辛口純米酒 逸閃 風刃

お気に入りの栄光冨士シリーズで気になるお酒が出ました。
辛口純米酒　逸閃　風刃です。






風刃は山形県の冨士酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.e-sakenom.com/

何が気になるかというと日本酒度が+10と数値を見る限り
ではかなりの辛口。
前にも同酒造の火輪（日本酒度+7）も飲みましたがそれを
さらに上回る辛口のようです。


開封
予想に反して甘そうな芳香が漂います。
いつもの栄光冨士シリーズにしてはちょっと弱いです。
本当に辛口なんだろうか？という思いが出てきますが
どうなることか。
色はほぼ透明です。

では頂きます。
あまくない。
一瞬抜ける酸味とそこそこ存在感のある苦みがある
しっかりとした辛口です。
さらりとして口腔内に残る感じが少ないのでとても
飲みやすい辛口酒ですね。

鼻から香りを抜くととても遠くにライチかパッション
フルーツを彷彿とさせる感があります。


初日のおつまみはいかの耳。
最近お気に入りの乾燥食品です。
駄菓子の老舗よっちゃん食品さんのつまみなので
味はお墨付き。
油断するとイカ耳の三角が口に刺さるので要注意な
おつまみです。

うん、うん？うーん。
お酒単体→美味しい
イカの耳単体→美味しい
合わせてみる→…イカはどこへ行った？

前回の鶴齢＋サンマのオリーブオイル漬と似た結果に
なっております。
お酒がイカの風味を消してのし上がります。
あまり相性は良くないようです。
もしかするともう少し味の強いさきいかだと違ったかも
しれません。
イカの耳では弱すぎました。



さて二日目
ふむ、酸味と香りが控えめになってしまった感じがします。
逆に苦みが出てきたので案外普通な辛口酒といったイメージ
に近くなっています。
ちょっとパワーダウンです。


二日目のおつまみは某コンビニ製の豆腐バー
むむむ、ほんのり塩気を感じますがほぼ豆腐。
イカで勝てないものが豆腐で勝てるはずがありません。

次いで豆腐バーとは違うコンビニの唐揚げ。
最近唐揚げ専門店が増えておりますが美味しいところは
本当に美味しいですね。
今回はまージャンク風味という事で。

そのジャンクさが良かったのか合わせるとお酒の香りが
口に広がり安っぽい油も覆い隠します。
お酒が強いともとれますが唐揚げの濃い味が出ますので
相性は悪くないです。



個人的お気に入りの栄光冨士シリーズの大辛なお酒でした。
とはいえメインで辛口を売りにしている日本酒と比べると
大分飲みやすいかなという感じです。
更に言えば辛口のお酒だと香りが薄い場合が多いですが
このお酒は程よく香ります。

個人的なイメージでは栄光冨士のお酒の醍醐味は甘酸っぱく
力強く香る感じです。ですがたまには変わり種も良いですね。

鶴齢 純米吟醸 愛山 雪室熟成

今回の一本は鶴齢　
鶴齢　純米吟醸　愛山　雪室熟成
頂き物です。

何か勿体なくて良い事があったら飲もうと保管して
おいたのですが良い事が起こらない！
仕方がないので招福祈願で飲みます。





鶴齢は新潟県の青木酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.kakurei.co.jp/


開封
ほどほどの吟醸香があります。
またこの香りには厚みのような雰囲気がありますね。
味が濃いのかもしれません。
色はごくごく僅かな黄色です。

では頂きます。
ふむ、一番強いのは酸味です。
さらに開封時に感じた濃い香りが口腔内に広がりますが
舌の上には然程残らず。かといってサラリと消える訳では
無く上あご辺りに暫く残ります。

後口にはしっかりとした苦みがありますがえぐみでは無く
苦みとして残る為これもまた重厚さを印象付けます。
濃いけどしつこくない、それでいてしっかりと印象深い
味わいです。
日本酒度でいうと+3くらいでしょうか。+5までは無いように
思えます。


初日のおつまみはさきいか。
日本酒のおつまみの定番でもありますので合わない訳がない。
イカ独特の臭みを和らげて且つ味わいが増します。
これは良い組み合わせです。

続けて二品目。
サンマときのこのオリーブオイル漬
某コンビニ製です。
これも合うでしょうと狙って買ったのですが…うーん。
おつまみ単体ではニンニクとオリーブオイルの風味が
広がるのですが、お酒を投入するとすべてを洗い流し
お酒の風味が強く残ります。
ここまで強く出てくるのは予想していませんでした。
相性が悪い訳では無いですがつまみの良さは潰されます。


さて二日目
少し苦みが強くなった感じがします。
相変わらず濃く強いお酒です。

二日目のおつまみは厚切りベーコン。
濃い味に脂身満載の強敵です。
が、全く負けません。
良いのですがちょっと双方濃すぎる気もします。
サラリと洗い流してくれるビールの方が良いかも。


前回、前々回ととてもフレッシュな生酒が続きました。
今回は正反対の落ち着いたお酒でした。
傾向的にはひやおろしに似ているかもしれません。
角の取れた丸みのある味わいは生酒では中々難しいですね。

山﨑醸 かすみ 生原酒

飲んだ回数の少ない愛知県のお酒だ　と買ってから
おりがらみだと気づきました。
という今回の一本は山﨑醸　かすみ　生原酒です。





山崎醸は愛知県の尊皇蔵元　山﨑合資会社さんのお酒です。
https://www.sonnoh.co.jp/

開封。
沈殿した滓を混ぜましたのでプシュという小気味の
良い音がします。
香りはおりがらみ特有の乳酸っぽい匂いがありますね。
色は僅かに黄色がかった白濁色。滓がそれほど無かった
のか濁りは然程強くはありません。

では頂きます。
口に含んでも微炭酸が舌の上で弾けます。
全体的な傾向は甘めですが炭酸由来の刺激と
苦みが印象的に残ります。

おりがらみのまだ発酵が残っているお酒は
炭酸の風味が先行してどれも似た味に感じるん
ですよね。プチプチするねという感想に落ち
着いてしまうのは語彙力の無さです。

初日のおつまみは刺身盛り
格安品なので味はまー程ほど。
二杯目を注ぐ時にラベルを見ましたが酒造さん的には
やや辛口という傾向だそうです。
辛口というイメージを頭に置いて刺身と合わせてみますが
…やはり飛び込んでくるのは甘味ですね。


さて二日目。
酸味が強くなった感じはありますが突撃してくるのは
弾ける炭酸です。

二日目のおつまみはポテトチップのり塩味。
うむむ、お酒の苦みだけが際立ちます。
これは良くないですね。


昔々は生原酒ですら市場に出回るのは難しかったのですが
それが今では普通になっています。
で、今回のようにまだ発酵しているお酒も売られるように
なったのは技術の進歩ですね。

ただ上に書いたようにおりがらみのお酒はフレッシュさは
あるものの何となく似たイメージを受けてしまうのは
ちょっと残念な気もします。

若さというか瑞々しさは受け取れるのですが、ではこの
お酒から酒造本来の美味さとか魅力は見えるかと言われ
るとなかなかどうして難しいです。

こなき純米吟醸 無濾過原酒生 なかどり山田錦

久しぶりのこなき純米。
しかも無濾過原酒で生、且つなかどりで精米歩合50%と大吟醸を名乗れそうな所を
吟醸酒で。ダメ押しで山田錦使用ととても贅沢なお酒です。

という訳で今回の一本は　
こなき純米吟醸　無濾過原酒生　なかどり山田錦
です。






　
こなき純米は鳥取県の千代むすび酒造株式会社さんのお酒です。
http://www.chiyomusubi.co.jp/


開封
期待はしていませんでしたがほんのりと吟醸香があります。
ただフルーティーとはまたちょっと違った感じ。
例えが悪いのですがチューインガムの香料にちかいような。

色はほぼ透明で黄色っぽさがわかりません。


では頂きます。
おや、辛いと思って飲んだら甘さが目立ちます。
ただかなり甘いという感じでもないのと、全体的にシャープな
味なので日本酒度は+1～2といったところかもしれません。

開封時に感じた香りが鋭く鼻に刺さる感じはありますが
キツイという程の酸味は感じず。

全体的にはフレッシュな感じが溢れていますのでこれぞ生酒！
という風味を味わえます。
初日が中々良い感じなので開封後の2日目の変化が気になります。

初日のおつまみは珍しくポテトサラダ。
どうでも良い話ですが美味しいポテトサラダなら白米もいけます。
ほう。ポテトのマヨネーズとドレッシングの酸味がお酒の甘味を
引き立てます。単体で飲むよりポテサラありの方が良いですね。
今回のお酒はポテトサラダと良く合います。


さて二日目
甘味、酸味、苦みが少し強くなった感がありますが全体的な
フレッシュさは健在。
懸念した程の変化は無さそうです。

二日目のおつまみは山椒風味の鶏肉。
うーん。悪くはないですが山椒のしびれる感じはあまりお酒と
合いませんね。



うちでは4本目となる千代むすび酒造さんのお酒でした。
こちらの酒造さんのお酒は飲んだ中では辛口な傾向が強かった
ように記憶しておりました。
なので今回の一本も推定辛口で挑んだのですが、思いの外甘さの
主張もあってある意味肩透かし。

ただネガティブという方ではなく、こういうのもあるんだと感心
した方です。
しかも無濾過生原酒だからでしょうか？とてもフレッシュさのある
良いお酒でした。
何本も生酒は飲んでおりますが久しぶりな新鮮さでした。
残念なのは美味しいからお勧めと言った時には飲めない可能性が
高い事ですね。

番外編 ビール4種

見た事の無い品やまだ飲んでいなかった物があったので
まとめての感想です。




SPRING VALLEY　芳醇
https://www.springvalleybrewery.jp/

目を惹く真っ赤な缶です。
クラフトビールと銘打ってあるのが気になります。

香りは…それほど無い感じ。
色はそこそこ茶色っぽさがあります。

んー、エールといえばエールですが飲んだ後味はラガーっぽいです。
味的にはかなりラガーよりなエール。
香りや味はそこそこ。特に苦み走る感じも無いです。
エール初心者向けにとても飲みやすくしました　という感じ。
食べ物によくある日本人向けにしました的な。

IPAなどの本格的なエールビールを飲んだことのある人には
ちょっと物足りない味ですね。




COEDO　Marihana SESSION IPA
https://www.coedobrewery.com/jp/beers/

少し前から売っているのを見かけましたが中々手を出せずにいました。
この缶も緑で前の鬼ビターのようにあまり食欲が進む色ではない
ですからね。

ツンとしたミントを彷彿させる香りが飛び込みます。
その奥にフルーティーさを伴ったホップの強い香りがありますね。
色はエールにしては薄くそれほど主張がないですね。

口当たりはかなりサラリとしており一瞬ラガーかな？と
思えるレベル。開封時に感じた香りが鼻から抜けるのと同時に
酸味も並走します。
で、後口に結構なホップの苦みがドカンと押し寄せます。
濃さは無いもののしっかりとエールな風味ですね。

エールビールに良くある味も香りも濃いというのとはちょっと
異なります。
濃いエールは重くて嫌だけど香りと苦みは味わいたい　そんな
願望をかなえてくれる一本だと思います。
個人的にはもう少し重厚さがあった方が好きですが苦みは逸品です。




エビス　プレミアムホワイト
https://www.sapporobeer.jp/product/beer/yebisu_premiumwhite/

個人的に好きなビールの銘柄の一つエビスビールの限定版です。
同じく好きな銘柄のプレミアムモルツも同様に限定と称して
色々なバリエーションが出ていますね。
ぶっちゃけるとどちらも元祖が一番美味しいなーとか思ったり。

ふむふむ。
そこそこ香りそこそこ広がる風味があります。
ただコクに関しては元祖の金エビスの方が強く感じますね。
濃く強い味わいのエビスが好きな方にはあまり向かないかも？
軽やかさはあるので飲みやすくはなっています。
香りは金エビスよりは感じるもののプレミアムモルツほどでは
無いです。




DRY THE COOL
https://www.asahibeer.co.jp/superdry/cool/

スーパードライが苦手ですが新製品で並んでいたので購入。
うーーーん。
軽いです。悪く言うと軽いより薄いかな。
スーパードライも軽かったですがそれよりも更に薄めた感じ。
辛さや苦みも薄いです。
スーパードライとノンアルコールビールの中間くらいな味わいです。

単純な味の比較だけならば最近の発泡酒の方が美味しいかも
しれません。
とにかくガブガブと量を飲みたいという人には良いですね。