小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第455回小麦句会結果発表

2021年06月23日 21時07分24秒 | 15日句会

こんばんは。
そろそろワクチン接種をした人も出てきたのではないでしょうか?

兼題:焼
銅鑼を打つ波止場夕焼ありつたけ  幹夫
◯(アネモネ)夕日の景が鮮明に浮かびます。
○(吾郎)ありったけの投げ出し方が好き
◎(敏)「夕焼ありつたけ」がいいですね。出港寸前のクルーズ船が眼に浮かびます。

ナイターや目に焼きついた二刀流  泉
〇(藤三彩)エンゼルスの大谷翔平選手がオースターの本塁打競争に日本人として初めて出場する。絶賛快挙!

父の日や鰻蒲焼届くとは  瞳人      
〇(ちせい)季重なりですがいいと思いました。軽い驚き?

上向きの銀の蛇口や夕焼空  楊子
○(あちゃこ)放課後の校庭の片隅の夕方の景。銀の蛇口が一日を語っている。あした天気になぁれ!
○(アダー女)校庭の水飲み場だろうか。子供達の水を飲んだ後の蛇口が、そのまま上向きに夕焼け空の中、一際銀色にピカピカ光っている。動であった昼間と静の夕方の対比が妙。
◯(ルカ)写生が生きてます。
〇(メイ)夕焼け空に向かって、上向きの蛇口から水が勢いよく立ち上がり、子どもたちの歓声が聞こえます。
〇(まきえっと)学生時代を思い出しますね。クラブ活動が終わって、ああ今日も終わったというホッとした感じです。 
◯ (アゼリア) 校庭の水飲み場が鮮明に目に浮かびます。汗ばんだ身体でごくごくと飲みました。
○(幹夫)グランド、野球部の部活の一コマが詠まれる。

一面の夕焼の雲や山戦ぐ  仙翁  

叉焼の糸ほどく夜遠き雷  餡子
〇(藤三彩)豚もも肉だと身が崩れやすい感じがする。東京Xなんてお肉があるそうだが糸をほどくときは慎重に。
○(卯平)詠み手はラーメン屋の店主だろうか。客の来ない時間を使ってチャーシューを解くなどの仕込みをしている景。遠雷をバックにした静けさ。詩情を得た。特選を迷った。
◎(宙虫)からみつくような叉焼の感覚。遠雷が聞こえるような静かさ。バランスが面白い。

叉焼に八角密やか口無し花  藤三彩

伊万里焼夜店失せ見よ木遣り舞い  吾郎

〇(仙翁)夜店が消えて、木遣りの舞いが見える。面白い。

踊り串も手慣れし妻の鮎を焼く  アダー女

素焼き壺の口を湿らせ走り梅雨  敏
◯(ルカ) 季語がいいですね。

毛虫焼く燐寸擦りては父の昼  アネモネ
〇(楊子)父の日常なのかもしれないが何か心にチクリとしたものを感じます。
◎(卯平)多分父の日に亡き父の姿を思い浮かべているのだろう。父の孤独な姿。詠み手もその年代に近づいた。
〇(まきえっと)「毛虫焼く」のに何故かさらっとしている。
〇(春生)毛虫退治の大変さが捉えられました。

夏野ゆく焼けつく日差し背に受けて  ルカ
(選外)(卯平)散文の世界。中七下五の措辞は説明。

再起動までのひととき夕焼雲  メイ
○(泉)再起動までは、案外と時間がかかります。手持ち無沙汰ですね。
○(吾郎)PCのようでもあり、自分のようでもあり。でも、無想無念のひとときって大事。
〇(めたもん)PCの再起動までの微妙な時間、ふと外を見ると夕焼けが…。多忙な中にある充実感が伝わります。
◯(道人)テレワークが一息ついた夕暮れの感慨。
◯ (アゼリア) 貴重なひとときですね。目にも良さそうです。

焼き菓子にむせて普通の雨がくる  宙虫

朝焼けや水脈の彼方の島の影  あちゃこ
〇(珠子)朝一番の島への船でしょうか。夏の一番気持ちのいい時刻です。朝焼けの日は天気が崩れるとか。 
〇(仙翁)きれいな情景が浮かびます。
○(敏)朝焼けをバックに黒い島影がくっきりと見えます。
◯ (アゼリア) どこの島でしょうか?いろいろ想像しました。美しい日本の景色ですね。
◎(幹夫)美しき言葉に美しき景が詠まれる。

夕焼や擦り傷つけた児が戻る  珠子

車座に人生論と焼酎と  道人
◯(アネモネ)この状況嫌いじゃありません。
○(泉)焼酎は夏の季語ですか?初めて知りました。勉強になります。
○(吾郎)本来は放歌高吟の座なれど──。
○(卯平)これが麦酒だったら恋愛論。新酒であれば単なる雑談。焼酎だから人生論。言い得て妙。
〇(ちせい)切っても切り離せないような。お酒と人生論。
◯ (アゼリア) 青春の思い出でしょうか。早く今の学生さんたちもこんな日常が戻るといいですね。
◎(春生)コロナ禍で、こんな雰囲気が消えてしまいましたが、早くこんな雰囲気を取り戻したいですね。   

上り来た川の香りの鮎を焼く  まきえっと
〇(メイ)川を上って来た鮎の姿が、リズムに乗って伝わってきます。河原では火を焚いて、鮎が焼かれていくのを待っているのでしょうか。

常温の厚焼煎餅梅雨晴間  卯平  

はふはふと焼きそば喰らうサングラス  めたもん
○(泉)「焼きそば」と「サングラス」の組み合わせが面白い、と思います。
○(餡子)これで、アロハかなんか着ていて・・・。寅さん映画の一場面のよう。

ガスコンロ燃焼止まるはたた神  ちせい
〇(めたもん)「ガスコンロ」と「はたた神」の取り合わせ。「はたた神」が来る前の一瞬の静寂と緊張感が伝わってきます。

夕焼の力の限り焼けゐたり  春生
○(卯平)夕焼に焦点化した句。前句(夏野ゆく~)と比較すればこの句が如何に詩情溢れるかわかるだろう。
〇(メイ)記憶をたぐると、かつてこんな夕焼けの中にいたような懐かしさを想いました。
〇(仙翁)最近、西の空一面のたなびく茜雲に出合いました。
(選外)(道人)平明な表記で「大夕焼」のみを叙して迫力がある。

蚊遣火や丸椅子五脚の焼鳥屋  アゼリア
◯(アネモネ)早く自由に飲めるようになればいいですね。
○(泉)見知らぬ人も常連も、皆で盛り上がります。
○(あちゃこ)近所にもある焼鳥屋とそっくり。映像化が見事。
○(餡子)まさに、3密ですね。早くこんな風に飲みたい。
○(アダー女)蚊取り線香をつけた、たった五脚の丸椅子の焼き鳥屋の屋台。レトロな雰囲気いいですね。丸椅子が効いています。心置きなくこんな屋台で生ビールが飲める時はいつ来るんでしょうね。
〇(珠子)開けっぱなしの暖簾の下から仕事帰りの男の脚。勢いのある現実感が魅力的です。
○(卯平)材料としては揃っている。景は見えてくる。類似類句はあるだろう。七句選の最後として戴く。

テーマ:水
あじさいの根方に水道計量器  楊子
◯(アネモネ)句またがりのクールなリズムが上手い。
〇(めたもん)量水器も紫陽花も敷地の片隅にあることが多いですね。何気ない景ですがリアリティーがあります。
◎ (アゼリア) 本当にありそうな光景ですね。水道計量器とはよく思いつかれたと感心しました。
○(幹夫)紫陽花の実景が詠まれ共感です。
(選外)(卯平)景は見える。報告句でもその奥から滲み出る詩情を得る句もあるから報告句全てを否定はしない。この句の場合、ピントが明確であるのでデッサンは描けてはいるだろう。がこの奥が欲しい。

ガード下揺れる揺れない水中花  めたもん

静けさを戻す差し水雲の峰  まきえっと
〇(藤三彩)素麺を湯がいているのだろうか。静かな夏の景色が感じられます。
○(敏)沸騰しそうな鍋にでも水を差したのでしょう。窓外にはその蒸気が固まったかのような夏雲がみえます。
◯(道人)びっくり水の小さな日常と雲の峰の大きな自然の対比がいい。

あの人のあだ名忘れずソーダ水  ルカ
○(瞳人)初恋の思い出? かなあ、それとも今始まった?
〇(珠子)ステキ。半世紀も前のことでしょうか。ソーダ水からして、これは思い出しただけ?お会いしたならビールでしょ。
○(卯平)青春の一コマ。「ソーダ水」など「氷菓」の句ではこの手の句は少なくない。勝負は季語以外の措辞。ここでは「あだ名」がいい。
〇(めたもん)昔のことを思い起こしながらのソーダ水。あだ名で呼び合える人ですから学生時代でしょうか。
〇(春生)あの人って特別な人のようですね。大切な思い出の中の人。 

水中り体細胞に来る余震  メイ
〇(楊子)水中りと余震は無関係かもしれないがなぜか響き合います。
○(吾郎)「働く細胞BLACK」ではないが、内側で、戦ってくれてます。
◯ (アゼリア) 思い出しました。林間学校の悲しい?思い出を。軽井沢で水中りして赤痢と間違えられて別室へ入れられ病院へ連れて行かれたことを。

ラムネ抜くマーライオンの水の影  幹夫
〇(珠子)水の「影」。影には複数の意味がありますが、どうとらえるかによってドラマが変わってきそうです。 

雲白く映し菖蒲の水の間  アネモネ

永遠の「水ヲクダサイ」灼くる雲  卯平
○(あちゃこ)あの日あの刻の水は、いのちそのもの。重い一句。
◎(餡子)つらい句ですが、やはり、心にグサッときました。
◎(アダー女)原爆直後の惨状が十七音に強烈に詰まっています。この惨状に立ち会って水を求めた被爆者の姿や声に接した人には永遠に忘れられない記憶。
〇(珠子)類想ありと言われるかもしれませんが、日本人の永遠のテーマ。
◎(道人)原爆の語り部の句と読む。未来永劫引き継い行かなければならないテーマ。
◎(まきえっと)「水ヲクダサイ」の表記が心に迫ります。

歓楽の灯が落ち溺死する金魚  宙虫
◯(道人)この金魚は深夜の巷で生きて行かざるを得ない多くの人の暗喩であろうか。コロナ禍の句として切ない。

五代目に打水させる四代目  敏
○(瞳人)四代目の名を聞きたいなあ、入れた方がいい?
○(泉)後継ぎが出来て、ひと安心ですね。
○(餡子)上手く5代目も育ちそうですね。老舗の和菓子屋さん?
○(幹夫)如何なる業種か分からないが、五代目はあくまでも五代目。

神泉に浮かぶ託宣青い刻  あちゃこ

水打って下ろす暖簾の月日かな  道人
◎(泉)長い間、ご苦労様です。継続は力なり、ですね。
○(あちゃこ)営業時間短縮は、いつまで…感染拡大は怖いが飲食店の苦しい現状と切なさが静かに伝わる。
◯(ルカ)店主の矜持。
〇(メイ)淡々とした日常を淡々と描いていて、時間の流れを感じます。
〇(仙翁)時短営業のせいでしょうか。
○(敏)旧家の歴史を物語るような暖簾なのでしょう。
〇(宙虫)オーソドックスな句、かなでますますオーソドックスに。「暖簾の月日」がいい響き。
〇(春生)小料理屋さんでしょうか、懐かしい風景です。

アフガンの水路のその後旱星  アゼリア
◎(藤三彩)中村哲医師が2019年12月に凶弾に倒れた後、NGO「ペシャワール会」がオンラインで活動報告会の動画を公開する。
◎(メイ)この内容が十七文字で美しく表現されていて、「その後」に作者の思いがあるのかなと思いました。
〇(まきえっと)季語の選定がいいですね。
◎(ちせい)中村さんを思い出します。時事的な話題かと。
(選外)(道人)中村哲医師逝きて1年八ヶ月。「旱星」が中々。

水中花ワクチン打ってさてその後  珠子

炊飯の水は天より梅雨に入る  藤三彩

サイン出す三原水原走馬灯  瞳人   
◎(アネモネ)まさに走馬灯!懐かしさ横溢です。
(選外)(道人)一定の世代にしか分からなくてもいい句。

泉湧く村に男の子の生まれけり  春生
○(餡子)過疎の村に、久しぶりの産声。いいですね。男の子でも女の子でもいいんです。万歳です。 
◎(珠子)来年の5月には、電柱のように太く高い柱に鯉幟が翻ることでしょう。男の子「おのこ」を読ませたのが◎の決定打となりました。この時代・明るく力強い句材は大いに魅力的です。 
◯(道人)超過疎の村に男の子が誕生とはともかくおめでたい。「泉湧く村」がとても佳い。
〇(ちせい)慶事ですね。泉が滾々と湧く中。

滝音の見え隠れして鬱の森  餡子
〇(宙虫)うっそうとした森の感覚はこう。日常生活でも・・・二重構造が見えていい。
(選外)(道人)「滝音」と「鬱の森」の取合せがいい。

水流が仕事を奪ふ汗あゆる  ちせい

峰雲や胎児は育つ水の中  泉
○(あちゃこ)母体にいのちを育む羊水。峰雲に成長が重なる。
○(アダー女)入道雲がモクモク湧いた夏空のもと、胎児は母親のお腹の中で羊水にぷかりぷかりと浮きながら育っていく。健康的で気持ちの良い一句。季語の力を上手く使っていますね
(選外)(卯平)峰雲と胎児の関係は上手い。ただ胎児が水の中で育つのは当たり前。その先が欲しい。

北の問いらし靄も白糸の滝  吾郎

網の目に流るる水路蛍湧く  アダー女
◯(アネモネ)いいなあ。この景見てみたいです。

迸る想ひは遠く夏の水  仙翁

雑詠
 鯉濃は許してをくれ雲の峰  卯平

「水無月」をいただく句会夏至近し  藤三彩

たましいは無色透明白あぢさゐ  敏

梅雨晴間ぶらり垂れたる象の鼻  幹夫
◎(瞳人)早くもこの夏の有り様を予見してくれました
◎(仙翁)どことなくユーモラスな感じですね。面白い。
○(敏)大遠征中のどこかの国の象たちとは違い、この句の象は多分動物園の象さんでしょう。
〇(ちせい)のんびりとした気分にも象に対する憧憬の念が。
〇(春生)久しぶりの晴れ間を楽しむ象さんですね。 
(選外)(卯平)中七下五が報告。当たり前。その逆を発見出来ないか。

バーベルのほど良き重し梅漬ける  春生
〇(楊子)笑いとともに納得します。どうせ遊んでいる昔のバーベルを使ったのですね。
◯(ルカ)作者の生き生きとした日常が見えてきます。
(選外)(藤三彩)何キロ漬けたんだろうか。使わなくなったバーベルかな。

ピーナッツバターたつぷり開港日  アネモネ
〇(楊子)今でも外国の食品という感覚があるピーナッツバターです。ペリーの黒船を想像しました。
◎(吾郎)異国の風物が新たな時代を見せてくれたあの頃(いつだ?)。措辞が素敵すぎる。
○(卯平)横浜はやはり異国とのつながりを感じる。だから「ピーナッツ(落花生ではない)バター」の措辞は活きてくる。
◯(ルカ)アメリカ人はホントにピーナッツバター大好きですよね。
〇(まきえっと)幼稚園の時に同じ組に金髪の女の子がいたのですが、なぜか自分の髪の毛も金髪だと思って過ごしていたのを思い出しました。 

アベマリア異国の人の夏の笑み  仙翁

夏野への扉は塞がれて朝の鶏  宙虫

河骨や母の忌いつか過ぎてをり  メイ
〇(楊子)河骨という漢字が効いています。忌日もいつしか普通の日になります。
○(アダー女)七回忌くらいまでは真剣に覚えていたはずの親の回忌。私も母の十三回忌、まして父の五十回忌は姉に言われて「あ、そうか!」という感じだった。親を粗末に感じているわけではないが、家庭もあり、自分の老いも重なってくると・・・河骨という植物が根のほうが白骨のようであったり、水に浮かんで咲いているという点では睡蓮の浄土を連想もしてしまい、これも上手い季語を置いていると感心!
〇(めたもん)「河骨」の花と、日々の中に紛れてしまった母の忌日。河骨の佇まいと響き合う淡々としたリアリティーが良いと思います。
〇(宙虫)いろんなことに忙殺されて、次第に普通の日に変わっていく。

蚊帳開き烏賊焼き夜会綺羅びやか  吾郎
○(餡子)何か怪しげな夜会で、実際にはあり得ないでしょうけど、何か嬉しい夜会だ。 
〇(藤三彩)祭の夜店が開かれなくなり久しい。また賑わいが戻る日が来るといいな。夜店が恋しい回文でした。
○(敏)綺羅びやかな回文言葉とは裏腹な、まことに庶民的な暮らしの一端が見える一句。
◯(道人)漢字の多い表記はやや気になったものの、それを補って余りある「カ」音のリズムが心地よい回文句。 
〇(まきえっと)蚊帳って結構人気なんですよね。こういうお店がありそうです。

幾年を笑むや野仏茅花風  めたもん
〇(メイ)茅花風を感じながら、野仏に手を合わせたくなりました。

考ではなき妣への恋文梅雨に入る  餡子

こちらから敢えて尋ねず新茶汲む  アゼリア

四葩雨ラジオの音の絶え間なく  道人

生き返る工事現場の麦茶かな  泉
○(瞳人)ビールだよ、というのは仕事を終えた後のことで
◎(ルカ)上五の実感に心から納得。
○(幹夫)喉を潤す麦茶に感謝しきり。

扇風機ころころと変はるメインの機  ちせい

動かざる魚の瞑想風死せり  あちゃこ
○(アダー女)酷暑の中、池の鯉も暑さに動けないのか、他に理由があるのかじっとしている。それをまるで魚が瞑想しているようだという捉え方が面白いし妙に納得。
〇(宙虫)魚にも考え事をしている時間がある。それを見ている人間も一緒に瞑想をする。
〇(ちせい)魚の瞑想とは言い得て妙で、「動かざる」に観察が有ると思いました。

どこまでも飛ばされてゆく夏帽子  ルカ
◎(あちゃこ)風のまま時代のまま飛ばされてゆく夏帽子は、自由への渇望か不自由という閉塞感か。
〇(仙翁)どこまで飛んで行くのでしょうね。
〇(春生)広々とした高原に舞う夏帽子、涼しそうです。
○(幹夫)麦藁帽子が風に乗りながら飛ばされている。

農道を埋め尽くしてや濃紫陽花  アダー女

梅雨の居間テレビへよろと小三治が  瞳人 
○(吾郎)そうなんですよ、師匠もお元気な姿はかってのTBS「落語特選会」で拝見するくらいになってしまいました。
個人的には「禁酒番屋」が好物で、何度かチャレンジしましたが(笑)"

つけ直すぬいぐるみの目梅雨晴間  まきえっと
◎(楊子)季語以外の長い喩を解説するのは野暮でしょう。その行為が物語ることをじっと感じる事にします。

万緑と書いて中座のレンジ音  楊子
〇(藤三彩)句づくりの季語を探して「吾子の歯生え初むる」に行く前にチンと鳴る。冷蔵庫の開放警告音もしょっちゅう鳴る。
〇(宙虫)さて、万緑の続きは書けるのだろうか・・・・思考が中断される瞬間。
(選外)(メイ)レンジ音に呼ばれるところに、親しみを覚えます。

有為転変今朝吃音のほととぎす  珠子
○(瞳人)そうか、苦労したのだ、ちょっとかわいそうだ
◎(めたもん)不器用に鳴く「吃音のほととぎす」の表現が的確。上五「有為転変」により、それが自身の生き方へつながるところが良いと思います。

☆次回をお楽しみに。



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1 コメント

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ご苦労様でした ()
2021-06-24 11:18:42
まきえっとさん、句会当番のお役目ご苦労様でした。今後とも、よろしくお願いいたします。

広島は最近、蒸し暑くて困っています。新型コロナの感染は、何だか微妙な様子です。先日、第一回目のワクチンを打ちました。副反応が気になりましたが、軽い頭痛があっただけでした。ワクチンを接種しても、今後はどうなりますかね・・・?
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