夕焼     餡子
電柱の十字架アフガンは冬か    楊子
表札の傾き直す雪の朝       仙翁
冬うらら森の寝息が届く窓     宙虫
冬耕の人影ひとつ兄だろう     珠子
絶え間なきラジオの暮し室の花   道人
笹鳴やまた削らるるバスの便    アゼリア
初空や薩摩隼人の一番湯      幹夫
人影の縮んで縮んで花八つ手    敏
一陽来復河馬の尻尾のやうに雲   アネモネ
戦争の気配や世界が寒くなり    泉
煮凝りや思い出せない名がひとつ  ルカ
木立縫い届く初日の気息かな    あちゃこ
寒鯛よ仲間暇かな良い檀家     吾郎
初声は日課のパン屑せがむこゑ   瞳人
冬の蝿写経の寺の花頭窓      春生
コンビーフくるくる開ける缶寒い  藤三彩
力出す仕事は寒を吹き飛ばす    多実生
寒の内パジャマ替へられ気付かずに ちせい
裸木の見通しのよき不安感     まきえっと



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