「ゼラルダと人喰い鬼」 トミー・ウンゲラー:作 田村隆一・麻生久美:訳 評論社
少女が、人喰い鬼をものにするまで ~テロリストを愛する方法!?~腹をすかせた人喰い鬼が、今まさに子どもを食べようとしている場面から、この物語は始まる。絵本にR指定があるとしたら、の...
「すーちゃんとねこ」 さのようこ:作 こぐま社
絵本は、自由だ私の手元にあるのは、1973年初版本。ぼんやりとだが、母が読み聞かせてくれた記憶がある。とにかく、すーちゃんの意地悪が、強烈である。帯には、こうキャッチ・コピーが書か...
「ゆくえふめいのミルクやさん」 ロジャー・デュボアサン:作 山下明生:訳 童話館出版
行方不明になりたいとき 駅や交番の前に貼ってある、行方不明者のポスターは、必ず写真入りである。『この人をさがしています』その、引き伸ばされた、ピントの合ってない顔写真を見るたび...
「にんじんケーキ」 ナニー・ホグローギアン:作 乾侑美子:訳 評論社
純愛物語の、その後…ご存じでしょう、有名な絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」。まっしろでふわふわで美しい白うさぎと、まっくろでつやつやの黒いうさぎの超・純愛物語!...
「いしゃがよい」 さくら せかい:作 福音館書店
繰り返しという平安 この表紙がもう、すべてを物語ってしまっています。登場人物は、たった...
「ねむりひめ」 フェリクス・ホフマン:絵 せた ていじ:訳 福音館書店
父の哀しみ ー喜びの後先にあるものー「眠り姫」「いばらひめ」は、誰もが知るハッピーエンドの物語だ。しかし、この「ねむりひめ」を貫いているのは「喜び」ではなく、「父の哀しみ」であるよ...
「ぐるんぱのようちえん」 西内みなみ:作 堀内誠一:絵 こどものとも傑作集
規格外の苦しみと喜び私たちは一人ひとり、神に造られた存在、被造物だ。旧約聖書の中の、ダ...
「ぼくのなかの黒い犬」 マシュー・ジョンストン:作 岡本由香子:訳 メディア総合研究所
弱者のための、ツールとしての絵本きわめて、わたくしごと、なのですが。私が「黒い犬」を飼い始めて、15年余りになるそうです。...
「とんとん とめてくださいな」 こいでたん:文 こいでやすこ:絵 福音館書店
もしもある晩、見知らぬ人たちが「とんとん」とノックして来て、「一晩、泊めてくださいな」...
「フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし」 レオ・レオニ:作 谷川俊太郎:訳 好学社
フレデリックのしたこともう、ン十年前になるが、私の大学時代。文学のゼミで、担当教授がこ...