質問者：ハイル禅師 魂の進化の工程について見解を
お聞かせ下さい
私：魂の個々の進化については人生における人間の進歩と
よく似ている部分があるのです
即ち生まれたばかりの赤子は自然と生物学的にプログラム
された方法で有機的生命の維持に欠かせない機能を発達
させるにすぎず 肉体を只管大きくするだけであります
また自己意思決定能力もなく生き延びる為には
両親等扶養者に完全に依存しないといけない
だが子供が成長するにつれ徐々に自立して
次第に両親に依存しなくなってくる時が来る
さらに思春期では自分の意志で決定するにあたり
両親と対立する部分も出てきます
両親が自分の体験や年の功から予め忠告をしても
子供は自身の人生への干渉と捉え忠告に関わらず
無視して間違った決定をする事もある
これによって酷く後悔したり苦しむことが有っても
自分で失敗を体験する事も必要な面があるのです
そして子供はあらゆる経験を積み成熟していくと
両親から独立する段階に達します
霊的進化の過程も同じであり新しい魂は進歩した他の魂の
存在に完全に依存しており進歩も彼らに誘導される
しかし魂が経験を積むにつれ知力や感情を養い
自分の意志を発達させる土壌になるので
当初の依存は必要不可欠な工程なのである