「てんごくのおとうちゃん」 長谷川義史:作・絵 講談社の創作絵本
描くに時あり、書くに時あり子供の頃、「母の日」「父の日」が嫌いだった。ごく身近に、親を亡くした友がいたからだ。その日が来るたび、「あの子は今、どんな気持ちだろう?」と気をもんだ。「...
「ラチとらいおん」 マレーク・ベロニカ:作 とくながやすもと:訳 福音館書店
いつも一緒にいてくれる「神」 いつも一緒にいてくれて、必要なアドバイスをくれて、難局を切り抜けさせてくれる。この小さなライオンのおかげで、主人公ラチは、とうとう友達を助けられるま...
「ねえ、どれが いい?」 ジョン・バーニンガム:作 まつかわ まゆみ:訳 評論社
「どっちがマシ?」討論会 先日、「ペットで飼育されていた体長3mのニシキヘビが逃亡、行方不明」というニュースが世間を騒がせた。と言うか、我が家は大いに騒いだ。「ひぇー、こ、こわすぎ...
しごとをとりかえただんなさん ノルウェーの昔話 ウィリアム・ウィースナ―・え あきの しょういちろう・訳 童話館出版
本当のワーク・シェアたとえば、夜、疲れ果てて帰ってくる家人のために、夕食を整えて、待つ...
「おじいさんならできる」 フィービ・ギルマン:作・絵 芦田ルリ:訳 福音館書店
格好のユダヤ教入門書 ―「何もないのに、生まれたよ!」表紙絵をご覧ください。黒くて長いコートを着て、黒い山高帽をかぶり、もみあげから長いヒゲをのばしているおじいさん。これは明らかに...
「フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし」 レオ・レオニ:作 谷川俊太郎:訳 好学社
フレデリックのしたこともう、ン十年前になるが、私の大学時代。文学のゼミで、担当教授がこ...
「ねむりひめ」 フェリクス・ホフマン:絵 せた ていじ:訳 福音館書店
父の哀しみ ー喜びの後先にあるものー「眠り姫」「いばらひめ」は、誰もが知るハッピーエンドの物語だ。しかし、この「ねむりひめ」を貫いているのは「喜び」ではなく、「父の哀しみ」であるよ...
「にんじんケーキ」 ナニー・ホグローギアン:作 乾侑美子:訳 評論社
純愛物語の、その後…ご存じでしょう、有名な絵本「しろいうさぎとくろいうさぎ」。まっしろでふわふわで美しい白うさぎと、まっくろでつやつやの黒いうさぎの超・純愛物語!...
「ゆくえふめいのミルクやさん」 ロジャー・デュボアサン:作 山下明生:訳 童話館出版
行方不明になりたいとき 駅や交番の前に貼ってある、行方不明者のポスターは、必ず写真入りである。『この人をさがしています』その、引き伸ばされた、ピントの合ってない顔写真を見るたび...
「ゼラルダと人喰い鬼」 トミー・ウンゲラー:作 田村隆一・麻生久美:訳 評論社
少女が、人喰い鬼をものにするまで ~テロリストを愛する方法!?~腹をすかせた人喰い鬼が、今まさに子どもを食べようとしている場面から、この物語は始まる。絵本にR指定があるとしたら、の...