先日、滋賀県の多賀町にある富の郷というところでキノコの観察会をさせていただきました。
行く度においしい高級?手作りおにぎりをいただいたり、今回はお礼まで頂いて、本当に申し訳なかったです。
普段の仕事がえらく忙しくて下見も前勉強もできず、いい加減なことばかり現地で喋った気がするので
ここで反省と復習と、またこれから情報をすこしでもお役に立てることができたら…と
観察会で見たキノコについて書かせていただきます。
アクシバ 食べたことがありますが味は…うん(^_^;)。
観察会をした場所は荒れた松林だったところを、みなさんできちんと里山として管理されている森した。
比較的見通しのいい植林とコナラなどを中心とする広葉樹が入り混じった森で、
林床には秋らしくセンブリやママコナ、低木のツツジ科(写真のようなアクシバやナツハゼ)や
場所によってワラビなどのシダが多く繁茂する場所があったり、
地形もやや複雑で、小高い場所やそこから下る緩やかな斜面があったり、
谷間は放棄水田跡にハンノキが生えミズゴケがやや発達した湿地になっていました。
ベニイグチ
ベニイグチ・幼菌 きのこの世界も赤ちゃんはかわいいっすなあ(*´艸`)♥
このベニイグチは今回の主役といっていいんじゃないでしょうか。大きさも10~13cmくらいあり、
傘の裏は表と違って発色のいい黄色、数もあったので見応えがあったかと思います。
参加者の中に食されたことがある方がいらっしゃって、酸っぱいとおっしゃっていらっしゃいました。
キノコにお詳しそうだったので、来年はその方が観察会をされるといいんじゃないかな。
クサハツの仲間 クサハツもクサハツモドキやニセクサハツなど種々あり採集しなかったのでこれ以上は不明
さっきのイグチの仲間もクサハツの仲間(ベニタケ科)も菌糸を植物の根っこにのばして
水分を供給する代わりに養分をもらっているだろう共生関係で、実はこの手のキノコはすごく多い
植物はというと、林床にあちこちあったママコナなんかも半寄生植物で、
自分で光合成するもののちゃっかりほかの植物の根っこに根を伸ばし養分を失敬してる。
森というのは見えないところでつながった共生システムの中で日々環境の変化に耐えている。
菌類が豊かに生育していれば多少の干ばつでも森が耐える、木を刈り込めば地下で寄生しよる植物も消える
そういやナラ枯れ対策に木を枯れさせる酵母を殺菌する薬剤を幹に入れてビニールで巻く、
というのがあったが、あれがその後どうなったのか気になる。
ミズゴケの中に生えていたキノコ ミズゴケノハナではない、不明種(ヌメリガサ科っぽい)
忙しいのでゆっくり書いていきます。キノコ、まだまだ続きます。すいませんm(_ _)m。
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