会津の鋸鍛冶屋です。目立てを習得して頂きたく、Youtubeに目立て関係の動画をアップしています。お目通し下さい! 

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久しぶりの胴突き鋸(導付鋸)

2018年11月22日 21時09分26秒 | 日記

建具屋さんが減少している

子供の頃に近所の建具屋さんの仕事ぶりを長時間、飽きもせずに見ていた。

テレビなんぞ、もちろん無い。

子供向けのラジオ番組迄は露地から裏路地へと遊び廻っていた。

町内のガキ共が仕事場の前に居ても咎める事なく、鋸やカンナ等を扱っている様は美しかった。 音が素敵だった。

鋸鍛冶屋の息子だからか、鋸を挽く姿、音が好きだった。

両刃鋸と胴が付いている薄い鋸を、丁寧に挽く際に聞こえる音の違いには、

強く興味をそそられた。

その胴突き鋸の目立ては、昭和40年代には依頼を受ける機会があったが、

その後は極端に少なくなり、近年では無くなっていた。

福島産業賞受賞報道の拡散に拠るものか、

三枚の胴突き鋸の目立て依頼を受ける事になった。



さすがに 目が細かい!



老眼メガネ無しではヤスリを入れられない。

苦 ?    いいえ。

これが最後かも知れないので、出来る事を「楽しもう!」との想いが強くなりました。

遠隔地の建具屋さんが、気持ち良い音で活用される事を想像する、幸せな私です。 

「どうづきのこ」   
            漢字では、どう書くの?
胴突き鋸    ツルをと。
 導付き鋸   ツルをくと。

私の中では,ペナペナと極端な薄い鋸身を 真っ直ぐに 導く

[ 導付き鋸 ]ですが、、、。