「ナビル ある少年の物語」 ガブリエル・バンサン:作 今江祥智:訳 BL出版
「幼いあなた」が隠れてる本来、良い絵本には「子ども向き」とか、「おとな向き」とか、レッ...
「ばあちゃんのえんがわ」 野村たかあき:作・絵 講談社
「縁側体験」をどうぞ頁を開けば、「古き善き日本の暮らし」のアーカイブを覗き込んだようです。そう言えば、童謡「肩たたきのうた」の舞台も、縁側でした。 ♪母さん お肩をたたきましょ タ...
「うさこちゃんときゃらめる」 ディック・ブルーナ:作 まつおか きょうこ:訳 福音館書店
子どもを泥棒にしないために 「絵本に公序良俗を求めるなんて、時代錯誤のオバサン」と嗤われるかもしれません。それでも、言わせてください。最近の絵本コーナーを席巻している「パンどろぼう...
「へろりのだいふく」おはなしわくわくシリーズ たかどのほうこ:作 たかべせいいち:絵 佼成出版社
魅惑のお習字教室読み聞かせるには少し長めですが、いや、もう、とにかく面白いんです。舞台は、やぎのヤギマロ先生が一人で開いているお習字教室。実はこのヤギマロ先生には、生徒たちには絶対...
「ねずみとおうさま」 コロマ神父:文 石井桃子:訳 土方重巳:絵 岩波の子どもの本
この国の、王子様とお姫様のためにこの絵本は、1953年初版。改版を経て2019年に47刷。絵本の中では、レジェンド中のレジェンドとも言える存在です。しかし、その生い立ちというか、レ...
「歯がぬけた」(中川ひろたか:作 大島妙子:絵 PHP研究所)など 歯が抜けるお話、四つ
初めての試練!?先日、小学校1年生のKちゃんのお家を訪ねると、Kちゃんの笑顔がいつも違う。「あ! 歯がぬけたね!」「うん。そこにあるから、見てー」と、Kちゃんはリビングの棚を指さす...
「うろおぼえ一家のおかいもの」 出口かずみ:作 理論社
ビニールカバーの要らない絵本わたくしの、ごく個人的な、持論にすぎませんが。最近よくみかける、ビニールカバーのかけられている「立ち読み禁止の絵本」は、だいだい「買わなくていい絵本」で...
「カワウソ村の火の玉ばなし」 山下明生:作 長谷川義史:絵 エルくらぶ
本当の地獄、神なきこの世徹底的な差別、暴力、不倫。果ては集団リンチまで…。こんな絵本は初めて読んだ。しかも臨場...
「ぼくは弟とあるいた」「ぼくは弟と歩き続けた」 小林豊:作 岩崎書店
どうやって、生き抜けばいいの?絵本で「戦争体験」を伝えるのは、とても難しい。その体験の...
「パンやのくまさん」 フィービとセルビ・ウォージントン:作 まさき るりこ:訳 福音館書店
「こういうくまに 私もなりたい」超有名な、宮沢賢治の詩「アメニモ マケズ」の最後。「…ホメラレモ...