小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第455回小麦句会投句一覧(6月22日選句締切)

2021年06月16日 19時52分08秒 | 15日句会

こんばんは。
陸上やゴルフ、頑張っている選手がたくさんいますね。また、引退していく選手も。
悔いなく頑張りたいですね。

兼題:焼
銅鑼を打つ波止場夕焼ありつたけ 
ナイターや目に焼きついた二刀流 
父の日や鰻蒲焼届くとは      
上向きの銀の蛇口や夕焼空 
一面の夕焼の雲や山戦ぐ 
叉焼の糸ほどく夜遠き雷  
叉焼に八角密やか口無し花  
伊万里焼夜店失せ見よ木遣り舞い 
踊り串も手慣れし妻の鮎を焼く  
素焼き壺の口を湿らせ走り梅雨 
毛虫焼く燐寸擦りては父の昼
夏野ゆく焼けつく日差し背に受けて 
再起動までのひととき夕焼雲 
焼き菓子にむせて普通の雨がくる 
朝焼けや水脈の彼方の島の影  
夕焼や擦り傷つけた児が戻る  
車座に人生論と焼酎と    
上り来た川の香りの鮎を焼く  
常温の厚焼煎餅梅雨晴間  
はふはふと焼きそば喰らうサングラス 
ガスコンロ燃焼止まるはたた神  
夕焼の力の限り焼けゐたり 
蚊遣火や丸椅子五脚の焼鳥屋  

テーマ:水
あじさいの根方に水道計量器  
ガード下揺れる揺れない水中花  
静けさを戻す差し水雲の峰  
あの人のあだ名忘れずソーダ水 
水中り体細胞に来る余震 
ラムネ抜くマーライオンの水の影 
雲白く映し菖蒲の水の間  
永遠の「水ヲクダサイ」灼くる雲 
歓楽の灯が落ち溺死する金魚 
五代目に打水させる四代目  
神泉に浮かぶ託宣青い刻  
水打って下ろす暖簾の月日かな   
アフガンの水路のその後旱星  
水中花ワクチン打ってさてその後  
炊飯の水は天より梅雨に入る
サイン出す三原水原走馬灯    
泉湧く村に男の子の生まれけり 
滝音の見え隠れして鬱の森   
水流が仕事を奪ふ汗あゆる 
峰雲や胎児は育つ水の中 
北の問いらし靄も白糸の滝 
網の目に流るる水路蛍湧く   
迸る想ひは遠く夏の水  

雑詠
 鯉濃は許してをくれ雲の峰  
「水無月」をいただく句会夏至近し
たましいは無色透明白あぢさゐ  
梅雨晴間ぶらり垂れたる象の鼻 
バーベルのほど良き重し梅漬ける  
ピーナッツバターたつぷり開港日  
アベマリア異国の人の夏の笑み   
夏野への扉は塞がれて朝の鶏  
河骨や母の忌いつか過ぎてをり 
蚊帳開き烏賊焼き夜会綺羅びやか 
幾年を笑むや野仏茅花風  
考ではなき妣への恋文梅雨に入る  
こちらから敢えて尋ねず新茶汲む  
四葩雨ラジオの音の絶え間なく    
生き返る工事現場の麦茶かな 
扇風機ころころと変はるメインの機 
動かざる魚の瞑想風死せり  
どこまでも飛ばされてゆく夏帽子  
農道を埋め尽くしてや濃紫陽花   
梅雨の居間テレビへよろと小三治が  
つけ直すぬいぐるみの目梅雨晴間  
万緑と書いて中座のレンジ音  
有為転変今朝吃音のほととぎす  

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
6月22日(火)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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