憂かりける人を初瀬の山下ろしよ
激しかれとは祈らぬものを(源俊頼)
という歌でも有名な長谷寺を訪れた。
仁王門を入り、この寺独特の長い登廊の下、階段を登る。

傾斜は緩く、苦にはならない。途中右手に宗宝蔵があったので入ってみる。展示物には余り興味をそそられなかったが、写真がおもしろかった。ここ長谷寺は牡丹で有名だが、緑の花を咲かす牡丹があるという。

さて本堂に着くと、今日は観音様の足に触れることができるという。受付で女性が手に香油をかけてくれ、結縁の腕輪を手首に巻いてくれた。

堂内に入ると天井が低くなり、腰を曲げないと歩けない。右手にいきなり観音様が現れた。身の丈10m弱で非常に圧迫感がある。両足は黒光りしており、先に来ていた女性が正座して左足を撫で、何事かつぶやいていた。
この写真は本尊の裏にあったレプリカ。高さ50cmぐらい。本尊が秘仏であったころ、代わりに拝んだらしい。

この本堂は特殊な形をしている。真ん中が東西の通路になっており、中に入ると先程見た観音様の上体が見えた。

この寺は観光寺と言うよりは信仰の寺という趣が強い。皆熱心に祈り、蝋燭を献燈してゆく。
堂の南側は板敷になっており、その先は清水の舞台のような造りになっている。やはりここも手すりの方に向かってやや傾斜している。西側には五重塔が見える。

山を下っていくと本坊に着くと、天皇陛下を始めとして皇族御手植えの松が並んでいた。

境内を出て街を少し歩くと、あったあった。やはりこれがないと。

中に入って長者ランチを頼んだ

小鉢の一番左は野蒜の酢味噌和え。これを最後に頂いたのはいつだったろうか。