愛媛県大洲市河辺町の今

ど田舎だけど町おこしできたらなーって思いまして。独断で勝手に河辺町の日常を綴って行きます。

大洲は伊方原発から30km圏内

2016年02月07日 | 分類出来ない雑多箱
土曜日に女性消防団で原発の話をリジェール大洲で聞いてきました。
消防団だけかと思いきや、そうでない人も沢山参加していた。


30km圏内なので、関係のある部署の人に説明をしないといけないのかな?
長浜の老人クラブ会長さんも来られていた。
でも会長さんは、色んな役をされているので一体何の役で呼ばれてきたのかはさっぱり予想がつかない。

内容は、「放射線の人体への影響」という事で、


長崎大学原爆後障害医療研究所
高村 昇先生にお越しいただきお話を聞かせていただきました。

長崎の原爆はもちろん、チェルノブイリへも70回ほど訪問され、
現地の方の健康状態や生活ぶりなど見てこられ、
福島の人の健康状態なども把握しておられるよう。

人体における影響を私が何となくまとめると、こうなる↓

外部被曝で大量に浴びたら即死とかになるけれど、
過去の原発事故から言って、一般人は一気にそんな高濃度の外部被曝はしないので心配しなくて良い。
癌のリスクも100mSv以上にならないと有意差が出てこない。0.5%増しくらい。
外部被曝は逃げれば良いので『速やかな避難』をしていれば恐れる事はない。

内部被曝も、汚染された空気や食物を『取らなければ平気。』
牛乳は出るのが早い。キノコは松茸のように土から生えるのはべらぼうに高いが、
木の幹から出る椎茸やシメジなどは少ない。
(キノコが生えるのは、原木に菌糸が回りきってから。原木の表は汚染されても、中へは放射性物質が入っていかないからだと思う。土の場合、水の動きとともに地下へと物質も落ち込んで行くのもあるから、キノコに吸い上げられるのが多いんだと思う。)
チェルノブイリで癌が多かったのは、この食物の対策が遅れたから。
と、いうわけで、【逃げる!食べない!】が大事なようだ。

それを聞いて、当時の福島産を「食べて応援」は間違っていたんじゃないかなーって思った。

無条件で国がお金出して彼らの生活を支えたんでよかったのよ。
放射性物質が混じってるもん食べたらおしまいみたいだし。
代謝で出るとはいえ、蓄積しやすいものもある。

風向きでどこにどれだけ飛んでるかわからない、調べるのも時間かかるわけだし。
まともに市場で取引されない産地のものは、全て政府が買い取って、野菜は破棄するしかない。
そういう保証するべきだよ。国民全ての命守るつもりがあるんだったら。
稼働させるなら、そういうリスク込みで原発稼働させないと。
財源、難しいだろうから、電気代に上乗せして、
どこの原発が事故っても使えるように積み立てたら良い。原発事故基金?という感じかな?
そしたら、生活の保証や除染などの費用が十分確保できるんじゃないかな?

でも一番は、原発を作らない事だね。
こうやって研究するのに、どれだけの時間と費用が費やされているか。
住民へのアンケートや健康調査、海外への渡航費用。
長崎大学だけじゃない。
沢山のそういう機関があると思う。
住民への周知。講演会って結構場所代とか人件費とか何やかやとお金がかかる。
チラシやグッズ、資料。ほんとどれだけのお金が使われたか。
さらには、事故後の費用。結構かかってると思う。
5年経ってもまだ元どおりにはなっていない。
それ、ちゃんと電気代に乗せたら、火力発電とかのが安いんじゃないかな?って思うんだけどどうだろう?

それに、阪神淡路大震災の時は、原発事故なかったし、速やかに復興していったと記憶している。
ちゃんと住めるようになった。故郷は消失しなかった。

質疑応答でほんと困るなーって思った話。
チェルノブイリでは30km圏内、まだ人が戻ってない。一部戻って【ロウソク】で生活している人もいるけど。
“インフラが破壊、止まったまま”なので、
線量が低レベルになって戻っても構わない地域であるにもかかわらず、戻れない状況。
っていう話があったので、それを聞いて、
「大洲も30km圏内。離れたくない。けど、そうなったらチェルノブイリと同じで30年経っても戻れなくなる…>_<…」という感じの質問。
これには先生の専門外。人体における影響の話ではない。
何て答えたか忘れたけど、
福島では風向きが良くて30km圏内でも線量が低かったから、
除染して人が戻って来てる村もある。こうやって戻れたとこは世界初だって。
運が良ければ戻れる。でも、30km圏内のほとんどの地域は戻れないって事よね。笑うしかないわ。

けどね、この状態、今の河辺でも起こりうるわけなのよ。
何でって?過疎で人がいなくなった集落の水道はどうなっていくでしょう?家屋は?

もし、河辺で人が増えるようになったとして、あそこに家があったから、
整備して住んだら良いよって話になっても、山と同一化しちゃって無理と思う。

他に将来、どこかで何かごとがあって、戦争とか災害で人が避難するような事があった時のために
出来るだけ住める家を残したいって思ってるんだけれど、どれも結構ガタがきている。
人が住まなくなると、いけませんね。

そして今日は伊方原発辺りに行ってみた。
原発には何となく近寄りがたく。
矢印あったが通り過ぎてみた。
他、道の駅やらよってみたのであります。
それを1分ちょっとの動画にしてみた。
これに貼れたらよかったけどうまくいかず。
でもfacebookには貼ったのでそちらから。
リンクをと思うけど、うまく貼れない。

行方理恵で検索してみてください。