呑み録

飲んだお酒の記録 お酒は二十歳を過ぎてから

七田 純米おりがらみ 生 無濾過

2025-02-23 | お酒
気付いたら久しぶりの七田
七田 純米おりがらみ 生 無濾過です。





今回の一本はまだ発酵が残っており
炭酸注意のお酒となっております。
おりがらみなのに振っちゃ駄目なのか…。
まぁ一度開けてからという事でしょう。

七田は佐賀県の天山酒造株式会社さんのお酒です。
https://tenzan.co.jp/shichida-brand/


開封
炭酸の暴発はありませんでした。
かなり冷やしたのも効果があったのかも。
注ぐと流石に泡がみられ、ガラスの酒器にも
細かい気泡がみられます。
とても遠くに吟醸香があるような気もします。
色は滓を混ぜていませんが僅かに濁った薄い
黄色です。

では頂きます。
一瞬甘く感じますがそこまで甘くなく、苦みも
一瞬顔を覗かせますがそれも僅か。後口になんとも
言えない旨味がほわっと残ります。
この変化球のような味の変化がある七田が
飲みたかったんですね。とても良い感じ。

炭酸感も口に含んだ際に舌の上にわずかな刺激を
感じますが全く強くなく、炭酸由来の苦みも
目立ちません。
これ、もしかして滓が混ざると味が変わるんですかね?

二杯目は軽く振って滓を混ぜてみました。
結構白濁。
見た目は白いですが味の変化はそこまで無いですね。
やや濃くなったかな?という程度。


さて二日目
残っていた滓を一気に混ぜます。
初日よりもやや甘みが強くなったように感じますが
それでも弱めの甘みで二日目も良い塩梅です。


という事で2年ぶりの七田でした。
七田は販売している所も多く、入手がそこまで
難しいお酒では無いのでどうしても後回しにして
しまう銘柄でした。

今回おりがらみという事で挑戦してみましたが、
大分前に書いた七田の味の複雑さを実感できて
個人的にかなり満足。
やはり七田は吟醸、大吟醸のように洗練された味
よりも複雑な風味を伴った方が好みです。

2025年は良い味のお酒の遭遇率が高くて嬉しいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弐式TYPE:X 純米吟醸 無濾過生原酒

2025-02-16 | お酒
今回の一本は弐式
弐式TYPE:X 純米吟醸 無濾過生原酒です。





白地のラベルに文字だけというデザイン的に
格好いいお酒です。
TYPE云々というプロトタイプ的な感じも興味を
そそられますね。

弐式は新潟県の原酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.harashuzou.com/

あー、まとめていて知りましたが越の誉と同じ
酒造さんでしたか。なるほど。


開封
かなりやんわりとした吟醸香がありますが
とてもわずかです。
色はガラスの酒器に注いでこちらもわずかに
黄色っぽさが分かるか分からないかという程度。

では頂きます。
おー、びっくり結構甘酸っぱいです。
前のヒメノイ soaよりも甘さが強めですが
消える速度は今回の方が早く、あまり余韻を
残さないお酒です。

やや甘めながらしつこくなく、開封時にはそこまで
香りはなかったものの口に含むとそれなりに香ります。
味も変な癖はない飲みやすい一本だと思います。
ただラベルのインパクトが先行している感は否めない
かなと。まー奇を衒いすぎて変に偏りすぎるよりは
全然良いのですがインパクトに欠けるとも感じて
しまいます。


少し偉そうな事を言ってしまいますが、今回のお酒を
あくまでもプロトタイプとして売ってみて、その反応を
今後の既存のお酒もしくは新規銘柄に反映させていく
というのは良いと思います。

ただ、何となくラベルと響きで『試験醸造酒』という
ブランド?銘柄で売るのはちょっと止めておいた方が
良いようなというのが感想です。

これを出した結果が酒造さんの狙い通りの反響なら
良いのですが、逆にレアなお酒なので押さえるみたいな
味よりもレア度だけが先行するような残念な事にならない
と良いですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桂月 超辛口 特別純米酒60

2025-02-15 | お酒
今回の一本は桂月
桂月 超辛口 特別純米酒60です。





四年前にも飲んでいた桂月です。
本当は甲子のうまから二本目を狙って買いに
行ったのですがもう無かった…。
もう一本飲みたかったっっ。
ま、仕方ない。

桂月は高知県の土佐酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.keigetsu.co.jp/


開封
+11の結構辛口のお酒という事をラベルから
知っておりますが香りは若めの青りんごっぽい
感じがあります。
色はガラスの酒器に注いで極々わずかに黄色です。

では頂きます。
ふむふむ。結構しっかり目の辛口です。
酸味強めで並走する苦みも辛さ感を増して
くれます。
前回の魔斬が大人しすぎたのもありますが
なるほど+11は伊達じゃないねという感じ。

初日のおつまみは某コンビニ製の煮魚。
コンビニで煮魚が食べられるのは良いですね。
味付けも流石大手だけあって良し。個人的には
もう少し醤油感が強くても好きかな。東京の
煮物は全体的に甘さ強めに感じます。
今回のお酒と合わせると流石日本酒良い感じ。
ただお酒の辛さがとても強くつまみが口の中から
無くなっても辛さが残ります。


という事で桂月でした。
『甲子 うまから』『魔斬 超辛口』と来て、辛口とは
という味の本質を惑わされるお酒が続きましたが
桂月は正真正銘どストレートな辛口でした。

前にも挙げた日本海側の日本酒にあった淡麗辛口とは
またちょっと異なる感じがします。しぼりたてという
事もあって淡麗辛口が熟練の匠の技だとすると、今回の
桂月は新鋭の粗削りな技という感じ。
日本酒は辛口じゃないとという方にお勧めです。

まぁ個人的な感想でいうともう少し苦みは控えめが
好みかなーと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒメノイ soa 直取り生原酒

2025-02-13 | お酒
今週?は珍しく3本目。連続して飲んでいる訳では
無いので良いのです。多分。

という訳でヒメノイ soa 直取り生原酒です。





ヒメノイは新潟県の石塚酒造株式会社さんのお酒です。
https://www.himenoikatakana.com/

今回はラベルから情報を先取りして飲みます。
どうやらかなり酸味が強い模様。
どの程度でしょうか?


開封
なるほど甘い感じというよりは酸っぱそうな香りが
あります。ただそこまで強くは無いですね。
色はガラスの酒器に注いでごく僅かに黄色っぽさが
見える程度です。

では頂きます。
おー、なるほど。酸っぱいです。
ただ辛口の酸味だけ突き抜けた感じとは違って
結構甘め。酸っぱさ強めの甘酸っぱさです。

レモンや梅干しのように口がすぼむ程の強さは
ありません。
酢の酸味というよりは果汁感があります。
レモン果汁満載のジュースがありますがあれよりも
弱いですね。

また酸味と並走してグレープフルーツ程度の
苦みがあり、これが味を締めてくれる感じがあり
とても良いです。

傾向としては同じ新潟の阿部酒造さんのREGULUSに
近いかもしれません。
口に含んだ際に僅かに米の風味を感じるのでそこで
日本酒という認識が出ますが、何も知らされていなければ
何かの果実酒?と勘違いしそうな感じです。


という事で初めてのヒメノイでした。
味は個人的にかなり好み。欲をいえばもう少し香って
くれると満点だったなーと。それでも十二分な美味しさです。
酸味が強いという情報だけで『よし、辛口だね』という
早合点をしてしまい飲んでビックリな味でした。

とても好みだったので飲み干した後にもう一本購入です。
流石に600本近く日本酒を飲んでいればマンネリにもなるよね
とか思っていた所にここ数回は良い感じの刺激を受けております。

知ったか良くない。
更に言えば若者の参入はとても良い!ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

魔斬 超辛口 生酛純米大吟醸

2025-02-09 | お酒
今回の一本は魔斬 超辛口 生酛純米大吟醸です。





超辛口だそうですがどの程度でしょうか
魔斬は山形県の東北銘醸株式会社さんのお酒です。
https://www.hatsumago.co.jp/

東北銘醸さんってどこかで見たような気がするんですよね。
…あー、初孫と同じ酒造さんでしたか。
なるほど と全て飲み終わった後に気づきました。


開封
香りはほぼありません。とてもとても遠くに
吟醸香っぽい何かがあるようには感じます。
色はガラスの酒器に注いでほぼ透明です。

では頂きます。
辛…口…?
これは美味しい水です。
全く甘くは無いですが強い酸味も強い苦みもありません。
ギリギリ淡麗辛口に入るかな?という感じ。

大分前に飲んだ淡麗辛口の代表格ともいえる
越乃寒梅の純米大吟醸は辛さが目立ちましたが
今回の魔斬は辛さが大分控えめで大人しいです。

もちろんアルコール感はありますし、口に含んだ
際にふんわりと米の香りがあり、弱い苦みも
ありますが水の様という表現が一番かと。

いやー今回はラベルにやられましたね。今までも
古き良き日本酒的なラベルでワインのような
軽やかさなお酒に遭遇してきましたが、今回の
『魔』で『斬』でしかも黒の力強いラベルから
穏やかで慎ましい味を想像出来たでしょうか?

初日のおつまみは味付けゆで卵。煮卵ですね。
個人的に卵全般はあまり得意では無く、その中でも
ゆで卵は出来れば避けたい方なのですが、煮卵は
美味しいですね。中が半熟だったりするとなお
良いです。
今回のお酒と合わせると味が膨らみます。
で、良くあるつまみと合わせると出張るタイプでも
無く裏方に徹します。

二杯目を注ぎに行って知った事実。
このお酒、生酛でした。生酛でこの味なのか…。
生酛=酸味ドーン、強めの味ドーンというイメージだったのが
崩れ去っていきます。


さて二日目
僅かに味が濃くなった感がありますがそれでもまだまだ
水の様という表現がぴったりな大人しさ。
そういえば初日に結構ぬるくなる位までのんびりと
飲んでいたのですが、やはり温度が上がると味の濃さも
出ますね。それでも超辛いというにはほど遠いレベルでした。


という事で魔斬でした。
超辛口とは
生酛とは
という思わずスペースキャットが出てきてしまうような
意外性のある風味です。
名前に反してとても穏やかで落ち着いた味わいでした。

自分のようにラベル買いする輩はビックリしますが
味はがっつり辛口好きもにっこりな良い辛口です。
もちろん甘口好きでも飲みやすいのでお勧めですね。

ただ派手に甘酸っぱいとか華やかな香りがあるお酒を
望む人にはちょっと違う感じなので不向きかも。

良い意味で裏切られる良いお酒でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲子 純米 うまから 磨き八割

2025-02-08 | お酒
今回の一本は 甲子 純米 うまから 磨き八割





うちでも何度か登場している千葉県の飯沼本家さんのお酒ですが
今までの傾向の多くはかなりの甘口でした。
今回は辛口を謳っておりますがどんな感じでしょうか。

甲子は千葉県の株式会社飯沼本家さんのお酒です。
https://www.iinumahonke.co.jp/


開封
強くはありませんが濃い香りがあります。どことなく
山廃の片野桜を彷彿とさせるような香りです。
色はガラスの酒器に注いで結構はっきりとわかる黄色です。

では頂きます。
ふむ、甘い、辛いでいうと甘めです。ただ他の飯沼のお酒を
鑑みると辛口傾向ともいえるかもしれません。上で山廃の
片野桜っぽいと書きましたが味の傾向も近いですね。
片野桜をもっとライトにして飲みやすくした感じです。
やや酸味多めの甘酸っぱさ。後口に辛口感を感じさせる
苦みがありますがとてもやんわり。

今回のお酒は2024年12月製造の物ですがまだフレッシュ感を
味わえる軽やかな味となっております。

そういえば片野桜もやや辛口と表示されていますので分類的
には辛口傾向なのかな。


初日のおつまみは頂き物のサンマの佃煮。
やや甘めに感じるお酒との相性がどうなるか気になるところ
でしたが思いの外悪くないです。ただそこまでマッチしている
という程でもないです。

次いでシャウエッセン
とてもとても久しぶりに食べます。似たものは食べていましたが
本家は何十年ぶりですかね…。パリッとした歯ごたえは流石
元祖な味わいで美味しいです。
今回のお酒と合わせると悪くはないです。ただサンマの佃煮
よりもお酒のフレッシュ感が前に出るというかもう少し自重が
欲しいかもという願望が出てしまいます。


さて二日目
初日よりもやや酸味アップ、苦みは結構増しな感じ。
この味わいならば日本酒度+3くらいかなと。


という事で甲子 純米 うまから 磨き八割でした。
前にも同じような事を書きましたが本格的な淡麗辛口的な
お酒をイメージして飲むとあれ?違うなとなるお酒です。
ただ脳がしびれるような強い甘酸っぱさのきのえね 純米大吟醸
生原酒直汲みと比べると大分辛いよねという感じです。

辛口感についての話ばかりでしたが味的にはかなり好み。
同酒造のきのえねや、似ていると書いた片野桜はとても強く、
濃い味なんですね。何杯もぐびぐび飲めるかと言われるとちょっと
厳しいものがあります。

そこに今回の甲子 純米 うまからは丁度良く良い味を
持っていて、それでいてしつこくないという良い感じさ。
辛口好き、甘口好き、山廃のような濃い味好きのどこで出しても
これはこれでありだよね という感じの味。

他のお酒でバイプレイヤー的なと表現したものがあります。
今回のお酒はそれとは違って微妙に武骨でぴったりと当て嵌まる
とは言い難いと感じるお酒です。それでもこういうのも全然あり
だよねという感想に着地させてくれるお酒かと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

町田酒造55 特別純米 五百万石 にごり

2025-02-02 | お酒
新しいお酒が出ると飲みたくなりますよね。
という町田酒造55 特別純米 五百万石 にごり です。
滓がらみはそこまで得意では無いですが突撃です。

町田酒造55 特別純米 五百万石 にごりは群馬県の
株式会社町田酒造店さんのお酒です。
https://www.seiryo-sake.co.jp/





開封
お、開封注意とあった通りまだ普通に炭酸が
残っております。プシュという耳障りのよい
音が抜けます。ほんのりと甘い感じの香りもあります。
色はガラスの酒器に注いでも濁っています。滓がらみ
なので白濁です。やや黄色っぽさもあります。

では頂きます。
強くはないですが炭酸の刺激を舌に受けます。
思ったよりも甘くなく炭酸と滓の混合したそこそこ
強めの苦みがあります。程度としては海外のIPA並
ですがエグいという程でもなくこれはこれでありな
辛さです。

後から知りましたがこのお酒、日本酒度が-1なんですね。
後口の辛さだけを見ると確実に+な辛口風なんです。
全体的なバランスで味の傾向が変わりますのでラベルの
表記だけで味を知るのは難しいですね。

今回は初日で終わり。
一日で飲み終わってしまいました。飲みすぎ。


という事でたまに飲みたくなる町田酒造さんのお酒です。
ま、売っている酒店をチェックしているからなのですが。
滓がらみ所以か不明ですが以前と比べてやや辛口傾向に
なっているようにも感じます。

それでも上に書いたようにエグみな苦さではありませんし
良い感じの苦み、辛さなのでこういう方向性もありかなと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする