明澄五術・南華密教ブログ (めいちょうごじゅつ・なんげみっきょうぶろぐ)

明澄五術・南華密教を根幹に据え、禅や道教など中国思想全般について、日本員林学会《東海金》掛川掌瑛が語ります。

2009年・世界はこうなる!ー子平測局 

2009年01月10日 | 五術

 2009年・世界はこうなるー掛川掌瑛の子平測局


 世界の未来を予測するには「元・会・運・世」という四つの要素で、子平の「局式」を立て、命理の場合と同じように「強弱・格局・喜忌」を出し、「象意」を判断することができます。

 すると、現在の「局式」は、次のようになります。

 世 運 会 元
    合
 甲 乙 庚 甲
 申 亥 午 子
      冲  

○強弱

木 3干1支 6点 強
火 0干0支 0点 弱
土 0干0支 0点 弱
金 2干1支 4点 平
水 0干2支 0点 弱

○格局

内格身旺

○喜忌

喜神 庚 忌神 甲乙 

つまり、身旺の内格で、強すぎる日主を喜神の官殺が制している局式と言えます。
会干の庚は、運干乙に対して「修剪」つまり剪定鋏の役割を負っていますが、乙の蔦が甲の樹木にからみつく「藤蘿絆木」の状態にあり、なかなか剪定ができません。
そこで、1984年から2013年まで続く甲申世の30年間、世界は新しい秩序を求める勢力と、今までの安定にしがみ付こうとする勢力との、せめぎあいが続くようになります。

 本年は、己丑の流年に当たります。

 己は、忌神の甲を干合して弱め、忌神の乙に抗して弱め、喜神の庚を生じて強めますから、大喜ということができます。
 丑は、年支の子を合して冲を解きますが特に影響はなく、庚の根として喜神の作用があります。

 干が大喜で支も中喜ですから、世界全体としては非常に良い年ということになりそうですが、新しい秩序を求める側が一方的に強くなり、今までの安定を求める側は押されており、必ずしも平和という状態ではありません。

 中東問題では、どちらが新秩序でどちらが守旧かは目まぐるしく変化しますから、全く予断を許せません。
 
 しかし、丑の十二長生は「冠帯」で、庚の根で喜神ですから、何らかの権力奪取や権力委譲などが行われる可能性もあります。

 また、喜神「冠帯」の象意として、振る舞いがきれいで、パフォーマンスが上手、ということですから、オバマ新大統領などは、大いに支持を集めるかも知れません。
 

○世界経済

 この局式には「財」が出ていませんから、経済のことは、会干で判断します。
 会干庚は喜神の官殺であり、世界経済の良し悪しは、新秩序の構築如何に関わっています。
 流年の己は、忌神の甲を干合して弱めますから、守旧派には不利であり、新秩序の構築はやりやすい環境にあります。従って、オバマ流のグリーン・ディールなどの新秩序が成功する可能性は案外あるものです。
 また流年の丑も庚の根ですから、今年は世界的に経済改革がうまくゆく年ということになります。長続きするかどうかは分かりませんが。

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