会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

目立てを身に付けたい方に仕事場にて実習支援しています。勿論、無料。
メールからの日程調整を致しましょう。

横挽き鋸の刃を縦挽き鋸の刃に。

2018年01月25日 15時12分29秒 | 日記


京都から幾度も来宅し、趣味の鋸を楽しみつつ目立てを修得した T君からLineが届いた。

過日、Youtubeにアップした{大鋸目立て} を見て、「あれだけ多かったら大変だつたでしょう!」から始まり、
「狂い除去の練習に使え 」と戴いた古い鋸を、動画を参考にして 縦挽き鋸刃に直しました。、、、、、と続いた。

要所を捉えた、4枚の写真。

一枚だけを載せました。

見るがぎりでは、変な状態は皆無。

鋸を愉しむ為に、自分の仕事場別棟をこさえた人で、職種こそ違えても、そもそも職人だから、同じものでも、動画でも見るポイントが、的を得ている。

細かい箇所まで見るまでも無く、彼の仕事は{合格!}
間違いないでしょうね。

嬉しい気持ちで、晩酌に向かえました。

住職継職奉告法要

2017年10月03日 12時42分36秒 | 日記

会津若松市の専福寺で、住職継職奉告法要が取り行われた。
先代の御住職が亡くなられ、次の住職が本願寺に認められ継職するに

当たり、盛大な法要が慣例となっている。
会津地域の東西本願寺派住職が20数名参加された。
厳かな雰囲気のある本堂は、いつもとは異なる空気感を発していた。
役員として幾度も会議に出席し、準備を進めて来た事で気持ちが

軽くなっていたが、雰囲気に圧倒された。
新住職の緊張感も強烈に伝わった。

夕方からの祝宴が賑やかだった。
上手く進んだ安堵感と喜びが倍増させたものです。

合掌

 

 


鋸のアサリ出し

2017年09月06日 16時51分39秒 | 日記
鋸の目立てに必要な「アサリ出し」の動画をYoutubeに数件 アップして来ましたが、(最終編)として 刃部を拡大して撮影した動画をアップしました。

https://youtu.be/SgXlD5RvvZ8

目立てを身に付けたい人の参考になる事を願っています。
画像は、あくまでも、私個人のやり方でしかありませんが、何らかのヒントになれば幸いです。

頑張ってください。
楽しんで下さい。

アサリ出し動画、実践編のアップ

2017年09月02日 17時32分35秒 | 日記
"鋸のアサリ出し、実践編" を YouTube で見る

前回の準備編に続いて、実践編をアップしました。
身近に感じる 目立て職人さんが居なくなってしまった今、せめて「自分の鋸は自分でやる!」
そんな人達の参考になれば嬉しい。
この方法、手段は会津で鋸鍛冶屋を生業にしていた、一個人の範疇でしかありませんが、一部分でもヒントになれば良し!

こんな事が出来る今を生きている事が、有り難い事です。


アサリ出し動画をYoutubeにアップ

2017年08月12日 10時32分15秒 | 日記

鋸の目立てを自分で施す人を支援する日々の中、

これまで写真のみをHPに載せていましたが

当こうばを訪れて下さった人が、アサリ出しを目にすると

決まったように「おぉ!」とか「あ~ぁ」等の発声が有ります。

せめて「映像を見て貰えるようにしたい」と

三脚とデジカメ設置、ピント合わせ,,,,,,

独りでは容易ではありませんでしたが、楽しくも有ったのは

撮影後の画像編集でした。

まだまだ不満がありますが、ご覧下さい。

クリックでアサリ出し動画へ


刃を研いだが上手く出来ないので,,,,,,,,

2017年08月09日 08時07分32秒 | 日記

 

古い竹切り鋸を研いだが、変な形になっていることに気づいた!

やっぱり、本職に依頼すべき

,,,,,,,,と 電話で確認後、鋸を送って頂いた。

 元部

 

中央部アップは下の写真

自身でヤスリを使い、目の形を壊している。

上目を摺る際に、目の高さを一定に出来ず

浅いところと深いところが在る。

この状態から先ず最初にやることは、

「摺り床が浅い部分を周囲の太さを一定にする意識を

持ちつつ、深く摺り込みます」

裏側も同様にします。

ある程度、進めた処で「ひっこき」をして短くなっている目の

先端までヤスリが当たり、全体が平らになった事を確認します。

この時点で、目の深さは最初に見た常態の半分以下

深さになっています。

先端が細い!となっている目は、上目摺りで摺り過ぎた目

上手く上目摺りが出来ていた目の先端は ,,,,,,

とんでもなく 太くなっています。

この状態から、修正しつつの「目造り」スタートです。

 

裏から、表から

一気に一本ずつ終わらせないで、少しずつ進めます。

根気良くヤスリ使いをしていれば、 やがて

終了します!

竹を試し切りしましたが、上出来でした!

竹細工をされている依頼主さんの

役に立てることを信じて納品です。

 

 

 

 


マド鋸の目立て依頼

2017年07月29日 17時28分38秒 | 日記
7~8年前に買ったマド鋸の目立てをして欲しい。と電話。福島市の果樹園経営者Y氏。
90分後に到着。
持参のマド鋸は尺1寸改良マド鋸。
目を見ると、私の仕事では無い。
二度、他の人のヤスリが加えられた、との事。
始めは食い込みが良かったが徐々に悪くなったので作り職人に依頼する事にしたそうだ。
ヤスリを入れた人は素人としては良く出来ているが、哀しいかなマド鋸についての知識が無かったようだ。
暫く市内の散策をして貰っている間に、目の形状直し仕事開始。

普通の目立ての倍以上の時間をかけて終了した。
狂い除去も済ませて依頼主の来宅を待った。

試し切りの準備を済ませて置いたので、到着後、直ちに試し切り開始。
見ていると、時折 突っかかった。
これで、良い状態になったと言える。
「もう少し楽に挽きたいですか?」と尋ねるとNO!
私も今後を推測すれば、現状で良し!
納品となった。
長年の使用に感謝😊 で料理は格安とした。
大変な仕事も、終えれば忘れる。
良かった!

目立て講習会

2016年11月14日 11時21分42秒 | 日記

11月12日 第14回うつくしま育樹祭

白河市東風の台運動公園にて開催されました。

 

鳥取県美鳥の大使 から福島県緑の少年団に

クヌギの苗の寄贈セレモニーが

ありました。 

昨日の雨が上がった青空の元、

大勢の参加者が10の班に分かれて隊列を作りつつ、進行待ちの華やいだ声が紅葉に囲まれた公園に

溢れていました。

 

私の役目は、

鋸の目立て実演、講習です。

昨年の開催地は、

いわき市でしたが

今回もお出掛け下さった方も

いらっしゃいました。

 

明治時代、もしかすると慶応年間に製作されたかも

知れない大きな鋸を持参した方がいらっしゃいました。

どんな職人さんが手掛けたのかな~?

アサリ出しからヤスリ作業で、

その鋸が熱処理をシツカリ為されている事が感じられて、

益々、嬉しくなりました。

 

来年の開催が有るか?

お役に立てるのなら

参加させて頂きたいものです。

 

 


目立を済ませた鋸を納品へ

2015年09月02日 17時08分36秒 | 日記

      先日、依頼された鋸の目立を済ませたので納品に自転車散歩となった。

             小さな作業場に近づくと、かすかに音が聞こえた。

「邪魔しちゃイカンゾ!」 と思いつつも、声を掛けた。

人懐っこい皺深い笑顔が嬉しい。

 

「お忙しい処をすみませんが、試し切りをして下さい」 と言うと

「ハイよ!」 

周りを見渡し、頃合の木っ端を手にし、3種類の鋸を慣れた動きで切った。

請合う際に私も切れ具合をチェックしたが

その時とは全く異なる音が気持ち良かった。

満足してくださった。

料金を低くしたところ、「そんじゃぁ んまぐねぇべ」と。

「いぃや、いいだがし」 と私。

「んじゃ これ持ってってぇくんつぇ」 と 差し出したのは

名刺入れ

「そんな たげぇの もらわんにぃ」 と私。

「俺も しょぐにんだがぁ あんたの きもづぅ わがんだがぁ」。

・・・と その気持ちも判る

顔と顔を見合わせて ニコッと

「上がって おぢや 飲んでがせぇ」

「仕事の邪魔はしたくない」 と言っても きかない!

「んじゃぁ つっと 寄せでくらんしょなし」 ・・・・で お茶のみ談話。

所狭しと並べられて、いつになるか判らない出番を待っている

多様な用途の鉋(かんな)等を目にしながらの茶飲み話は

いいなぁ!

 

会話の中で71歳のこれまでに聞いたことが無い言葉が

耳に入り、思わず訊ねた!

「えっ 何といわったし?」

「惣輪師って昔はづってただぁ」 と。

今では、木工をやっている人・木工屋が、以前は惣輪師

言われていたとは全く知らなかった!

「これを知っただけでも来た甲斐が有ったがらし!」 と言うと

ますます好ましい笑顔になった職人先輩であった。

そうわし 先輩! お元気で

帰路のペダルは軽かった。

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中屋伝左衛門鋸工場のホームページURLは下記

http://nakaden.web.fc2.com/

または

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昭和10年生まれの木工職人さんの鋸を目立てする

2015年08月28日 13時30分22秒 | 日記

  買い物帰りに自転車の利便性を満喫しつつ、細かな道を気ままに進んでいたら、 

以前にも立ち寄って職人同士のコミュニケーション時間を楽しんだことがある小さな作業場の前を通ることになっていた。

古い造りの戸が開いて、音が聞こえていたので自転車から降りて御挨拶。

近く展覧会に出品するという木工品を見せて頂きつつ会話を楽しんでいた。

昭和10年生まれの木工職人さん作業場には数十種類の鉋が出番を待っている。

 多様な道具を見ているだけで、気持ちがほぐれて来る!

 「いいなぁ!」

 

「ところで、この鋸を目立てして貰えないか?」と古い時代を感じさせる鋸を差し出した。

「目立てをする人が居ないからホームセンターの鋸を使っていたが、この通りだ!」と

 目がボロボロに折れている鋸を数枚 見せてくれた。

「プロが使う道具ではないですねぇ」

古い鋸を見ると確かに刃が目立てを要する状態であったし、狂い(曲がり)も複雑な状態であった。

「これは何としても活用できるようにしなければ私が鋸鍛冶屋です、勿論 目立てもやっています」とは言えない。

「喜んで、やらせて頂きます。 料金は***で結構です」と言うと

「そんな安くやって貰えるの?」 と。

「職人として・人生の先輩に喜んで貰えるなら幸せですよ」 との気持ちを伝えると喜んでくださった。

目立てを施した鋸が下の画像です。

 試し切りをしましたが、自身を持って納品できることで、大満足! 良かった!

 

 

         職人さんが納得いく仕事をするための役に立てたら --- 大満足!!

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私は鋸鍛冶屋です。

マド鋸・ガガリ(縦挽き)鋸の製作と目立てをしています

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