小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第521回小麦句会投句一覧(3月22日選句締切)

2024年03月16日 09時47分59秒 | 15日句会

先週の朝は雪だったよな?今朝は暖かい。
近所の空き地をじっと眺めていたら、結構な数の土筆が。。。。

兼題:転
新しい自転車に乗り新入生 
遍路杖無くて転ぶも老の坂 
自転車の校名めくれ卒業す  
台車転がる音が柳絮を縫ってゆく  
蹴躓き転び顎打つ春愁ひ         
龍天に登るカイロス初号転生す  
諸子には転生せんて歯に衣  
石段に転がる空き缶春の雨    
蒲公英や転職癖が板につき  
自転車で花見の梯子する句作  
暗転の後のステージ春二番 
こぷこぷと泡転がれば山笑う  
てにをはを転がす舌や春うらら 
お転婆が急に無口となる朧  
寝転んで捲るカタログあたたかし  
あたたかしイチローに似る転校生    
初蝶やかの世の人に誘われて   
啓蟄の反りて転がるはさみ虫   
両手にも余る転居や街朧    
郵便の転送先は花の里  

テーマ:舞う
春の夢藤娘舞う歌右衛門  
竜天に明日のプレゼン初舞台 
落花しきりバレたけど辞職はしない  
風光る踊り子像のトーシューズ    
春嵐馬券舞い飛ぶレース場   
舞い戻るメールは英語春の昼  
薄靄に初蝶の影石地蔵      
馬睨むかの目梅の香村に舞う  
春雪舞ふ上京の子に護符むすび     
転職を告ぐる父ゐる春の昼    
潮の香もはひふへ舞ひて和布汁  
戦場に舞ふ春雪の赤と白 
初蝶の庚申堂に来て返す   
春場所や小兵ひらりと押し出しぬ 
鍵盤に乱舞する音春の宵  
花咲くやバレエと日舞が共演し 
まだ母の居そうな畑紋白蝶  
縄跳びの縄かき混ぜる春の空  
たんぽぽのてんてこてんてこぽぷこーん  
春愁を思ひの丈舞へ信天翁   

雑詠
チューリップ転校の子と朝ごはん 
豚肉にすりこむハーブ木の芽風  
花咲いて楽しい年金暮しかな 
開花予想見ごろと人出感染症   
郷の川魚の光れる春来る  
荒れ庭の片隅紫雲英咲初むる   
三月や浅瀬を弾む水の音  
春先は鬱漬け頭痛覇気去るは  
雛飾る次男の仕切る七段目  
早逝の友の老けぬ目白椿  
地震しみる三月仙台空港ピアノ  
地図アプリの終点に立つ春彼岸   
直行便なき赴任の地鳥雲に  
三従の三つ目に迷い春うらら   
父母のイニシャル涅槃図の裏に    
風は荒野よりミモザの黄の熟るる  
春炬燵まどろみながら考へる 
無言なる部屋に座しけり春の雨  
卵料理増えた食卓山笑う  
料峭や風に転がるポリバケツ   

★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 3月22日(金)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。


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